勇者として召喚されたはずだけど、勇者として歓迎されませんでした

くノ一

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戦争 序章

163.戦の始まり

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「それにしても多いな」

 あの騎士団の列も言えるが、この馬車の列も凄い。もしここにファイアボールでも飛んで来れば、単体で行動する馬車は一瞬で火の山だ。

「一週間以上は戦闘はないでしょうし、リラックス出来るのも今のうちと思いなさい」

 この速さだったら納得だ。魔王軍が侵攻していない限りでは戦闘は一週間以上はないだろう。
 それに道中他の増援として来た騎士団と合流したりなど、規模は徐々に大きくなっていく。
 今までなぜこんな大規模に進行しなかったのか謎だ。それか攻められない理由でもあったのだろうか。
 まあ、ともあれこの大人数だとそう簡単には全滅はしないだろう。
 夜となると、軍は進行を止める。その後、テントがいくつも立てられる。焚き火も始まり、完全なキャンプ状態となった。
 どれくらいの距離がこんな状態なのだろうか。それにしても騎士達は声も出さず静かに周りを見渡している
 相当魔王軍を警戒しているのだろう。今は王都が見えないほどの距離まで進行している。いつどこから魔王軍が強襲してくるか分からない。

「今のうちに食っておかないとお腹減りますよ」
「あ、あぁ。だけど警戒しておかないといけないだろ」
「こんな内側で攻めてくるのはないでしょ」

 まあ、それもそうだよな。こんな場所に攻めてくる事はないだろうし、それに攻められてもリーネが察知するとか言っている。
 それも無いことだろうし、今日はちゃんとご飯とか食べてから寝るとするか。
 用意されたご飯を食べた後、馬車の上で今後の事を考えながらそのまま夢の中へと落ちてった。

 3日間何もなく、先へと進む。ここまで何もなくただずっと座ってるのも足が痺れてくる。なので適度に降りては歩いていたりしている。
 流石に適度に戦闘をしては体をほぐしたい。中央辺りに位置するこの馬車一個団体は前方に2つ、中央に2つ、広報に3つ程ある。どれだけの食料や武器があるかは分からないが、まあ系7つの馬車があるのだ相当な量の武器や食料があるはずだ。

「のんびりしてるなら今のうちにその武器手入れしておいてよね」

 まあ、何かとこういう雑用やってたり、寝る時には馬車の点検をしたりとかが今の俺の役目だけど、何かあればすぐに撃てるように既にクロスボウは用意している。
 今の俺は護衛みたいな感じとかもしれないな。

 移動開始から一週間程経った時、前方からいくつも煙が上がった。

「あれは・・・」
「戦闘の合図ね。もう前方に魔王軍はいるみたいね」

 もう戦争・・・、戦が始まった。馬車は一旦止まり、今起こっている目の前の出来事にこの馬車は違う方向へと進むのだった。
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