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第1章
私と私
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レヴィさんがそういうけれど…何とか、オークさんはもがいているわ。すぐに終わらせるって言ってたのにって。
「く、くそ、離せ!」
そう言ってレヴィさんに巻きつかれたまま、オークさんは脚をバタつかせて杖を振るうわ。
杖からはポロポロと氷がでてくるけど、カナとは見当違いの天井の方へ飛んでいくわ。
もう、終わり…?
そうおもってロゼさんの方向に視線を向けてロゼさんに判断を仰ごうとしたけれど…
「あま、いよ!」
その声が聞こえ、そしてざわっとした感覚を【危険感知】が発動して感じると同時に視線を戻せば、レヴィさん締め上げられたまま指先で懐から、何かを取り出すオークさん。
「お嬢サン、マズイ!」
レヴィさんがそういうと同時にカツンと音を立てて、それが地面にぶつかり展開し、周りはあっという間に煙が立ち上り、辺りを覆い。カナは身を少し捩って逃げようとしたけれど何かにブスッと貫かれてしまったわ。
「え…?」
え、なんで…? ゆっくり体を見下ろせば、煙をあげている何か鮮やかなピンク色の物体…触手みたいなのが身体の中心を外れて貫いているわ。油断大敵だったのかしら。
「ちっ!煙幕か…!試験は中止…するぞ!…、っち、閉じ込められている…だと…?」
煙の外側にいるらしいロゼさんが舌打ちをして止めようとしているみたいだけれど、煙はもくもくと立ち上がるばかり。
当然試験は中止はできないし、リアルタイムで物事は進んでいく。
ああ、そういえば、カナ、貫かれたままだった…。
今更に思い出せば、急に痛みが走って思わず体が震えるわ。
血は出てないけれど、ものすごくい、たい、そして、何か、吸われてる…? なんで、怖い…!
早く、早く…何かいわなきゃ…でも、その声を出そうとしても唇は震えたままで。レヴィさんが、オークさんから離れてこっちに近寄ってきて何か言ってる気がするけど、どんどん、感覚が薄れて…眠く…
死ぬって…こんな感じかしら…
漠然とそんなことを考えていたけれど、当然死んだことはなく、むしろ意識不明になっただけのカナには答えが見つかることはないわ。
ああ、カナ、死んじゃったのね…。そう思うと同時に、カナの意識はぷつりと途切れたわ。
その間際、私が口を開いていたわ。
「ふふっ、安心して。やはり貴方には見せられないし、ここからは私の仕事だから。変わってあげる…」
「おね、がい…」
そして、本当にカナは瞼を閉じたわ。
…
……
………
…………
……………
ふふっ、やっぱりあの子は私が守らないと、ねぇ。
それに、どうやら魔力を吸われているみたい。力が少しずつ抜けていく…不快だわ。
顔をあげれば、先程まで拘束されていた彼が満足げに笑って此方を見ているわ。
触手はオークの体から伸びてきているわね。やっぱり人間じゃなかった。
「お嬢さん、捕まえた」
…そういうオークの顔はすっかり歪んでいてイケメンが台無し。
「不快だわ。」
私がそう吐き捨てて触手を掴めば、その変容に、オークは顔を歪めて動揺していたわ。
「おま、えは…一体」
「さっきも、レヴィで驚いて、私で驚いて。貴方は忙しいわね。私は、私。カナは私…。多重人格ではないけれど、私もお嬢様よ。」
そう答えれば、オークは理解し得ないのか、顔をさらに歪めていたわ。そして、持っていた本を指先でつつけばふわりと浮いて。空いた手でそれを掴んで火魔法を発動させて焼いていくわ。
即座に熱さを感じたらしく、すぐに触手を引き抜いたわ。
「っく、なんなんだよ」
それを確認して、レヴィに視線を落とせばニヤリと笑っていたわ。
「お嬢サン…いや、黒いお嬢サン。ようやく会えた。くくくっ。さて、俺は見学させてもらうよ。普段のお嬢サンの方が心配なんでね」
そのままレヴィは私の影に潜り込んだわ。
まだ理解できないのか、顔を歪めながらオークは、こちらを睨みつけるわ。
無理もないわ。説明すると長いんだもの。そのまま、オークに視線を向けては微笑んでみるわ。
「さて、続き、しましょうか」
仕切り直しね。
--------------------------
黒いカナが本格的に動き出しました。
いろいろ動きすぎてきましたね。
次回も頑張りたいと思います。
よろしくお願いします。
「く、くそ、離せ!」
そう言ってレヴィさんに巻きつかれたまま、オークさんは脚をバタつかせて杖を振るうわ。
杖からはポロポロと氷がでてくるけど、カナとは見当違いの天井の方へ飛んでいくわ。
もう、終わり…?
