黒き魔女の世界線旅行

天羽 尤

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第1章

暗闇の森

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そして、目の前のおじさんはセトに腕を掴まれたまま命乞いをするわ。おじさんは火傷をしているみたいだけど、手足は黒こげだわ。

「ひぃ!お助けぇ!」

さっきまで怖かったのに。嘘つきだわ。

「俺はただ、金の為に…「お嬢様に危害を加えたと」」

おじさんが更に何か言いかけるとセトが途中から言葉を被せたわ。本当に怒っているわ。セトの様子に、おじさんは股の辺りを濡らして水たまりを作っていたわ。

「……お嬢様の前で汚らわしい。」

それをみたセトは顔を歪めておじさんの残っている足の部分に剣を突き刺して引き抜いたわ。血がいっぱい出てる。

「ぐっ、あああ!」

おじさんが悲鳴を上げると同時に何か森の奥で遠吠えした気がしたわ。

それが聞こえたおじさんの顔は真っ青になっていたわ。誰か来るのかしら。カナにも聞こえるならセトにも聞こえているのだろうけど、セトは微笑んでおじさんを近くの切り株の上に置いておじさんが首から吊していた革袋を持って、カナの腕を取ったわ。

「おねが、助け「お嬢様、参りましょう。彼の者から、この世界の事について聞き出し吐き出させました。近くに街が有るそうで。そこに宿や当面の身分証なども発行出来るようです」

おじさんが何か言っていたけど、セトは笑顔でカナを案内するわ。

「セト?」

カナはセトの名前を呼んだけど、笑顔でこう言ったわ。

「良いのです。アノモノは、悪い人なのでまもなく処断されますから。それより。早く行かなくては、入口の門が閉まってしまうようです」

そう言って、歩くスピードを上げてカナの腕を引っ張って行くわ。

おじさんの悲鳴と断末魔が聞こえて振り返ったけど、大きな怖い顔をしたワンコさんと仲良く戯れていたわ。仲良しさんね。きっと、おじさんは笑ってくれるわ。




しばらくして森を抜け出したら、大きな門の前についたわ。門番さんとセトが話しているわ。門の中を示されているわ。
セトがさっきの革袋から小さな金属でお支払をしている。通行料かしら。

「お嬢様、お待たせしました。さあ、中へ」

「うん」

門をくぐれば、中は活気に満ちた街が広がっていたわ。いろいろな建物とたくさんの水路が張り巡らされた街並み。そして、大きな教会みたいな建物。
港町かしら。街を歩く人は、人間だけじゃなくて、ケモミミの人も居て多民族っていう事ね。

「お嬢様、身分証を作る為にギルドという所に行かないとなりません。まずは向かいましょう」

セトに頷いたカナはギルドという所に向かうことにしたわ。



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お久しぶりです。遅くなりましたが漸く森を抜け出すことが出来ました。
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