一族に捨てられたので、何とか頑張ってみる。

ユニー

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4 学園にて

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 「通常以上の金を渡されただろうが、ここは大人しく引くが良い、それに儂は何も見ていないしな。」

 ヨレシル宰相がテムザムさんに向き合いながら声を掛けた。

 「ヨレシル侯!」

 テムザムさんは納得いっていないようだった。

 「これは独り言だ。教会に知れたら禁忌の法として消されるぞ!」

 「うっ!」

 教会は人体に対する全ての事は禁忌としている。

 人体は神から与えられた物であり、欠損や不自由しているい人は禁忌を犯したものと言われて、名前を捨てさせ消していくのだ。

 「その通りです、知っているのは此処にいる俺の奴隷と貴方方、それと竜侯騎士団のみ」

 「なぜそこで竜侯騎士団が出る!」

 ヨレシル宰相が驚きの声を上げる。

 「重症になった騎士たちを癒したことが有ります。彼らも見なかった事にしてもらっています。」

 「わかった。良いな、此処で起きた事は何も見ていない。」

 「解りました・・・。」

 渋々ながらテムザムさんは同意した。

 「それともう一つ、以後彼らの様な奴隷は俺が優先的に買い取ります。良いですか?」

 「あえ禁忌を背負うのか?」

 とヨレシル宰相が聞いてきた。

 「助かる命を助けるだけです。それに、教会も無視できないほどの人たちを救ったら何も言えなくなるし医療が発達する。」

 人が増えるのは好ましいでしょ?

 「医療か・・・。」

 「戦場での人手は多いほど良いでしょ?」

 「そうだな・・・。」

 そう言うとヨレシル宰相はテムザムさんに頷いた。

 「解りました。諸々の手続きが有るので先ほどの部屋に戻っていただけますか?」

 「良いでしょう。」

 今まで、幼子を支えていた少女に向かい幼子を受け取った。

 「ご苦労さん、安心してゆっくりしといて、次は日の当たる場所で合おう。」

 そう言って、幼子を抱えながら部屋に戻って行った。

 その部屋で、一括で奴隷の売買手続きと管理手続きを行った。

 夜も深くなっており、ヨレシル宰相を送った後で幼子と共に屋敷に戻った。

 屋敷に戻るなり、例の奴隷が言って来た。

 「そいつ、奴隷か?」

 まったく、作法が成っていない・・・。

 一発蹴り飛ばした。

 「ハアハア・・・。」

 そう言えば頭痛の種が居たな・・・。

 「奴隷を十数人買った、子供が多いがそれなりに使える奴もいる・・・おい変態!この子に魔力を与え続けろ、出来なかったら褒美なしだぞ!!」

 「はひぃ!頑張りますぅう!!」

 俺流強化方法で優秀な奴が、この変態だがら頭が痛い・・・。

 使用人たちに詳細を伝えなければならないが、流石に夜も遅すぎだし、疲れも出てきたので夜食を掻く取ってから直ぐに寝た。

 *

 次の日は戦場になった。

 手元には今日来る奴隷たちのリストがあり、使用人の前で指示をしていく、

 「先ずは、食べ物の確保、市場が空き次第買い漁れ!」

 本当であったら、魔物の肉を与えたいが、解体する時間が無い為、買い漁りだ。

 「次に、衣類だ!女子供が多い!多少大人の男性が居るがそこは我慢させよう!靴も忘れるなよ!!」

 大人ではなく子供が多いから、念入りにした。

 「次は風呂だ!清潔にさせるように!薪の在庫と確保は重点にしといてくれ!」

 色々と指示を与えては、その担当となる人たちが俺の傍から離れていく、

 「次は、寝床だ!部屋割りの再編を頼む!そこらの床で寝かすような事をさせるなよ!!ベッドも足りなかったら買い足せ!!」

 金はいくらでもある、無かったらギルドに行けばいい!

 「ネイト様、奴隷たちが乗せた馬車がこちらに向かっていると言う事です。」

 「わかった!それと、今日は学園を休む使いを出してくれ!」

 「解りました。」

 俺の筆頭執事にあたる、イック・ベミストと応対した。

 間もなく、奴隷用の馬車が屋敷にたどり着いた。

 多くの使用人は王都から帰ってきていないので、俺が対応した。

 「意外と早く来たな・・・。」

 と、奴隷を連れて来たテムザムさんに聞いてみた。

 「誰かが、牢屋の一つを壊していただいたので、管理が難しくなったのです。」

 「なるほど、それは大変だ。大丈夫なのか?」

 「後日、新しい牢屋が出来上がるので、問題は有りません。」

 「それは良かった。」

 と毒付の話合いを行いつつ、奴隷たちを風呂に入れるように伝えた。

 「あ、あの・・・。」

 例の少女だ、恐らくあの幼子が気に掛かるのであろう・・・。

 軽く頷き、

 「誰が変態を、幼子と一緒に連れて来い!」

 と言うと、一人のメイドが声を上げ屋敷の中に消えていった。

 幼子だけでいいのだが、現状はそうも言ってられん・・・。

 「・・・。」

 何もしゃべれないほど、疲労した変態と抱き抱えられた幼子が来た。

 「ご苦労。」

 と言ってから、幼女を抱き抱えてから、軽く蹴っといた。

 「ありがどう・・・。」

 何とも言い難い状況になったが、幼女は大分回復もし元気になる見込みも大きくなっていた。

 「よかった・・・。」

 安堵した声で幼女の状態を見ていた。
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