黒き魔女の世界線旅行

天羽 尤

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第1章

プロローグ

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  私は……カナは……学校に向かう車にいた、そう、執事のセトが運転してくれている車に。

  そして、学校へと至る細くて長い長い坂道を上っていたの。
  雪の日は路面凍結するから最徐行をしなければならない坂道、そして、お薬で少し眠たいカナにはそういった印象になかったはずよ。
  そんな風に考えていたその時だった。

「お嬢様!伏せて!」

  セトの切羽詰まった声と共に顔をあげれば、スマホを片手にハンドルを握っている男の運転する車が目の前に迫っていた。

  スローモーションのようにゆっくりとした映像で広がるエアバック、割れたフロントガラスと共に此方に飛び込んでくる対向車の運転手であるピンクの法被をきたおじさん、カナは自分に覆いかぶさってくるセトの腕の感触を感じながら、カナは一人「正面衝突…」と呟いて目の前でチカチカと明滅する眩い光に目をゆっくりと閉じたのだった。





------------










「ああ。君が気にすることはないよ。実に合致している子だよ。偏見もきっとすることはない。逆に、"彼女"らは嫌がるかもしれないね。フフッ……」

  ああ、誰かがお話ししてるのね。
  ふと、目を開けば車の中ではなくて、一面真っ白な壁とまるでお爺様の書斎のように色んな調度品が並べられた部屋。
  カナはベッドに寝転がっていたみたい。隣にはセトが寝転がっていたわ。
  ゆっくりと身体を起こせば、背もたれが長い椅子に腰掛けて此方を眺めてスマホ片手にどこかに電話を掛けていたらしい黒髪褐色のとても綺麗なお兄さんと目が合ったから、問いかけてみた。

「貴方、だあれ?」

  まるで、どこかの森の妖精に話しかける幼子だけどカナは問いかけた。そうすると、彼は此方に綺麗な笑顔を向けて口を開いたの。

「やあ起きたかい?僕は…んー名前なんてないから…そうだな、カナちゃん名付けてよ。」

  カナはここが何処かわからないけど、そう言われたから唇を開いて思い浮かんだ名前を口にしてみた。その言葉がカナには綺麗に思えた。だから、その名前を口にしたわ。

「ジョン…ジョン=ドゥさん。きっと、綺麗な名前だから」

  カナがそういえば、ジョンさんは小さく頷きつもなぜか笑いを堪えていたわ。


「ジョン=ドゥ、ね。クククッ。カナちゃん面白いね。ああ、そういえば説明してなかったね。ココは、世界と世界の狭間って所かなー。簡単にいうと、カナちゃん交通事故で意識不明なの。でね、この交通事故自体が悪い魔女の仕業。」

  カナは思わず聞き返したわ。

「悪い魔女?」

  カナがそう聞き返したら、ジョンは笑って頷いたわ。

「そう、悪い魔女。カナちゃんの事を殺そうとしたんだ。だから、僕は君たちを助けたんだ。ああ、そうだ。お付きの彼にも起きてもらわなくちゃね」

  そういってジョンは指をパチンと鳴らしたわ。そうすれば、セトの目が開いて即座に起き上がりそして、すぐに私の顔を見て手を握ったわ。

「ん…?お、お嬢様!ご無事でしたか」

  まだ、セトは周りを見ていないわ。

  カナは、そっと手でジョンを示すとすぐにセトはカナを庇うように前に立ったの。

「…ここは?…!おのれ貴様、冷泉のものか!それとも…」

  セトはカナの同じ学校の子の名前を叫んだわ。

「セト様を私に寄越しなさい。貴方なんかに相応しくないわ」

  って、先日、カナに言ってきたわ。あとセトにたくさんプレゼントしてたもの。 
  それに、カナの大事な腕時計を体育の時間の間にカナの机から取り出して、腕につけていたけれど、ソレを言及した
時は「ちょっと借りてただけだわ」って叫んでたわ。テンプレということなのかしら。

  そう考えていると、セトがジョンに掴みかかっていたわ。

「なっ…」

  でも、不思議ね。セトの腕がすり抜けたの。

「ああ、ごめんね。ついつい。ちょっと大人しくしててね」

  驚くセトを見下ろしながらジョンさんは笑っていたわ。


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ファンタジー(?)書きはじめました。
昔から考えていた設定なのです。
ちょっとずつですが書き上げたいと思います。
お付き合い頂けると幸いです。
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感想 1

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