やっぱり悪役令嬢なんて御免です！

プロローグ

 私、シャーロット。今、森のなかにいるの。
って何故こうなってしまったのでしょう？


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私、シャーロット・オルティス公爵令嬢はこの世界で忌み嫌われる白銀の髪と赤と青の瞳のオッドアイを持っています。

 この髪とオッドアイは、かつてこの世界を滅ぼしかけた災厄の魔女と呼ばれるものと同じだと言われ忌み嫌われるものなのです。 


しかし私のお父様とお母様、邸の使用人たちは、それでも気にせず私に愛情を注いで育ててくれました。
私は、育ててくれた皆に恥じない令嬢になろうとそれはそれはたくさん勉強をしました。
お陰で私が9才のとき「淑女の鏡」と言われるくらいの知識と礼儀作法を身につけました。

しかし、私のお母様は私を産んでから産後の肥立ちが悪く体調を崩しがちになってしまい、いつしか部屋から出れなくなってしまいました。

そして、お母様は流行り病にかかり私が10才の時に亡くなってしまいました。

それからお父様は、お母様が亡くなったと言う現実を受け入れられず仕事に逃げてしまいました。
邸の使用人たちもお母様が亡くなりお父様が仕事に逃げ、陰鬱とした空気でした。



かくいう私はお母様が亡くなったと言うショックから前世の記憶を思い出すも三日間寝込んでしまいました。

その前世の記憶で、この世界はなんと前世で
大人気だった乙女ゲーム「キミに薔薇を贈る～学園編～」通称キミ薔薇の世界だったのです。

そして私はなんとなんとキミ薔薇の悪役令嬢だったのです。(´・ω・｀)

このキミ薔薇の悪役令嬢シャーロットは、結構 可哀想な過去の持ち主で淋しさを紛らわすために皆の興味を引こうと我儘に振る舞ったりする根は優しいキャラクターなのに必ず破滅してしまうとネットで話題なキャラクターです。

そしてヒロインはピンクブロンドの髪と蜂蜜を溶かしたような瞳でよくある庶民で特待生として学園に入りいろいろな裏事情により、実は隣国の第三王女ということが分かるというキャラクターなのです。


ここで私は意義申し立てたいです。
何故にシャーロットだけが破滅するんだっっ！
と。おかしくないですか？実は隣国の第三王女で可愛くてヒロインって私も転生するならヒロインに転生したかったです!!
しかもモブならまだしも可哀想な悪役令嬢ってこの先不幸しかないじゃないですかっ!?
 
はあっ、はぁっ、一気に捲し立ててしまいました。
しょうがないですよね。よしっ、こうなったらまずこの家から逃げましょう♪



───────そして冒頭に戻る。

いやぁ、逃げるしかないと言ってもやっぱり家出しかないですよね？
お父様も仕事人間になってかえってこないですし、それに一応我が家は公爵家ですし、もしかしたら攻略対象たちにばったり会ってしまうかもしれないですしね。

そして今現在、家出して森のなかにいるのです。

、、、まぁ、この先なんとかなるでしょう。