勇者として召喚されたはずだけど、勇者として歓迎されませんでした

くノ一

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戦後の里

94.長からの依頼

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「簡単に言いますと……、少し子供達の面倒をみてくれせんか?」
「……はい?」

 依頼と聞いて少し緊張していたが、冒険とは縁の無い違う依頼だった。いつもの受けていた以来だと外の世界での調査が多かった。
 この付近には珍しい植物などが多い。それ以外にも魔物が1匹も現れてないとかも気になっていたのだが、

「まあ、そなたも長旅や疲れがきているだろうから子供達の相手しながら休めって事。こちらも先程の戦闘で色々と問題が発生してな」

 まあ、片付けないといけない物があるなら、それは仕方ないけど、子供達って先程の俺に寄って来た子達なのかもしれない。

「この場所の学校で小1時間でいいから、授業頼むよ」

 いや、どうやら子供達の相手とは里にある学校での授業を指してたみたいだ。
 そもそも俺授業やった事無いのだけど、何話せばいいんだか。

「それよりも、先程戦闘あったのに、子供達は授業受けさせてたのか?」
「当たり前でしょ。ここ逃げ場無いのだから不安させるような事はしないよ」

 逃げ場なしか……、ここのどこかに結界が張られているせいで逃げ場が無いのかもしれない。もしくはあるけど一部の人にしかしらされてないとかだろう。
 魔王軍も山から攻められないのはその結界が展開されているからって理由が大きい。

「この地図に丸されている所だから。着いたらそこの教師に言うといい。話は既に通してある」

 そう言って地図を渡された。この長がいる建物から北西の位置にある所か。民家の集合住宅は全部で19箇所もあり、学校はそのうちの1箇所にあった。
 今から向かうとすれば大体何分かかるかは分からない。

「それじゃ宜しくね」

 まあ、頼まれた以上行くしか無いよな。そこに行けば教師とかが案内してくれるって言っているし、とりあえず行ってみるか。
 そのあと一礼をしてから俺はその場を後にした。


「んで、あまり依頼と言っても教師足りてるはずなんだけどなあ」
「教師にもこちらへと人員回してるわ」
「それいつの間に……」

 青年を見送った後、朱雀は不安そうにミケに視線を送る。そんな事をお構いしに彼女は何かを見ているかのような視線を外へと送っていた。
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