勇者として召喚されたはずだけど、勇者として歓迎されませんでした

くノ一

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魔王城 前編

317.最前線で戦い続ける者達

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「いつの間にそこに・・・」
「そんなのついさっきに決まってるじゃない。瞬間移動じゃなくて、透明化して来たんだから」

 リーネは辺りを見たり、彼女の持ち物を物色しながら、答えていた。入り口にいた兵士達はほとんどが倒れていた。
 多分リーネが生き延びていた者を倒したんだろう。俺も全くもって気配に気付かなかったのだから、普通の兵士が気付くわけでもない。
 それにより、後方の騎士達を置いて、1人でここに来た可能性が高い。

「魔法石、魔法結晶ともにない・・・か・・・」

 彼女は魔法結晶を使用していたが、あれが全てだったんだろうな。
 リーネは物色した後に立ち上がり、奥の方へと進む。そして何かを思い出したかのように、こちらを振り向き、ある物を投げた。

「そうそう、これ飲んでおきなさい。体力は万全じゃないといけないでしょ?」

 彼女はポーションが入った試験管を投げてきた。俺はそれをキャッチした後、コルクを取った後にそれを飲み干す。
 毎回飲んでて分かるけど、この味ってほぼぶどうだな。赤ぶどうを主力に製作された回復アイテムらしいが、なぜこの世界では赤ぶどうや青ぶどうは回復するかは謎だな。
 飲んだ時、リーネはすでに奥へと移動していた。
 俺はその場で試験管のような入れ物をそこら辺へと投げた後、彼女を追いかけた。

 魔王城の外、街並みが並ぶ中、兵士達は魔物を連れては走っていく。ウルフが多数、オニキスと呼ばれる牛鬼の一種も戦場へと向かっていた。
 騎士達と兵士達がぶつかり合う中、オニキスは片手に持ったバトルアックスで地面に大きく振る。
 敵味方関係なく、そこ一体を薙ぎ払う。
 だが、空中から飛んできた砲弾をもろに当たった為にその場で倒れ込む。

「怯むな!ここを守り通せ!」

 兵士達は次々と最前線へと向かう。上から砲弾が飛んできても、怯む事なく、進み続ける。
 騎士達もその場では諦めなかった。後方から対空砲を持ち出していた。それを人よりも高い魔物へと標準を合わせて、撃ちまくった。
 オニキスはそれを体へと次々と当たっていった為か、途中で動かなくなり、後ろへと倒れ込んだ。

「オニキスはあと何体残っている!」
「ここ付近にいる魔物では、あと4体だ!」
 
 オニキスは次々と前線に連れ出されては、騎士達を薙ぎ払う。だが、対空砲や投石台などから発射された砲弾で次々と倒されていく。
 それを遠くから見ていたトラベルは前線に出した。

「魔物も数多い!砲弾は惜しみなく使いまくれ!」

 その言葉を発した時、次々と砲弾が戦場を走った。
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