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第1章
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コルタデソルトJrとの通信を終えたジュリアは、ニヤリと笑って立ち上がり、周りに侍らせている男たちを一瞥した後にワインでも飲もうかと銘柄を頭に浮かべながら侍らせている青年の一人にそれを取らせようと口を開いた矢先……
その視界の先にとある男が立っているのに気がつき、思わず「ひいっ!」と悲鳴をあげて腰を抜かしたのだった。
「やぁ。ジュリアちゃん。随分とリラックスしていたようだね」
胡散臭そうにくすくすと笑う男は、ジュリアにそう声をかけたがいつの間にかワイングラスとワインボトルを持っていたのだった。今まさにジュリアが飲もうと思っていたワインのボトルを持っているのだ。
「今、ワイン飲もうとしたでしょ?ふふふっ、僕神様だからそういうのはよーくわかるからねー」
その男はそう言いながら、掌にふわふわとワインボトルとワイングラスを浮かせそして、あっと思い出したように笑顔でジュリアに指を差し向けてゆらりゆらりと数度体を揺する。
「えーっとね、君のお母さん……前女皇がお待ちだよー」
前女皇という言葉におずおずと立ち上がったジュリアは一気に怯え始める。そんな様子を他所にその男は平然とグラスとボトルを浮かせたままにワインをグラスに注いでいるのだ。何かしらのスキルなのかもしれないが、ジュリアはそれすらも恐ろしく思えてしまっていたのだった。またジュリアの周りの青年達も動けないようである。
「さあさあ行こう?早くしないと君がそっくりな瞬間湯沸かし器みたいなお母様が、お怒りになってしまうよ」
男にそんな話をされて仕舞えば、ジュリアは慌てて立ち上がり「わ、わかっているわよ!」と怒鳴りながらそのまま、部屋の奥へと入っていく。
彼女が侍らせていた青年達は信じられない事に目を見開きつ顔を見合わせて何か言いたげに、男へ視線を向けている。それに気がついた男は、にこやかに笑顔を浮かべなが己の口元に人差し指をし宛てがいつつ口を開く。
「ああ、今の話は誰にも言っちゃダメだよ。死んだ筈の前女皇が生きてるなんてね。ふふっー。あ、誰かに言ってもすぐバレちゃうからね。だって、僕は神様だもの。あ、あと、天井裏でこっそり盗み聞きしてるいい子の事も誰に言っちゃダメだよ。もちろん、ジュリアちゃんにもね。でないと面白くないしね。ふふっ」
捲し立てるように早口にて男はそう言っては、ニッコリと笑顔を浮かべて青年達を眺める。しかし、後半部分に面白くないといった男の目は何故か笑っていなかったのであった。
「ああ、忘れてた。僕の名前はね。ある女の子には【ジョン】って呼ばれてるよ。じゃあ、またあった時は君たちが笑っていられるといいね。じゃあ、僕は行かないと」
そういえば、一瞬にしてジョンの周りの景色は虹色に歪み、姿をいつの間にか消していたのだった。
-----------------------------------
漸く一話書き上げる事が出来ました。
前女皇に関しての項目は次回以降に更新したいと思います。
また見ていただけると嬉しいです。
その視界の先にとある男が立っているのに気がつき、思わず「ひいっ!」と悲鳴をあげて腰を抜かしたのだった。
「やぁ。ジュリアちゃん。随分とリラックスしていたようだね」
胡散臭そうにくすくすと笑う男は、ジュリアにそう声をかけたがいつの間にかワイングラスとワインボトルを持っていたのだった。今まさにジュリアが飲もうと思っていたワインのボトルを持っているのだ。
「今、ワイン飲もうとしたでしょ?ふふふっ、僕神様だからそういうのはよーくわかるからねー」
その男はそう言いながら、掌にふわふわとワインボトルとワイングラスを浮かせそして、あっと思い出したように笑顔でジュリアに指を差し向けてゆらりゆらりと数度体を揺する。
「えーっとね、君のお母さん……前女皇がお待ちだよー」
前女皇という言葉におずおずと立ち上がったジュリアは一気に怯え始める。そんな様子を他所にその男は平然とグラスとボトルを浮かせたままにワインをグラスに注いでいるのだ。何かしらのスキルなのかもしれないが、ジュリアはそれすらも恐ろしく思えてしまっていたのだった。またジュリアの周りの青年達も動けないようである。
「さあさあ行こう?早くしないと君がそっくりな瞬間湯沸かし器みたいなお母様が、お怒りになってしまうよ」
男にそんな話をされて仕舞えば、ジュリアは慌てて立ち上がり「わ、わかっているわよ!」と怒鳴りながらそのまま、部屋の奥へと入っていく。
彼女が侍らせていた青年達は信じられない事に目を見開きつ顔を見合わせて何か言いたげに、男へ視線を向けている。それに気がついた男は、にこやかに笑顔を浮かべなが己の口元に人差し指をし宛てがいつつ口を開く。
「ああ、今の話は誰にも言っちゃダメだよ。死んだ筈の前女皇が生きてるなんてね。ふふっー。あ、誰かに言ってもすぐバレちゃうからね。だって、僕は神様だもの。あ、あと、天井裏でこっそり盗み聞きしてるいい子の事も誰に言っちゃダメだよ。もちろん、ジュリアちゃんにもね。でないと面白くないしね。ふふっ」
捲し立てるように早口にて男はそう言っては、ニッコリと笑顔を浮かべて青年達を眺める。しかし、後半部分に面白くないといった男の目は何故か笑っていなかったのであった。
「ああ、忘れてた。僕の名前はね。ある女の子には【ジョン】って呼ばれてるよ。じゃあ、またあった時は君たちが笑っていられるといいね。じゃあ、僕は行かないと」
そういえば、一瞬にしてジョンの周りの景色は虹色に歪み、姿をいつの間にか消していたのだった。
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漸く一話書き上げる事が出来ました。
前女皇に関しての項目は次回以降に更新したいと思います。
また見ていただけると嬉しいです。
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