スキルソード(だった何かの)オンラインゲームをノンビリ楽しむ(予定だった)話。

ユニー

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第2話 前情報と言う大前提が大崩壊!

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ともあれゲームがスタートした。

チュートリアルと言う初期説明があるのだが、ネットではさほど重要な物では無く、反対に損失だけが大きいと言う。
俗に言うチュートリアル要らない子説である。
公開テスト(一般から人を募って本格公開サービスを行う前のサービス)で多くのキャラ(プレイヤー)から多くの指摘があったのに、運営は改善することも無く公開しても変わっていなかったと言うことだ。

多くのキャラ達はチュートリアルを無視し町の外でモンスターと戦う方が損失が少ないと論じていた。
そのため、俺も早速郊外で駆けだし、モンスターを見つける。
モンスターはスライムらしいと言うか、スライムがプヨプヨした固まりが跳ねていた。

これまた、ネット情報によるとスライムを討伐するのは採算が合わないらしい。
直ぐに剣の耐久が下がり率が高い、落とすアイテム・ドロップアイテムがスラロックが二束三文の1cのみ。
剣の耐久は30であり0になると金属のくず棒になり、武器としての価値、金属の価値としても一気に価値が下がる。
0になる前に修復させるのだがこの費用に500cも掛かる、初期で融通してもらった費用の半分である。
スライムだけ500匹を倒す前に剣の方が先にダメになる。
間違えなく、赤字を生み出し採算が合わないために多くのプレイヤーは、ネズミやウサギ(と通称するモンスターの)狩りを始める。

まだ、ネズミやウサギの方が採算が合うと言うことだ。
そのため、町の外ではスライムが大量に放置されていた。

「これ大丈夫なのか?」
町のゲート前で思わず声が出た。
それだけ町の外、門の間近までスライムが跳ねていた。
「実は大丈夫では無い。」
思わぬ返答に声が聞こえた方に振り向く、そこには門番をしていた兵士が佇んでいた。
「どうも、こんにちは。」
「こんにちは、初心者か?ネット情報は見なかったのかい?」
どうやら、運営から雇われた人のプレイヤーのようだ。
「見ました。一人でまったりとプレーしたかったので。」
「ほぉ、そういう奴はバイトで入る奴が多いだがな。」
「そうなんですか?」
「ああ、ところでスライムを狩ってくれると有り難いんだが。」
と藪から棒の本題が始まった。

 *

「あ、大丈夫では無いっと言うのは、どういうことなんですか?」
「町に進入しないように定期的に狩ることになるんだが、微妙な案配が必要になってくる。全滅させたいのは山々なんだが、問題があってできない。」
「問題?」
「これでギリギリの説明なんだ。そもそも契約以上の事を話しているから、かなり問題なる可能性が在るんだ。」
「大人の事情ですか?」
「それもなるんだが・・・ん?」
「ん?」
「今連絡が入った、二つのことの制限が解除されたから、話すよ。」
「何かいやな予感がするのですか・・・。」
「運営的というかゲーム的に言うか・・・本来語る役目じゃないからな、そこを踏まえてほしい。」
「あーなるほど、お約束的には変則になったと言うことですね。」
「そう言う事だ。で、まず一つ目スライムを討伐する際に空き瓶を投げスライムに含ませてから討伐すると。」
「すると?」
「魔法水が手に入る。ちなみに売却基準金額は15cだ。」
「ちょっと待ってください!確か魔法水って入手が難しいアイテムでは!?」
確か・・・能力が中堅レベルのキャラが少し無理したら、入手できる場所にあるとか無いとか・・・。
そこで楽に魔法水が入手できたらベテランの仲間入りとか書かれていたな。
「そんなわけ無いだろ、多くのアイテムとかで必要となるアイテムだ。困難な場所にあるはずが無いだろ、それに雑貨屋でも売っているし。」
そう言われたらそうだ。
確かに雑貨屋に売られていることが書かれていた。
「で、二つ目だがスラロックは耐久を回復させる研磨石になる。ただし魔法水が必要。」
「!?なんだってー!」
「実はこの情報、研磨職人の所で手に入る。スライムで一戦した人限定なんだが・・・」
「聞いたって、魔法水がネックになったら意味ないですよ・・・」
「だとしても、市販されている空き瓶の小瓶価格は3cだ、十分に元が取れる。それも手入れの方法は少しスラロックに魔法水を垂らして、刃に擦るだけだ。まるまる一瓶分の魔法水が一回で使うことは無いしスラロックも一回で消えるわけでも無い。」
「・・・」
「開いた口が閉じれないような顔し為ているが、事実だ。ついでに近々公式で公開することになるらしい。」
「いやいやいや!問題は小瓶では無く!魔法水です!魔法水!なんで巷にその情報が流れなかったのですか!?」
「よく分からん。運営サイドも頭を抱えている。鍛冶屋やアトリエの方も情報を公開しているが中々巷に流れない。」
アトリエ、または錬金所、魔法的な方法でアイテムを加工や変化する加工所。
ポーション生産工場とも言われている、魔法水の情報はここから手に入るのか・・・。
「何にせよ!速やかにスライムを倒してくれ!」
「その前に魔法水の入手の仕方と言うか、スライムの倒し方を流してくださいよ!一言で済まさないでください!」
「ぉ・・・ぉう、今回の公開する情報と一緒に流すように言っとく・・・俺たちの方(運営サイド)も早く正常に戻したいんだ。」
「・・・今が異常と言うことですね、判りました。」
戦っていないのに、もう一戦をしたような疲れがどっと出てきた。
ただこの時、売却『基準』価格という言葉を聞き逃していた。
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