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第1章
それから。
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今回ばかりは、声も出なかったみたいね。
そんな様子を他所に私はすべての靄を吸いきったわ。
全快より少ないけど身体の気だるさは取れたわ。
「ふふっ、次は私の番かしら」
手繰り寄せていた本のページを開き、指先で摘んで持ち微笑みを向けてオークを見つめるわ。
オークは驚きに固まってたけれど、ようやく我に返ってきたようね。
「お、おま、なっ、なん…」
顔からぺりぺりと何かが剥がれて、その下から出てきたのは豚?猪?犬?なんとも形容しがたい顔の生き物だったわ。
ええ、とても気持ち悪い。
所謂、あの値が減少ということかしら。チラリと本の方に目を落とせば、今まで習得した魔法、先ほど創り出した魔法が本に刻まれていたわ。
なるほどねぇ。私のときに説明は無かったけれど、そういうものなのかしらね。
何か魔法を覚えてしまうと、本に刻まれて行くのね。
【はい、その通りです。】
ガイドさんが頭の中でそういうのが聞こえるわ。自分で知ることも大事ということね。
視線をオークに戻せば、少しして落ち着いているのか、顔はそのままに改めて杖を構えているわ。また何か発動するつもりなのかぶつぶつと何か唱えて溜めてるわ。
…ああ、今更だけど。
隠蔽とはそういうことなのね。
こんな顔を隠す為だったということ。
そして、周りでキャアキャア五月蝿い女達を騙して、あんなことやこんなことでもしていたのかしらね。
………ふふ、不快だわ。
全くもってして不愉快。
もうそろそろ、私も限界だわ。
そう思った瞬間、呼応したようにピカリと本が光りながらカナの手元から離れるわ。
ふふ、面白い。
そうしていれば、オークが漸く何かため終わったのか、此方を睨むわ。
「くっ、…お前のせいだ。お嬢サマが抵抗しなければ…!」
オーク馬鹿なのかしら。腹立たしい。
対し、オークは私に杖を向けて青い何か柱のようなものを発射してくるわ。
……許さない。私の中にふつふつと怒りが湧くわ。
同時に発射されたソレがカナの元に近づいてきたのが見えてそのまま息を大きく吸うわ。魔法吸収、発動…
息を吸い込めば、放たれた魔法は旋風が吹くようにゆっくりと私の全身に吸い込まれて行くわ。
そして、それも勢いが増していき、依然魔法を放ち続けるオークの方へと伸びて行くわ。
オークもそれに巻き込まれ始めて悲鳴をあげているわ。
「い、いた、ゆるし、ゆるきて…!」
オークの体は次第に人間ではなくなって行くわ。
…いったい彼はなんの人なのかしら。疑問は尽きないけれど、吸収される範囲は次第に広がり、周りを覆う煙すらも飲み込んで行くわ。
そして、すべての煙が消えた時、会場に見えたのは、私と、すっかり獣、猪、そんな姿になっているオークが倒れて動かない様だったわ。
当然会場は、どよめくわね。…うるさいわ。
……ロゼさんに視線を向ければ、驚いた表情をした後に、何故か苦々しく表情を歪めていたわ
何か、あるのかしら。
気になるけれど、さすがに問い詰めるわけにはいかないわね。
それはそうと、会場にいた女達は悲鳴をあげて揃いも揃って倒れていたわね。
現実というものを見せられたからかしら。
ま、いいけれど。
少し、疲れたわ。
そろそろ、あの子に戻さないとね。
悲鳴とどよめきに包まれた会場をよそに、私はあの子と変わったわ。
-------------------------
一応、一区切りです。
次回からは普段のお嬢様にもどって、いろいろ処理になるかと思います。
そんな様子を他所に私はすべての靄を吸いきったわ。
全快より少ないけど身体の気だるさは取れたわ。
「ふふっ、次は私の番かしら」
手繰り寄せていた本のページを開き、指先で摘んで持ち微笑みを向けてオークを見つめるわ。
オークは驚きに固まってたけれど、ようやく我に返ってきたようね。
「お、おま、なっ、なん…」
顔からぺりぺりと何かが剥がれて、その下から出てきたのは豚?猪?犬?なんとも形容しがたい顔の生き物だったわ。
ええ、とても気持ち悪い。
所謂、あの値が減少ということかしら。チラリと本の方に目を落とせば、今まで習得した魔法、先ほど創り出した魔法が本に刻まれていたわ。
なるほどねぇ。私のときに説明は無かったけれど、そういうものなのかしらね。
何か魔法を覚えてしまうと、本に刻まれて行くのね。
【はい、その通りです。】
ガイドさんが頭の中でそういうのが聞こえるわ。自分で知ることも大事ということね。
視線をオークに戻せば、少しして落ち着いているのか、顔はそのままに改めて杖を構えているわ。また何か発動するつもりなのかぶつぶつと何か唱えて溜めてるわ。
…ああ、今更だけど。
隠蔽とはそういうことなのね。
こんな顔を隠す為だったということ。
そして、周りでキャアキャア五月蝿い女達を騙して、あんなことやこんなことでもしていたのかしらね。
………ふふ、不快だわ。
全くもってして不愉快。
もうそろそろ、私も限界だわ。
そう思った瞬間、呼応したようにピカリと本が光りながらカナの手元から離れるわ。
ふふ、面白い。
そうしていれば、オークが漸く何かため終わったのか、此方を睨むわ。
「くっ、…お前のせいだ。お嬢サマが抵抗しなければ…!」
オーク馬鹿なのかしら。腹立たしい。
対し、オークは私に杖を向けて青い何か柱のようなものを発射してくるわ。
……許さない。私の中にふつふつと怒りが湧くわ。
同時に発射されたソレがカナの元に近づいてきたのが見えてそのまま息を大きく吸うわ。魔法吸収、発動…
息を吸い込めば、放たれた魔法は旋風が吹くようにゆっくりと私の全身に吸い込まれて行くわ。
そして、それも勢いが増していき、依然魔法を放ち続けるオークの方へと伸びて行くわ。
オークもそれに巻き込まれ始めて悲鳴をあげているわ。
「い、いた、ゆるし、ゆるきて…!」
オークの体は次第に人間ではなくなって行くわ。
…いったい彼はなんの人なのかしら。疑問は尽きないけれど、吸収される範囲は次第に広がり、周りを覆う煙すらも飲み込んで行くわ。
そして、すべての煙が消えた時、会場に見えたのは、私と、すっかり獣、猪、そんな姿になっているオークが倒れて動かない様だったわ。
当然会場は、どよめくわね。…うるさいわ。
……ロゼさんに視線を向ければ、驚いた表情をした後に、何故か苦々しく表情を歪めていたわ
何か、あるのかしら。
気になるけれど、さすがに問い詰めるわけにはいかないわね。
それはそうと、会場にいた女達は悲鳴をあげて揃いも揃って倒れていたわね。
現実というものを見せられたからかしら。
ま、いいけれど。
少し、疲れたわ。
そろそろ、あの子に戻さないとね。
悲鳴とどよめきに包まれた会場をよそに、私はあの子と変わったわ。
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一応、一区切りです。
次回からは普段のお嬢様にもどって、いろいろ処理になるかと思います。
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