黒き魔女の世界線旅行

天羽 尤

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第1章

仕切り直しと、新たな魔法とスキル

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「く、ロゼのいう事は当たってはいたのか。だが、いい。さらに気に入ったよ。お嬢さん。僕のものに一層したくなった。そして、その顔、その菫色の瞳、屈辱で染めてやる。」

イケメン崩れの顔のまま、そう言い放つオークがいるけれど。そういえば、私、瞳の色変わっていたのね。まぁいいけど。
それにしても、目の前のヤツオークが酷く気持ちが悪い。ええ、ええ、キモイってやつね。



思わず口に出してしまったけれど、堪忍袋というものがあるならば、随分と溜まっていくわ。
けれど、私は敢えて笑顔で答えるわ。ふふっ…淑女レディですから。


「まぁ随分と。自信があるのかしらね」

ふわふわと己の武器である本を浮かばせながら微笑みをたたえたままでいれば、一瞬オークの顔が引きつったわ。
どんなに煽られても、感情に取り込まれてはダメではないのかしら。
…ふふっ、まぁ、良いでしょう。

「この、クソアマがァア!」

イケメンが総崩れのままさけぶ わ。黄色い声援をあげていた女達に見せてあげたいくらい。
あれ、そういえば最初は乗り気ではなかったのに。どのタイミングかしら…。そう思いながら、本を手繰り寄せ開けば、ガイドの音声が頭に響くわ。

【対象の危険を察知しました。新たな魔法発動の必要性を認知。本来、魔法とは体内の魔力にてイメージした現象を具現化し解き放つ事…。魔術素養と魔力操作の力によって左右されます。そちらに関しては十分と判定します。イメージをすれば新たな魔法が創造され、解き放たれるでしょう。】

「そう。なら、早速。」

一人、私が呟けば放置プレイ状態のオークが顔に青筋を立てているわ。顔は崩れて…

「何、無視してるんだよ!くそ、いますぐ、取り込んでやる!」

あーあーあー。本当にイケメンが台無しね。…そもそもイケメンなのかしら。三流のチャラ男にしかみえないのだけれど。そこまで、騒がれる事はないんじゃないかしら。触手をビチビチいわせながらこちらに杖を構えて何やらブツブツ唱え始めてピンク色の靄を作り出し始めたわ。

そういえば、オークコイツって魅了と隠蔽の魔法持ってたわね。
そう、それらで…ってことかしら。だから、顔にヒビが入っているのね。
そろそろ、この人、人間じゃない本来の姿でてくるんじゃないかしら…。
そっちの方が、私は興味があるけれど。

そう思いながら、ピンク色の靄に【鑑定】を向けるわ。

【鑑定のランクがランクアップしました。加護:道化神ジョンのお気に入り による補正により、ランクがAになりました。
【スキル:看過】をランクCで習得しました。】

すぐランクアップして、新たなモノを覚えたのだけれど。まぁいいわ。そうすれば、すぐに頭の中に結果が出るわ。なんだか、少し長いのだけれど…。

【魅了魔法:愛乙女の吐息(ランクC)
対象の異性を魅了し、あなたの虜に。虜になった異性は貴方の言うことをなんでもきいてしまう。抵抗するには貴方より魔術素養が高くなければならない。ただし、他にも抵抗はできるが解明されていない。持続時間は当人の魔力操作に準ずる。
-----------------------------
以下は、鑑定A以上のみ開示。

もう一つの抵抗要素とは、対象者が鑑定のランクがA以上を所持し、この項目を読破した場合である。】



………確実に抵抗できるわね。コレ。タイミング良すぎというか、ジョンの作為的というか。確実にジョンに見られていそうだわ。

「ふふっ、僕を恐れているのだね、くくっ…でも、遅い。」

そうこうしていれば、こちらの状況もしらず冷静に戻ったオークが不気味に笑いながら、触手を相変わらずビチビチいわせてこちらに、魔法を放ったわ。

避ける…必要性はないから避けないけど。すぐにピンク色の靄が周りを覆っているわ。こちらには周りを覆うばかりで寄ってこないままに消えていくわ。

その様子をみたオークの顔に驚きが現れ更に皹が走って、茶色の肌が下から見えてきたわ。

……顔には、薄いマスクでも被っていたのかしら。
私には関係ないけれど、大変な苦労ね。

そのまま私は反撃とばかりに魔法のイメージを浮かべるわ。

【スキル:無演唱をランクBで習得しました。】

【創造魔法:魔法吸収をランクBで創造しました。】

…また何か覚えてしまったみたい。
チートというものかしら。
まぁいいけれど。後で効果を詳しくみなければならないわね。

創造したての魔法吸収というモノは本から生まれ出て、緑色の光を放ち私を覆っていくわ。

そして、息を吸えばピンク色の靄は私の中に入っていくわ。
さすれば、すこし気だるかった身体に何か戻ってくる気がしたわ。

所謂…吸い込んだ魔法を己の魔力に変換するのかしら。

とりあえず、このうざったい魔法全て取り込んでしまおうかしら…

そして、私は大きく息を吸い込んだわ。


みるみる、靄が消えて、その先にはイケメンの顔が崩れて、獣のような顔が混ざっているオークがいたわ。

うん、気持ち悪い。

--------------------------
カナは【看過】、【無演唱】、【魔法吸収】を取得しました。


黒いカナの方が実は筆が進みます。
いろいろ覚えるチートお嬢様ですが今後ともよろしくお願いします。

後ほど、活動報告と登場人物を更新します。
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