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第1章
港町サーフェイスのギルド(7/19改定)
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「お嬢様、参りましょう。御手を」
「うん」
カナはセトと手を繋いで、そのギルドという所に向かうために街の大きな通りを歩いているわ。
少しだけ騒がしいけれども、街を行き交う人々はいかにも街の人という人達とは別にジョンが剣と魔法の世界と言っていただけあって、鎧と剣を装備した騎士みたいな人やカナと同じようにローブを全身に纏った魔法使いみたいな人もいるわ。冒険者という人達かしら。そして、何故か動物達が集まってこちらを見ているわ。
何故かしら、時折、セトをじっと見て頬を赤らめている人やカナを睨み付ける人もいるわ。でも、カナを睨み付けていた人々はすぐに怯えたように顔を引きつらせ、逃げていったわ。
何故かしら…怖い。
もしかして、女難の相と動物愛護、のせいかしら。後でジョンに聞かなきゃ。
そうしていると。目の前に古めかしいまるで博物館みたいな建物が現れたわ。
ここがギルドという所なのかしら…。
階段を登り、セトと一緒に中へ入ればさっきより、冒険者という人達がたくさんいて、椅子に座ってお酒を飲んだり会話したりまた奥にあるカウンターにいるお姉さんやお兄さんと何やら話している人達もいるわ。賑やかな雰囲気。
でも、カナ達が足を踏み入れた瞬間、賑やかな雰囲気はどこかに行ってしまったわ。
そう。みんな見たこともないカナ達を警戒しているのか、怖い目をしているわ。
カナは怖くなって来てセトの手を強く握りしめ後ろを歩くようにしたわ。
「お嬢様、大丈夫ですよ。僕が付いていますから」
そう言うセトはカナの手を握ったままを奥のカウンターに向かっていくわ。
周りの人たちは、口々に「何者だよ」とか「見たことないわ」と言っている。目線を上げれば、カウンターにいるお姉さんだけが微笑んでこちらを見つめていた気がした。このお姉さんはきっと怖くない。大丈夫。そんな気がしていたわ。
「港町サーフェイスのギルドへようこそ。」
お姉さんは、カナとセトをまっすぐに見てそう言ったのが聞こえたわ。
「うん」
カナはセトと手を繋いで、そのギルドという所に向かうために街の大きな通りを歩いているわ。
少しだけ騒がしいけれども、街を行き交う人々はいかにも街の人という人達とは別にジョンが剣と魔法の世界と言っていただけあって、鎧と剣を装備した騎士みたいな人やカナと同じようにローブを全身に纏った魔法使いみたいな人もいるわ。冒険者という人達かしら。そして、何故か動物達が集まってこちらを見ているわ。
何故かしら、時折、セトをじっと見て頬を赤らめている人やカナを睨み付ける人もいるわ。でも、カナを睨み付けていた人々はすぐに怯えたように顔を引きつらせ、逃げていったわ。
何故かしら…怖い。
もしかして、女難の相と動物愛護、のせいかしら。後でジョンに聞かなきゃ。
そうしていると。目の前に古めかしいまるで博物館みたいな建物が現れたわ。
ここがギルドという所なのかしら…。
階段を登り、セトと一緒に中へ入ればさっきより、冒険者という人達がたくさんいて、椅子に座ってお酒を飲んだり会話したりまた奥にあるカウンターにいるお姉さんやお兄さんと何やら話している人達もいるわ。賑やかな雰囲気。
でも、カナ達が足を踏み入れた瞬間、賑やかな雰囲気はどこかに行ってしまったわ。
そう。みんな見たこともないカナ達を警戒しているのか、怖い目をしているわ。
カナは怖くなって来てセトの手を強く握りしめ後ろを歩くようにしたわ。
「お嬢様、大丈夫ですよ。僕が付いていますから」
そう言うセトはカナの手を握ったままを奥のカウンターに向かっていくわ。
周りの人たちは、口々に「何者だよ」とか「見たことないわ」と言っている。目線を上げれば、カウンターにいるお姉さんだけが微笑んでこちらを見つめていた気がした。このお姉さんはきっと怖くない。大丈夫。そんな気がしていたわ。
「港町サーフェイスのギルドへようこそ。」
お姉さんは、カナとセトをまっすぐに見てそう言ったのが聞こえたわ。
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