勇者として召喚されたはずだけど、勇者として歓迎されませんでした

くノ一

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戦争 序章

172.崩れる門

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 横からの矢攻撃を警戒してか、俺らの方へと基地から攻撃を仕掛けてくる。基地みたいな感じの作りだが、壁は完全な砦に見える。
 そこの上から次々と矢がこちらへと飛んで来る。

「ぐは・・・」

 その矢に次々と騎士は倒れていく。流石にこの一列だと誰かは当たって落とされるな。
 そろそろこのクロスボウも捨てて、魔物の群れに突っ込んでいくか。

「クロスボウ捨て、俺らも応援に行くぞ」

 そういうと次々とクロスボウを捨てて、腰に装備していた剣を抜いていく。
 俺はそのまま魔物群れへと先に特攻し、交戦中の騎士団へと向かった。俺らは遅れて移動を開始している。倒しきれずにその場で交戦を開始した者の援護へと向かう。
 その場で止まると矢の餌食だ。多分だけど、その後ろには魔道士部隊もいるだろう。矢で倒せなかったら後ろに待機させていた魔道士部隊による二重攻撃、森の事を思うと考えるのが妥当だろう。
 チェーンブレードを左右に作り、チェーンで首筋を狙い攻撃をする。足を止めた騎士団の助けをしながら足を止めずにそのまま進む。
 そういや今更だが、騎士団から借り受けた馬型の魔物はほぼ初めて乗っているのだが、簡単な指導を受けただけで簡単に乗りこなせる。
 それにしても魔王軍、魔物諸共攻撃している。まるで捨て駒のようにも思える。いや、最初から足止めだけを目的にしていたのだろう。

「魔物諸共・・・相手相当本気で潰しに掛かってるな」

 貴重な戦力を足止めの為に放つ。こんな事考えそうな幹部がいるっていうのか。
 だけど、そんな守りではこの聖騎士団を止められない。現状この聖騎士団を仕切っている騎士長は相当な腕を持っている。
 一騎当千とも言うべきか。魔物を次々と薙ぎ払いながら、飛んで来る矢を全て叩き落としている。
 勇者と対等に戦える存在なのかもしれない。
 それはそうと、もうあの聖騎士長、トラベルがもう砦の間の前まで到着した時、魔物の足を止めることなくそのまま突っ込む。片手に持っていた聖剣と似ている剣に風がまとわりつき、剣の周りに竜巻が発生する。
 そしてそれを門に叩きつけて破壊した。

「突っ込めー!敵の門は既にない。一気に進行するぞ!」

 その言葉に次々と聖騎士団は門の中へと入っていく。俺の場所でもまだ半分ぐらいの所だ。今の突撃で矢や魔法は飛んで来る事はないだろうが、中では激戦が繰り広げている頃だろう。
 目の前に塞いでいる魔物を仕留めながら、騎士団へと魔物を走らせた。
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