スキルソード(だった何かの)オンラインゲームをノンビリ楽しむ(予定だった)話。

ユニー

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第38話 準備に始まり、準備に終わる。

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その後、ポリムを瓶にしてアルと一緒に防具屋と武器屋を周り装備を購入し役場の受付でOKを出してもらった後に、初心者ダンジョンに向かった。
この時、冒険キャラは居なかったが、タタラさんがいた。
「受付の方で話を聞きましたけど、本当に弟子を取ったのですか?」
「弟子という者では無いですよ。保護者的な者です。」
「これからも二人で?」
「基本は一人でやらせます。」
「危険すぎますね、ここではリピートは出来ないのですよ。」
タタラさんは、こう言いたいのだ。
この世界の住民は一回きりの命、一度死んだらそれまで、俺たちキャラみたいに死に戻りは無い。
「それは承知しています。その為の保険を付けています。それにいきなり一人でとも言いませんよ。」
「その保険とと言うのは?」
「その前に、他のキャラはここに来ますか?」
「その他のキャラに見せたくない者があるのですか?」
「有ります。説明するのも面倒臭い。色々と。」
「しばらくの間は、誰も来ません。」
「それなら大丈夫だな。」
そう言ってアルに目線を向けると、軽く頷き瓶を取り出しポリムを出した。
「じ・・・ん。なるほど、そう言う事ですか・・・解りました。あ、待ってくさい。」
メニューを出し暫く何かをしてから一つのアイテムを取り出した。
「この子の名前は?」
「どっちだ?」
「両方です。」
俺はアルに目線を送った。
「宿屋バスの息子アルです。相棒のポリムです。」
元気よくアルが答えた。
「ではアル君、ポリムにこれを食べさせて上げてください。これをポリムに食べさせると、ポリムに新しい能力が付きます。」
「その能力とは?」
「警報です。対キャラ専用で何かがあると私たちも動きます。」
俺はタタラさんの奥に目線を向けた。
タタラさんは力強く頷いた。
これは、物理的にデータ的にリアル的に動くと言うことか、彼らからしたら財産の一つだからそれは動くか・・・。
「兄ちゃん?」
アルが食べさせても良いのか、同意を求めてくる。
所有権は俺にあるから、当たり前である。
「いいぞ、アル。一応、これで役場が保証してくれるが、万全じゃ無いからな。言ったことは守れよ。」
「う・・・うん。」
若干解っていないが、守ることは守るはずだ。
アルがポリムにアイテムを食べさせると、ポリムの基本情報に特殊に対キャラ警報(アル専用)が追加された。
「ありがとうごさいます?」
「余り意味が分かっていなくても、それが言えるだけ合格点ですよ。」
と言って、アルの頭を撫でた。
「兄ちゃんの方がまだ上手い。」
なんいう爆弾を落とすんだこの子は!?
「・・・、・・・ははは、そうか・・・そうか・・・」
あの、タタラさん目が全然笑っていないデス。
「じゃ私はこれで。」
といって、タタラさんはその場から去って行ったのだが、小さく舌打ちしたのを聞こえてしまった。
「兄ちゃん・・・俺、何か悪いこと言った?」
「・・・気にしなくて良いさ、さぁ行こうか!」
「うん!」
そう・・・気にしたら終わりだ。

ダンジョンに入りアル初めてのモンスター・スライムと出会った。
「危なくなったら手を出すから、ポリムと一緒にやって。」
「わかった。」
と言って、一歩踏み出す。
アルが選んだ武器は俺と同じ中剣を選んだ。
初め、同じ剣が良いと行っていたが、癖が出て独自にたたき上げた剣は、万人受けはしない剣になっているから、市販の剣を勧めた。
それから独自に武器を変えていけば良い。
ああー、一昔の自分を見ているようだ。
中々攻撃が当たらない、当たっても対してダメージを与えていないのが目に見えて解る。
反対にじわじわとダメージが入っていくのも解るから焦ってくる。
適度なタイミングで、ポリムがアルに回復させていく、中々良いタイミングでサポートしていた。
なんとかかんとか、一匹を倒した。
「さて、初討伐、感想は?」
「ぐったり疲れた・・・」
「毎日の薪割りをしていなかったら、これ以上だったんだぞ。」
「・・・そっか・・・」
改めて、意味がったことに噛みしめた顔をしていた。
「最後の一撃アレが良かった。何時もの薪割りのように、無駄な力が無く、剣を振り抜きが上手くいていた。」
「そんなところも!?」
本当に解らないような、攻撃の一撃が出来た理由も、そこに至る経緯も示される事に驚いていた。
「意味も無く、薪割りをやらした訳じゃ無い、体力と技、その二つを鍛錬しないとスライムと言えどもやられてしまう。」
「・・・兄ちゃんは、どうやって学んだの?」
「手探りの経験から学んだ。時間もあったし、祝福があったから無茶が出来た。」
その世界のキャラに対して祝福と言えば、たいていな物の説明は終わりだ。とっても便利で有る。
「そっか・・・」
「毎日怠らずと言う奴だ。で?先に進んでみるか?」
「うんん、もう帰る。これ以上戦えないよ。」
「一匹しか倒せないぞ。」
「もう疲れちゃった。体力を回復してからにしとく。」
「賢明な判断だな。帰れる時に帰っとくのが長生きの秘訣だ。」
「解っていて言いたの!?」
「限界を体で教えるのも大切だからな、口では分かりにくい。」
「父さんに限界まで薪割りをやらされた時があったから、何となく解る。」
「流石に、若いときにオイタをしただけはあるな。」
「母さんも同じこと言っていた。」
二人して、ニヤッと笑った。
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感想 5

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みんなの感想(5件)

花蓮かおる
2018.06.08 花蓮かおる

面白いですね(*´ω`*)
特に運営側との掛け合いがうち的にツボにハマってます(*´ω`*)

解除
花蓮かおる
2018.06.08 花蓮かおる

続き楽しみにしてますよ(*´ω`*)

解除
堂上たける
2016.12.15 堂上たける

最初のほう「テンペスト」が「ペンテスト」になっているのをご報告までに、ところどころ独特の言い回しが見られますが味という事で勝手に読み替えてますのでこれからも頑張って下さい。

解除

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