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戦争 終章
206.悲しみの少女
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「被害の報告を急がせろ」
あれから2時間は経過しただろうか、魔物が撤退し、現在は被害者などの手当てをしていた。
広範囲で戦闘が広がっていた為に、今でも状況が掴めてない。
馬車に横になる者や、テントがいくつも設置され、そこに横になる者、相当な被害が出ている。
「ポーションをこちらにも回してくれ」
ちなみに広い範囲でけが人の介護をしていると、自然に回復アイテムも行き届かない。
数多くの騎士が戦死してしまった。人よりも危険な存在かもしれない。
「はい、これを指定したところに持っていってね」
「分かりました」
急いでトルゥやベラニアがポーションをいくつも持ちながら走っていく。
俺は『先の戦闘で相当消耗したはずだから休憩してね』と言われ、今は途方に歩いていた。
ただ辺りを見ながら、歩いていた時、とある人物が目に入る。
右目に包帯を巻いた少女だ。騎士の中は男性だけではなく、女性も多い。
あんまり珍しくないのだが、彼女は目を閉じながら泣いていた。
俺が近付いたら、ゆっくりと目を開け、俺の顔を見るなりに抱き付いてきた。
「っな!?」
慌ててその場から離れようとするが、しっかりと抱きつかれていた。
抱き付いた衝撃で、ヘルムが落ち、銀髪の長い髪が現れる。
「は~な~れ~ろ~!」
俺は彼女を引き離そうとするが、決して離れない。だが、少し黙った時、彼女は泣いていた。
「お・・・かあ・・さん」
小さな声で彼女はそう呟いた。彼女は今まで耐えてきたんだろう。
そして本日で耐えられなくなった。誰しもこんな事はしたくない。
危険な事をしない限りは生き残れないこの世界では仕方のないことだ。
彼女は俺に抱き付いたまま寝るのであった。
「この状態で寝るか・・・」
今なら離れそうだが、こんな事になってしまってはどうしようもない。
その時、
「コネット、今日始めて戦場に立ったんです」
近くで怪我をした騎士が声をかけてきたのだ。
「介護中に魔物に襲われて、右目を怪我したんです。それがトラウマとなって今の状況になったんでしょうね」
なるほど、この子は介護騎士見習いってところか、他の騎士とは違う服装だ。
年齢は15歳ぐらいの子がこんな戦場まで足を運ぶなんて。
「この子はこれ以上、こんな目にはあってほしくない。上の者はそう判断したみたいです」
「そうなると、この子の扱いは・・・」
俺が彼女の頭をそっと撫でながら、彼へと聞く。すると彼は、
「今日戦場で大暴れしたそうですね」
「えぇ、まあ」
なんでいきなりそんな話になるんだ。この子の境遇はどうするんだ。
「東野目和樹、あなた様の下につきます」
「・・・え?」
そんな時、彼は俺に向けてそんな事を言ってきた。俺がこの子の面倒を見ろと言うのか。
「冗談はよせって。俺がこの子の面倒見る必要は」
「昔コネットはあなたに助けられた事があります」
「・・・」
なんか急に話が変わった。こんな子助けた覚えがあまりないのだが、もしかして気付かないうちに助けていたのかもしれない。
あるとしたら王都の時か、ドラゴン退治で派遣された騎士団の生き残りか分からない。
「それでいつか恩返しがしたいと言っていました。上の者も彼なら安心と判断したようで」
「なるほどな。最終的にややこしい事は俺に回すってわけか」
まさかの拾い物だ。ここで会わなくても、歩いている時に呼び止められて彼女と会わされたか、もしくはそのまま馬車まで来られたかもしれない。
その事を考えるとここで遭遇出来たのはいいかもしれない。
「事情は分かった。色々と教えてくれてありがとな」
「私は何も、彼女を助けてあげてください」
俺は彼女を背中に乗せ、そのまま馬車の方へと戻って行った。
あれから2時間は経過しただろうか、魔物が撤退し、現在は被害者などの手当てをしていた。
広範囲で戦闘が広がっていた為に、今でも状況が掴めてない。
馬車に横になる者や、テントがいくつも設置され、そこに横になる者、相当な被害が出ている。
「ポーションをこちらにも回してくれ」
ちなみに広い範囲でけが人の介護をしていると、自然に回復アイテムも行き届かない。
数多くの騎士が戦死してしまった。人よりも危険な存在かもしれない。
「はい、これを指定したところに持っていってね」
「分かりました」
急いでトルゥやベラニアがポーションをいくつも持ちながら走っていく。
俺は『先の戦闘で相当消耗したはずだから休憩してね』と言われ、今は途方に歩いていた。
ただ辺りを見ながら、歩いていた時、とある人物が目に入る。
右目に包帯を巻いた少女だ。騎士の中は男性だけではなく、女性も多い。
あんまり珍しくないのだが、彼女は目を閉じながら泣いていた。
俺が近付いたら、ゆっくりと目を開け、俺の顔を見るなりに抱き付いてきた。
「っな!?」
慌ててその場から離れようとするが、しっかりと抱きつかれていた。
抱き付いた衝撃で、ヘルムが落ち、銀髪の長い髪が現れる。
「は~な~れ~ろ~!」
俺は彼女を引き離そうとするが、決して離れない。だが、少し黙った時、彼女は泣いていた。
「お・・・かあ・・さん」
小さな声で彼女はそう呟いた。彼女は今まで耐えてきたんだろう。
そして本日で耐えられなくなった。誰しもこんな事はしたくない。
危険な事をしない限りは生き残れないこの世界では仕方のないことだ。
彼女は俺に抱き付いたまま寝るのであった。
「この状態で寝るか・・・」
今なら離れそうだが、こんな事になってしまってはどうしようもない。
その時、
「コネット、今日始めて戦場に立ったんです」
近くで怪我をした騎士が声をかけてきたのだ。
「介護中に魔物に襲われて、右目を怪我したんです。それがトラウマとなって今の状況になったんでしょうね」
なるほど、この子は介護騎士見習いってところか、他の騎士とは違う服装だ。
年齢は15歳ぐらいの子がこんな戦場まで足を運ぶなんて。
「この子はこれ以上、こんな目にはあってほしくない。上の者はそう判断したみたいです」
「そうなると、この子の扱いは・・・」
俺が彼女の頭をそっと撫でながら、彼へと聞く。すると彼は、
「今日戦場で大暴れしたそうですね」
「えぇ、まあ」
なんでいきなりそんな話になるんだ。この子の境遇はどうするんだ。
「東野目和樹、あなた様の下につきます」
「・・・え?」
そんな時、彼は俺に向けてそんな事を言ってきた。俺がこの子の面倒を見ろと言うのか。
「冗談はよせって。俺がこの子の面倒見る必要は」
「昔コネットはあなたに助けられた事があります」
「・・・」
なんか急に話が変わった。こんな子助けた覚えがあまりないのだが、もしかして気付かないうちに助けていたのかもしれない。
あるとしたら王都の時か、ドラゴン退治で派遣された騎士団の生き残りか分からない。
「それでいつか恩返しがしたいと言っていました。上の者も彼なら安心と判断したようで」
「なるほどな。最終的にややこしい事は俺に回すってわけか」
まさかの拾い物だ。ここで会わなくても、歩いている時に呼び止められて彼女と会わされたか、もしくはそのまま馬車まで来られたかもしれない。
その事を考えるとここで遭遇出来たのはいいかもしれない。
「事情は分かった。色々と教えてくれてありがとな」
「私は何も、彼女を助けてあげてください」
俺は彼女を背中に乗せ、そのまま馬車の方へと戻って行った。
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