勇者として召喚されたはずだけど、勇者として歓迎されませんでした

くノ一

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龍の里

84.龍の里へと到着した時

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「我々に何の用だ。異教徒め」

 大きな声が聞こえてくる。あれが言っていた龍の里の者だろう。全員が巫女服みたいなのを来ている。
 山の方はそうとして、登ろうとしている連中は魔王軍だろう。漆黒の鎧が王都で見た時と一緒だった。

「我々の配下に入って頂く……為とはだ~め~で~しょ~かあ~?」
「断ると言ったら武力介入だろ?」
「ご察しのと~お~り~、我々の力をお見せしましょう」

 魔王軍は患部以外の連中はあんな喋り方しかしないのか?それともあの大群率いていおり、戦闘で喋っているあいつ自体が幹部とかないよな。

「そうそう、名乗るのをお忘れ~、しておりましたので、軽く、自己紹介させてもらいま~す~よお~」
「……」
「私、南魔王軍幹部~、クジャクと申しますます。辺境の地での修行に明け暮れるゆ~う~しゃあ~。我々の力としてなってくれませんかあ~?」

 ホントに喋り方が独特の人だ。喋りながら首を90度回して見たりとか、悪党の中の悪党にも思えてくる。
 それに加え、龍の里代表の者は笑い出す。

「我々が貴様らに?馬鹿げている」
「ほぅ、その回答、拒否と見ていいのでしょうかねえ」

 両者の兵士はやる気だ。さついにみちてた空間に立たされた感じがする。

「まあ、交渉は炸裂、予測してた自体してたこ~こ~で~す~」

 するとクジャクが手で何かを支持出し始める。それに応えるかのように後ろの兵士達が構え始める。

「さあ、さあ、さあ、さあさあさあ!殺戮ショーの始まりですよおおおーーーー!!」

 その声とともに歓声が上がる。そして勢いに任せて山を登り始める。
 龍の里の者はそれを想定していたのだろう。事前に山に仕組んでいたであろう魔法を発動させ、妨害へと入る。
 それを援護するかのように弓矢や魔法が飛び交う。

「これって……」
「あぁ、全てはもう手遅れって事だ」

 この話を俺らは木の上から見物していた。事態はある程度予測していたが、事態はかなり悪化している。
 目の前で今起こっているのは戦争だ。俺らはこれから着いてからの一仕事をしなくてはいけなくなった。その時が来るまでここにいる事を一度考え、動けるタイミングを俺は見つけようとした。
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