触れるな危険

紀村 紀壱

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6話 なにかの間違い

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<シャルトー視点>



 目の前には誘惑。
 手のひらには手段。
 それを、行使しない理由はどこにもないのだと、そう思えた。


 いつもの物置への足を踏み入れる後ろ姿に。
 手の中にある針の先を、俺は迷いなくその胡桃色の髪の毛の合間に突き立てた。
「なっ……!?」
 当然の如く驚き、首筋を押さえて振り返るギィドの弱い方の足を払って。ぐらついた所を押さえ込もうとすれば、倒れかけた体を捻って蹴りが飛んできた。
 だが無理な体勢から繰り出されたそれを、この俺がかわせない訳がない。
 追撃する準備は十分。蹴りを最小限の距離でいなして、ガードがわずかに開いた腹に蹴を叩き込む。
 柔らかな肉に足先が食い込んで、いい手ごたえがあった。
「が……ぁっ!!」
 痛みに、海老のようにギィドが体を折る。
 良いガードだったからうまく手加減が出来なくて、もしかしたらアバラをやったかもしれないとそんな事を思っていたら、ナイフが飛んできて頬をかすった。
 腹は相当痛むだろうに。悶える体を奮い立たせて、咄嗟にナイフを投げつけるところは流石。思わず間合いを取ってしまった俺に、ギィドはその間が詰まる前にと体勢を立て直そうとする。
 しかし。
「っ!?」
 立ち上がろうとする意思とは逆に、その膝は力なく崩れて、慌てたように上半身を支える腕もぶるぶると震えて、やがて重力に負けてギィドは床に突っ伏した。
「シャル、ト、オマ、俺に何し、や……ぃへ、ぅ……っ!」
 自分の、体の異変に気がついたんだろう。非難の声を上げるが、それすら後半はくぐもって不明瞭な言葉になった。
(……意外と、効き目がでるのが早かったな)
 ギィドの首に突き立てた麻痺針を包みに仕舞ながら、もう少し、遅かったほうが楽しめたかも知れないと、ちょっとばかり残念に思う。
「とりあえずは気道の確保、かな?」
 先ほどの蹴りで本来なら普通に呼吸をするのも辛いはずだ。それなのに下手な姿勢でうつ伏せじゃ、うっかり死にかけない。
 俺は別にこのおっさんを殺したいわけじゃないから、重い肉だるまを苦労してひっくり返す。
 麻痺した体はされるがまま、仰向けになったギィドは喉の奥からヒューヒューと音を立てて。生理的に滲んだ涙が膜を張る目で、それでも此方を必死に睨んでいた。
「は、は」
 思わず笑いが漏れる。
 真っ赤になった顔は苦しさからか屈辱からか。何も出来ないくせに。指一本、動かす事ができないくせに。それでもそうやって屈しないと主張するなんて、なんて愚かなのだろうか。引退したんだから、少しは意地の張り合いも控えた方がいいと誰かこのおっさんに教えてやるべきだろう。
 さっきは少し手ひどくしたから、折角、少しは優しくしてあげようか、なんて思ってたのに。
「そんな状況で煽ってどうすんの、アンタ馬鹿じゃない?」
 俺の言葉に、一層ギィドの眼光が鋭くなる。
 でも、それだけだ。
 ただ俺を睨むことしか出来ずに、仰向けに転がったままだ。
 俺はおっさんの体をまたぐと、その腹に腰を下ろした。腹に乗られて「ぐぅ」とカエルが潰されるような間抜けな声がギィドの口から漏れる。心なしか苦しさに顔が歪んだような気がした。
「ほんと、良い眺め」
 見下ろしたギィドの姿に腹の奥底がふつふつと熱くなっていく。
 沸き上がるそれは、まさしく征服感。
 手を伸ばすと、やわらかないつもの髪が手になじんだ。
 こめかみを撫でて、もみあげをたどって、髭まで。
 顎下に触れると、柔らかな髭と、その下のおっさんには似つかわしくない薄い肉。顎下のうぶ毛のような髭を、猫をくすぐるように撫でると、ギィドが小刻みに震えた。本当は振り払いたいのだろうが、今は小さな身じろぎのように体が動くだけだ。
 このまま首へ手を滑らせて、ちょっと力を込めてしまえば、あっけなく死んでしまうだろう。俺の手のひらに、そんな選択肢があることにひどく満足しながら、ギィドの顎の裏を何度もそっと撫でてやる。もともと敏感なオッサンだ。我慢しているのだろうが、びくびくと痙攣するような震えが混ざりはじめる。
「……っ」
 睨みつけていた目が、ぎゅっと何かを耐えるように閉じられて。
 俺は自然と笑みを浮かべていた。
