勇者として召喚されたはずだけど、勇者として歓迎されませんでした

くノ一

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戦争 終章

224.兵士達の守備

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「どうしても止めろ!このまま進行されてはー」

 兵士達が次々と前進するが、一瞬で壊滅した。
 何人の者が俺に立ち向かったか、もう覚えてない。
 だが、もうかなりの数をこの手で葬っただろうな。

「化け物か・・・、撤退だ。これ以上相手しては我々の戦力が減るだけだ」

 すると敵は後ろへと下り始める。
 この人数で撤退か。隊の数は今立っている人数の4分の1程度だ。
 だからこそ、判断が遅いのだ。
 人数で圧倒すれば勝てる。そんな甘い考えはもうない。

「逃がすかよ」

 ここに来る前に生成させていた刃を彼らの足元へと狙う。
 それに対して、その場を離れるように後ろへと走り出すが、俺の刃が彼らの前に刺さり、爆破した。
 全滅を確認すると、俺は奥へと進んだ。

「それにしても案外硬いな」

 予想以上に守られている。それでも今の俺で何とか対処出来る程度だ。
 俺は先を急ぐ為に走っていると、奥からは次々とこっちに兵士がやってくる。

「見つけたぞ!守るぞ!」

 その声とともに兵士達は俺に剣を向けてくる。
 とりあえず、ここの突破を専念するか。
 俺は聖剣を持ったまま走り出す。兵士達の横を通る時に、彼らを斬っていく。
 無論槍で突いてくる者もいるが、俺はそれを避けた後、聖剣で仕留めた。
 俺は止まることなく、更に奥にいる者にも近付く。

「くそ・・・、行くぞ!」

 リーダー格も一緒に俺の方へと近付くが、俺はこちらへと向かっている者を全員仕留めた。
 敵がいない事を確認した時、俺は奥へと進んだ。

「勝てないと分かりながらも、俺に挑むか」

 まあ、それでも彼らは守りたい物でもあるのだろうか。
 そこら辺は騎士の連中と同じかもしれない。
 俺は先へと移動していると、兵士達はそれを拒むように現れる。
 どれだけ、守りが硬いのかよく分かる。

「いたぞ!ここを通すな」

 次々とこちらに兵士が向かってくる。彼らは剣を構えながらこちらへと来ていた。
 俺はチェーンの刃の残り全部を彼らに向けて飛ばす。
 当たったり、地面へと刺さった時に爆破させた。
 俺はその隙に彼らの方へと進み、爆破から逃れた者を倒していく。

「おりゃああ」

 叫びながら、俺の剣を振ってくるが、俺はそれを受け止め、返り討ちに合わせるように斬り倒した。
 その間にマナポを飲む。そろそろ魔力の限界がきていたのだ。 
 それにまだ戦えるが、いつ疲労で行動が鈍るか分からない。
 俺はこの一瞬でマナポと疲労薬を飲んだ。
 煙が晴れた時にいた兵士達を見つけると、俺はそいつらへと走り出した。
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