そうおもってロゼさんの方向に視線を向けてロゼさんに判断を仰ごうとしたけれど…
「あま、いよ!」
その声が聞こえ、そしてざわっとした感覚を【危険感知】が発動して感じると同時に視線を戻せば、レヴィさん締め上げられたまま指先で懐から、何かを取り出すオークさん。
「お嬢サン、マズイ!」
レヴィさんがそういうと同時にカツンと音を立てて、それが地面にぶつかり展開し、周りはあっという間に煙が立ち上り、辺りを覆い。カナは身を少し捩って逃げようとしたけれど何かにブスッと貫かれてしまったわ。
「え…?」
え、なんで…? ゆっくり体を見下ろせば、煙をあげている何か鮮やかなピンク色の物体…触手みたいなのが身体の中心を外れて貫いているわ。油断大敵だったのかしら。
「ちっ!煙幕か…!試験は中止…するぞ!…、っち、閉じ込められている…だと…?」
煙の外側にいるらしいロゼさんが舌打ちをして止めようとしているみたいだけれど、煙はもくもくと立ち上がるばかり。
当然試験は中止はできないし、リアルタイムで物事は進んでいく。
ああ、そういえば、カナ、貫かれたままだった…。
今更に思い出せば、急に痛みが走って思わず体が震えるわ。
血は出てないけれど、ものすごくい、たい、そして、何か、吸われてる…? なんで、怖い…!
早く、早く…何かいわなきゃ…でも、その声を出そうとしても唇は震えたままで。レヴィさんが、オークさんから離れてこっちに近寄ってきて何か言ってる気がするけど、どんどん、感覚が薄れて…眠く…
死ぬって…こんな感じかしら…
漠然とそんなことを考えていたけれど、当然死んだことはなく、むしろ意識不明になっただけのカナには答えが見つかることはないわ。
ああ、カナ、死んじゃったのね…。そう思うと同時に、カナの意識はぷつりと途切れたわ。
その間際、私が口を開いていたわ。
「ふふっ、安心して。やはり貴方には見せられないし、ここからは私の仕事だから。変わってあげる…」
「おね、がい…」
そして、本当にカナは瞼を閉じたわ。
…
……
………
…………
……………
ふふっ、やっぱりあの子は私が守らないと、ねぇ。
それに、どうやら魔力を吸われているみたい。力が少しずつ抜けていく…不快だわ。
顔をあげれば、先程まで拘束されていた彼が満足げに笑って此方を見ているわ。
触手はオークの体から伸びてきているわね。やっぱり人間じゃなかった。
「お嬢さん、捕まえた」
…そういうオークの顔はすっかり歪んでいてイケメンが台無し。
「不快だわ。」
私がそう吐き捨てて触手を掴めば、その変容に、オークは顔を歪めて動揺していたわ。
「おま、えは…一体」
「さっきも、レヴィで驚いて、私で驚いて。貴方は忙しいわね。私は、私。カナは私…。多重人格ではないけれど、私もお嬢様よ。」
そう答えれば、オークは理解し得ないのか、顔をさらに歪めていたわ。そして、持っていた本を指先でつつけばふわりと浮いて。空いた手でそれを掴んで火魔法を発動させて焼いていくわ。
即座に熱さを感じたらしく、すぐに触手を引き抜いたわ。
「っく、なんなんだよ」
それを確認して、レヴィに視線を落とせばニヤリと笑っていたわ。
「お嬢サン…いや、黒いお嬢サン。ようやく会えた。くくくっ。さて、俺は見学させてもらうよ。普段のお嬢サンの方が心配なんでね」
そのままレヴィは私の影に潜り込んだわ。
まだ理解できないのか、顔を歪めながらオークは、こちらを睨みつけるわ。
無理もないわ。説明すると長いんだもの。そのまま、オークに視線を向けては微笑んでみるわ。
「さて、続き、しましょうか」
仕切り直しね。
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黒いカナが本格的に動き出しました。
いろいろ動きすぎてきましたね。
次回も頑張りたいと思います。
よろしくお願いします。
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