勇者として召喚されたはずだけど、勇者として歓迎されませんでした

くノ一

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戦争 序章

169.装備品の回収後

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※予約設定忘れてました。すみません。

「人数は大体3000人程度、相当配備していたなこれ」

 後方から来た騎士団と合流、周辺の探索へと移る。穴の数は400以上、人数だと大体6人から8人って所だろう。
 数は少なくそれを無数に配置する事で撹乱及び、殲滅を目的にしていた。

「穴の中にこんな物まで置いてるとは」

 俺が使用した煙玉、それとは別の一般使用の煙玉だった。更に拡散させる戦法だったのだろう。戦略に特化した攻撃、どれだけの聖騎士団が残ったのかもわからない。
 ここを突破したからあとはこの森を抜けた先の草原基地に待ち構えている魔王軍を突破、それが出来るかは騎士団の疲労にもよる。

「今日中に突破出来るか分からないな」

 人数は不明、それに3編成で構成してる。こちらを完全に殲滅する為だけにやっていることには変わりない。
 こちらはまだ大半の戦力が残っている。それは相手にとって誤算のはずだ。森での戦闘も情報として入ってるはずだし、もう待ち構えているはずだ。
 使い果たしたマナポを飲みながら、騎士団の動きを見る。ここらへんで使える道具は全て回収して行くようだ。この戦争は長期戦闘になりかねない。
 使える道具は使う。ここにはクロスボウや矢が大量に配置されていたのか、それを全部回収して全部使用するらしい。

「全騎士、進軍開始!」

 馬車へと矢を移し終わった後、騎士団は前進した。輝く鎧が森の中での特に目立つ。俺もそろそろと彼らについていくべきだろう。俺が前方にいれば多少の犠牲者は減るだろう。
 どこか見渡せる所から偵察をしたほうが先にしたほうがいいような気がする。草原基地のもあり、守りは硬いはずだ。
 もしものために守り砦らしいものを作っているだろう。

「ベラニア、魔法で偵察出来ないか?」
「さっき少しはしたけど、かなり頑丈そうな壁で守られてたよ」

 そうだろうな。守りは非常に固めにしているはずだ。あとはどれくらいでそこに到着するかだ。

「トルゥ、大体距離は分かるか?」
「ゴメンだけど、魔法でそこら辺はガッチリされている」

 上から見ている千里眼とは違い、地上からの探知は不可能ってことなのだろう。これは誰かが先攻しない限り出てこないだろう。
 なら、また俺の出番って事か。ある程度騎士団も進行したらそこで足を止めるはず。その間に攻撃出来るチャンスに攻撃をする。撹乱作戦へと移りますか。
 騎士団が移動を開始している最中、俺はその後を追いかけた。
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