 手の中で、こうやっていい子にしてればいいのだ。そうすれば、少しは可愛がってやってもいい。
 プツプツとシャツボタンをはずせば髪とはまた違った、薄い毛が覆う厚い胸板が現れる。
「こういうところは本当、あんたが男でよかったよね」
 男の胸毛なんて暑苦しいとしか思っていなかったが、こうやってギィドの胸に手を伸ばせば、髭や髪とはまた違った手触りがとても良い。想像なんて出来ないのに何で女性には胸毛が生えていないんだろうと思うくらいだ。
「でもまあ、あんたもそこそこ胸があるからこれで我慢してあげるけど」
「っ!!」
 ぐっと盛り上がった胸筋ごと手のひらで包み込んで、揉みあげる。女性のそれとは違って柔らかさが足りないが、指先に当たる胸毛の感触と合いまるとこれはこれでとても弄りがいがあった。
 ぐにっと、両手で力を込めで胸を寄せてみると、それなりのサイズで、胸って言うより、おっぱいって言っても良いぐらいのボリュームがある。
「揉んだらもうちょっとでっかくなるかナ? おっさんなのにおっぱいがあるって面白くない?」
「……ば、がっ……めっ……!」
 俺の言葉に、ギィドがでない声を必死に張り上げて慌てたように身じろぎをする。
 そんな、ちょっと揉んだからってすぐでかくなる訳じゃないのに、その慌てっぷりがおかしい。そういう反応をされると、もっといじめたくなる。
「ネ、アンタさ、こうすると感じたりすんじゃないの?」
「ぃっ……!」
 胸を揉んでいた手を止めて、今度はその真ん中に鎮座している乳首をきゅっと強くつまんでやれば、痛かったのだろう、ギィドの体がびくりとはねる。
 つまんだまま、ひねって、そして緩めて。今度は押しつぶすようにぐりぐりとこねくりまわして爪を立てて軽く引っかいてみたり。
 しばらく手ひどく扱ったら、ギィドの胸には不釣合いな、ピンと立ち上がった赤く腫れぼったい乳首が出来た。
「……ぅ、く……!!」
 それを今度は優しくするりと撫でれば、これまた良い反応。
「良いね。あんた、女みたい」
 思わず目を細めて素直な感想を口に出したら、ギィドの目が先ほどと比べ物にならないくらい怒りに燃えて、これ以上にないくらい真っ赤になった。
 俺を睨む、その眼差しに腰の奥がずんっと重くなる。
 ヤバイ。このおっさんは、本当に、何でこんなに面白いんだろう。
 頭がくらくらするくらい愉快な気持ちになりながら。人相は酷く凶悪なのに、そこだけ別の人間からもってきたんじゃないかと思える、可愛い色をした乳頭をくにくにと嬲れば、屈辱にゆがんだ顔にどうしても抗うことの出来ない色が滲んで消える。
「ほら、我慢してないで鳴いてみせてよ」
 力の入らない口を必死に閉じて、吐息を漏らすことすら堪えようと、抵抗するギィドの顎を掴んで開こうとするがそこは妙に強情で、力を入れても口が開かない。
 所詮は痺れた体での抵抗だから、強引に口を割らせる事も可能だけれど。
「へえ、そっちがその気なら、別に良いけどね」
 押して駄目なら引いてみろ。
 我慢するなら我慢できなくさせてしまえば良い。
 ギイドの腹をまたぐ俺の後ろで、今まであえて触れてなかった、情けないほど先ほどからずっとガチガチにその存在を主張しているギィドのそれへ。
「―――っ!!!」
 ぐりっと拳を落とせば、今までで一番、ギィドの体ひきつけを起こすようにしなった。
「ごめんごめん、痛かった?」
 俺の下で、ギィドの体が痛みからくる反射でがくがくと震える。脂汗が一気に浮いた額を拭ってあげて、そのまま髪を撫でる。
「ね、あんまり反抗的だと痛いばっかりだよ? 少し賢くなったら?」
 たとえば俺の一挙一動に従順に反応してる身体みたいにさ、と、顔を寄せたら。
 ギィドの目に、はじめてみる色が浮かんだ。
 相変わらず反抗的なのに、その中に諦め似た不思議な感情が揺れていた。
「なに、その目」
「……シャ、……トォッ…………」
「アンタさ、ろくにしゃべれないんだから、言葉じゃなくて態度で示さないとわからないんだよ」
 そういうとギィドはまたくっと拒絶するように目を閉じて、先ほどこのおっさんの中に浮かんだ感情が一体なんだったのか、量り損ねてしまった。
 仕方なしに、また手をギィドの髪へと差し込むと、しっとりと汗で湿っているのに、相変わらずこのおっさんの髪は柔らかで優しい感触がする。
 右手で髪の感触を確かめながら、左手で胸毛をねぶっているのに、目の前の髭にも触れたくて、俺は無意識にその感触を確かめる為にギィドの顎に舌を伸ばした。
 そして、ざらりと。





