勇者として召喚されたはずだけど、勇者として歓迎されませんでした

くノ一

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戦後の里

93.龍の里の人達

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 2人を寝室に寝かした後、里を見に外を歩き回っていた。里には畑などが多く存在する。その時、子供達が俺の方へと近づいて来た。

「わあ、朱雀様以外の勇者様久々に見た!」

 子供達が無邪気に俺を見ながら呟いていた。里の様子はいたって田舎と変わらない感じがする。山に面している分山里にも見える。
 一つ違うのは都会ぐらい人が多い事だ。大人の人達が数多く見かける。

「ここの住人は約4000人だ。王都の約3分1ぐらいの広さがあったと思うよ」
「王都の人口の10分の1ぐらいの人達がこの広い土地に住んでるのか」

 朱雀がここの里についての話してくれた。見た感じ、畑がメインって感じがする。王都並みの広さで王都よりも人が少ない。その分土地を有効利用しているのか。
 子供達と少し遊んだ後に、中心にある建物へと向かう。この里を仕切っている長に会うためだ。
 かなり長生きしている人だと思うし、多分顔つきには爺さんぐらいだろう。

「連れてきたわよ」

 建物の中へと入っていく。奥へは薄暗いが誰かがいるのは分かる。朱雀が奥へと進んで行くため、俺もそれについて行く。

「やあ、君が送られてきた使者だね」

 奥から低く力強い声が聞こえてくる。かなりの年寄りの感じもするが、顔が見えない為何も言えない。

「奥へと進んでくれ。私から少しばかり依頼をしたい」

 顔を合わせるだけでなく、何か依頼もしたいのか。指示の元、奥へと進んで行く。俺に依頼するなら朱雀や村の人に頼んでもいいような気がするが、先の戦闘で負傷した人が多い。
 今は猫の手でも借りたい時期なのだろう。

「少しばかし、肩を揉んでくれーいた」

 すると目の前で何かが叩く音がした。すると目の前の色紙から突如として女の子が倒れてくる。どういう事?

「ちょっと何するの朱雀!少しからかうぐらいなのにーいた」

 先程朱雀が奥へと入り、彼女頭を薄い本で頭を叩いたのだ。
 
「いい趣味してるわね。外の世界いけないからって外から来た来客をからかうのは止めなさい」
「外の世界に憧れて何が悪いの!私は冒険者になりたかったのよ」

 どうやら彼女がこの里の長で、先程の声は俺をからかう為だったのだろう。
 彼女が外の世界に憧れがあるのだろう。てか、先叩かれる前に肩揉んでとか言ってなかったか。

「ちゃんとした話ししてあげない。呼んだのは肩揉みじゃないのだろ?」
「そうだけど……」

 話についてこれないが聞いてみれば、肩揉みじゃなく別の要件で俺を呼んだらしい。
 しかし彼女を見る限りではまだ10歳半ばにしか見えない。俺より年下感しかしない。

「龍の里長、『ミケネ・アルケーナ』です」
「彼女はこう見えて若き長なのよ。この里の優秀な人材なのよ」
「まだここについて半年しか経ってないよ。これは置いといて、私個人からの依頼をしたいの」

 話に入れてないが、なんか話がかなり進んでいる。とりあえず聞いてみるだけ聞いてみるか。俺の予想だと何かの調査だとは思う。
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