勇者として召喚されたはずだけど、勇者として歓迎されませんでした

くノ一

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神秘の地へ

47.最下層へと降りた時

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 地下へと続く階段を進みながら、魔物に警戒をしていた。先程鳳を最下層へと叩き落としたが、死んだとは言い切れない。
 最下層で討伐目標の魔物もいるみたいだからもしかしたら両方相手にしないといけないかもしれない。

「ここを降りて、先程のフロアに似た場所を通過したら最下層まであとちょっとです」

 円状の筒みたいな感じのフロアをあと1回は通る必要がある。魔物も少しは手強くなってきているし、先頭の討伐隊も気になる。

「トルゥ、一応辺り一面を魔法で探索しておいてくれないか?」
「いいけど、どうして?」
「先に行っている討伐隊の場所が気になる」

 一本道だが、逆にこれはどこまで行っているのかは分からない。ここのフロアは少し特殊で迷路状の入り組んだ施設の所と一本道で円状のフロアに分かれている。
 もう洞窟より遺跡って命名した方がいいと思う感じでもある。

「先頭の討伐隊は下の階層にいるみたいです。そろそろ討伐目標の魔物と遭遇する部屋まで降りています」
「もうそこまでいるのか。急いだ方がいいな」

 後方の討伐隊メンバーを待たずに勇者がいるからって理由で始められてはこちらとして困る。勇者が絶対勝てる訳ではない為だ。
 先程の鳳の実力以上と予測するなら、討伐隊のは全滅する。 

「走れる所は走って追いかけるぞ」

 戦闘を始める前に合流しなくては…、無駄な死人を増やさない為にも、そして全滅させない為にも早く合流する必要性がある。

 落ち着く為に走り続け、なんとか最下層フロアの手前までこれた。

「ここまで走るのは正直疲れる」
「戦闘回避なんてここじゃ無理だもんね…」
「わた、私は魔法使い……よ、耐久力なんて……、無いのよ」

 1人だけ疲れ切っている人がいるが、とりあえず、追い付けたっていいのかな。
 そう安心した時に、近々から暴れる音が聞こえてきた。

「……一歩遅かったか」
「分かりませんが、すぐに確認は必要です。ベラニアさん。あと少しの辛抱ですので」
「もう…一歩も走れない……」

 今日だけでも散々走り回っている。ベラニアにとっては相当キツイのだろう。

「ベラニアは歩いてでもいいから、徒歩で来てくれ。あとこれは最後の補給と思って持っておいてくれ」

 マナポーションを3本をベラニアに、2本をトルゥへと渡した。
 これで足りれば問題無いのだけど、

「トルゥ、行くよ!」

 状態を知る為に俺はらは最終フロアへと走り出した。
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