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神秘の地へ
43.討伐隊
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街へ到着してから次の日へとなって、広場へと向かう。そこには色々な冒険者が集まっていた。
「こんなに魔物を討伐する為に集まってるのか…」
「インパクトが何かと凄い」
建物の壁際にいながら周りを見渡す。こんなに人いれば簡単に討伐できそうだけどそれでさえ達成出来なかったのだろう。
「ここにいるだけでも30は超えてるだろうなあ」
「大きいのか、それとも強いのか分からないけど、これくらいの人数がいるって事だよね」
多分過去に何回か挑んでるだろう。この規模もしくはそれ以上の規模で挑んでいて敗北しているだろう。
参加者を見渡していると、複数人で行動してるであろう集団を見つけた。それを誰もが見ては何かを呟いていた。
「今回は勇者もいる事だし、勝てるかもしれん」
その言葉から彼は勇者なのだろう。武器は槍、男の勇者は初めて見たかもしれんが、
「今回は楽勝かもしれないから、俺らは後方からバックアップって事にするか?」
「あの勇者がいるからですよね。それでも何か嫌な予感がするんですけど…」
トルゥは何かが引っかかる様子だった。それか何かを感じているのだろう。
今回は初の洞窟戦になるかもしれない。俺自身もそこは注意して進まないといけない。
「皆さん!今日は洞窟に住み着いた邪悪な魔物討伐に参加してくれてありがとう!これより出発をするが、何人かで組んでいてほしい」
そろそろ出発か。準備も一応済ませているし、余り物と組んでもよかろう。
「出発は今から10分後。それまでに誰かと組んで欲しい。話は以上だ」
10分後ここから出て洞窟へと向かうか…。とりあえず、このまま待機だな。やる事ないし、出来る範囲はしてあるし。
「トルゥ、今のうちに荷物整理は済ませて。ポーション系がいつでも飲めるように外側に収納し直しておいて」
「分かったけど、私達はメンバー探ししなくても大丈夫なの」
「余った人を誘うしか無いだろうな」
それから数分が経ち、辺りでは次々とパーティが出来上がっていく。
結構パーティが結成されていくなあ。余った人は今の所いなさそうかな。
荷物の整理が終わったトルゥがリュックを背負った時、指を差し出す。
「あの人…、誰とも組んでないように見えるんですけど」
「…え」
指につられてその人を見る。フード被っているが、その人の周りには誰もいない。
「組んでもいいと思いますが」
「ちょっと声掛けてくる」
俺はその人へと近づいた。近くに行くにつれて誰とも組んで無いのがよくわかる。
「そこのフードの子、誰も組んで無いなら俺らの所に入るか。主に後方支援になるだろうけど」
「………」
声を掛けたが、その子は無言のままこちらへと向いた。そして声を発した。
「……うん。今誰も組んで無かったから声を掛けてくれてありがとう」
あれ、声からすると女性かな。まあ、この子は一応俺らのパーティ所属してくれるなら一応ありがたいな。
「分かった。メンバーはこっちにいるからついて来て」
その子を連れて、壁際の方へと向かう。
「一応入ってくれるって」
「ベラニア・ウィズベルキーです。役職は魔導師」
「トルゥ・マーネンサー。役職は魔法剣士かな」
連れてきて早速女子達の自己紹介が始まる。この人達意気投合しそうだな。
フードの少女がこちらへと近づき、聞き出す。
「君の名は何なの」
「東野目和樹。職業は冒険者で役職は剣士だ」
一応勇者と名乗ってもいいが、今の俺の立場ではあまり名乗りたく無い。今の活動的に冒険者の方が近い為そう名乗った。
自己紹介が済んだ後、出発する笛の音が聞こえた。それに従うかのように門へと向かい始める。
「自己紹介も終わったし、俺らも行くか」
2人は頷き、門へと足を運んだ。
「こんなに魔物を討伐する為に集まってるのか…」
「インパクトが何かと凄い」
建物の壁際にいながら周りを見渡す。こんなに人いれば簡単に討伐できそうだけどそれでさえ達成出来なかったのだろう。
「ここにいるだけでも30は超えてるだろうなあ」
「大きいのか、それとも強いのか分からないけど、これくらいの人数がいるって事だよね」
多分過去に何回か挑んでるだろう。この規模もしくはそれ以上の規模で挑んでいて敗北しているだろう。
参加者を見渡していると、複数人で行動してるであろう集団を見つけた。それを誰もが見ては何かを呟いていた。
「今回は勇者もいる事だし、勝てるかもしれん」
その言葉から彼は勇者なのだろう。武器は槍、男の勇者は初めて見たかもしれんが、
「今回は楽勝かもしれないから、俺らは後方からバックアップって事にするか?」
「あの勇者がいるからですよね。それでも何か嫌な予感がするんですけど…」
トルゥは何かが引っかかる様子だった。それか何かを感じているのだろう。
今回は初の洞窟戦になるかもしれない。俺自身もそこは注意して進まないといけない。
「皆さん!今日は洞窟に住み着いた邪悪な魔物討伐に参加してくれてありがとう!これより出発をするが、何人かで組んでいてほしい」
そろそろ出発か。準備も一応済ませているし、余り物と組んでもよかろう。
「出発は今から10分後。それまでに誰かと組んで欲しい。話は以上だ」
10分後ここから出て洞窟へと向かうか…。とりあえず、このまま待機だな。やる事ないし、出来る範囲はしてあるし。
「トルゥ、今のうちに荷物整理は済ませて。ポーション系がいつでも飲めるように外側に収納し直しておいて」
「分かったけど、私達はメンバー探ししなくても大丈夫なの」
「余った人を誘うしか無いだろうな」
それから数分が経ち、辺りでは次々とパーティが出来上がっていく。
結構パーティが結成されていくなあ。余った人は今の所いなさそうかな。
荷物の整理が終わったトルゥがリュックを背負った時、指を差し出す。
「あの人…、誰とも組んでないように見えるんですけど」
「…え」
指につられてその人を見る。フード被っているが、その人の周りには誰もいない。
「組んでもいいと思いますが」
「ちょっと声掛けてくる」
俺はその人へと近づいた。近くに行くにつれて誰とも組んで無いのがよくわかる。
「そこのフードの子、誰も組んで無いなら俺らの所に入るか。主に後方支援になるだろうけど」
「………」
声を掛けたが、その子は無言のままこちらへと向いた。そして声を発した。
「……うん。今誰も組んで無かったから声を掛けてくれてありがとう」
あれ、声からすると女性かな。まあ、この子は一応俺らのパーティ所属してくれるなら一応ありがたいな。
「分かった。メンバーはこっちにいるからついて来て」
その子を連れて、壁際の方へと向かう。
「一応入ってくれるって」
「ベラニア・ウィズベルキーです。役職は魔導師」
「トルゥ・マーネンサー。役職は魔法剣士かな」
連れてきて早速女子達の自己紹介が始まる。この人達意気投合しそうだな。
フードの少女がこちらへと近づき、聞き出す。
「君の名は何なの」
「東野目和樹。職業は冒険者で役職は剣士だ」
一応勇者と名乗ってもいいが、今の俺の立場ではあまり名乗りたく無い。今の活動的に冒険者の方が近い為そう名乗った。
自己紹介が済んだ後、出発する笛の音が聞こえた。それに従うかのように門へと向かい始める。
「自己紹介も終わったし、俺らも行くか」
2人は頷き、門へと足を運んだ。
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