 舌には『布』の感触がして。






 俺の意識は浮上した。






「……っ!!」
 比喩じゃなく、生まれてはじめて『飛び起き』る。
 見慣れた自分の部屋の壁と、体の下のベッドを確認して、寝ていたのだと。
 先ほどの出来事は夢なのだと再認識して。
 ぶわりと、病気か何かのように体中から一気に汗が噴出してきた。
 ……なんだ、これ。
 額の汗を拭いながら、たったついさっきまで見ていた夢を思い出しかけて。
「うぇっ」
 吐きそうだと思うのに。出たのは嘘くさい声で本当は吐き気なんて感じていなかった。
 むしろ、下半身が熱を持っている事実に嫌というほどめまいがする。
 あんな夢に。
 あんな夢で。
 俺はどうなっているんだ。
 こんなことになった原因が嫌過ぎて、いつもなら特に気にも留めない処理をする気にならず、熱が過ぎ去るのを待つ。
 夢で勃起って10代のガキか、俺は。と、悪態を自身にぶつけるのはもう何度目だろうか。
 こんな夢を、あのおっさんが夢に出てくるようになったのはこれが初めてじゃなかった。
 原因は大体わかっている。あの日、ギィドが熱を出して倒れて。
 運んだ仮眠室で俺は意識を失ったギィドの体毛をこれでもかと言うくらい撫でまくった。普通毛皮に対してそれがどこの毛だかなんて考えたりしないだろう。そのときの俺も、撫でている毛が実際は生きている、おっさんから生えているなんて考えもせずに。いつもはただ己の体温しか跳ね返さないのに、ギィドの体温が体毛を弄る手のひらへ、じわりと伝わる反応を単純にいつもと違って面白いとしか思っていなかったのだ。
 その結果。
 仮眠室にやって来た医者のノックの音に我に返った俺は。
「……………」
 思い出したくない。これ以上、考えたくない。
 多分、あの時。
 我に返ったときの現状の衝撃が強かったのだ。
 それがトラウマのように俺の意識にへばりついて。トラウマを和らげようと脳が努力しているがきっと酷い記憶だったから上手く対応できなくて混乱に到っているのだと思う。
「くそっ!」
 枕を殴る。
 今まで、枕は少しカールした毛が特徴のエオプルクの毛皮を巻いたお気に入りの一品だったのに、今はただの布製のそれにイライラが募る。
 あんな夢を見るようになってから。日に日にエスカレートしてくる内容に、寝不足になるほど、危機感を覚えて。寝具として散りばめた毛皮が睡眠の無意識下でギィドの髪や髭に変換されてしまっているのではないかと大好きな毛皮の敷物を寝床に敷くのを我慢したのに。
 ちっとも改善なんてしやしない。
 おまけにそっけない綿の布地は触ってもちっとも癒されない。
 なにがいけない?
 なにから間違った?
 ぎりぎりを奥歯かみ締めながら考える。
 そもそもの根本的に悪いのはギィドだ。
 あのおっさんが、一日30分までとか出し惜しみするからいけない。
 だから欲求不満で変な夢とか見るんだ。きっと自由に触らせてくれればこんな変な夢なんか見なくてすむ。
 ……でも自由に触らせてくれるとなると、またあの日と同じじゃないのか?
 いや違う。根本的に違うんだ。きっと違う。
 其処まで考えて、なにが違うとか、なにかがおかしいとか。考えるのが酷くうざったくなって、俺はそれ以上の追及を放棄した。
 ――ああ、落ち着かない。
 ベッドから降りて、ソファに向かう。そこにある、ベッドから剥いだタィガーの毛皮を掻き抱いて、毛に指を絡める。腹側の細かい毛はしなやかに優しい弾力を手に与えるが、期待した手触りとは違って満足が出来ない。
 もう、二週間もギィドの髪に触れていない。
 あんな夢を見てしばらく……いや、当分。俺の精神安定の為にも、いくらあの毛並みのさわり心地が良かろうが、あのおっさんにだけは近づくまいと思ったがそろそろ限界だ。
 己の毛皮中毒について、生まれて初めて危機感を覚えながらも、俺はきっと、我慢した所為でこんな頭のおかしい夢を見ているのかもしれないと、そう自分自身にいい訳をして。
 とりあえずは腹が立つほど生々しい感触の夢の記憶をまずは塗りつぶそうと服を着替え、まだ夜の明けぬ街へするりと踏み出す。
 黎明はまだ遠いが、夜半はすっかり回った。客引きの女はさすがにもう立っていないだろうが、エリオ地区あたりの酒場なら一人二人はまだ当たりがあるだろう。
 本来なじんでいる女の柔肌の感触を早く手に入れたくて足を速める。
 この際、多少見目がマイナスでもそれなりにいい肌と髪を持つ女だったら良い。
 そうすればきっと、あのおかしな夢だって塗りつぶせる。
 塗りつぶしてもらわないと、とんでもない事になるような、そんな気がするのだ。



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