勇者として召喚されたはずだけど、勇者として歓迎されませんでした

くノ一

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魔王城 前編

318.待ち伏せと増援

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 広い廊下をただ進んでいた。魔物やら兵士の姿はまだ見てないが、どこからか気配をさっきから感じていた。
 さっきから走っているが、襲ってくる気配もない。だけど、何かがいるのは確かだろう。

「気をつけなさい。どこから襲ってきても不思議ではないから」

 そう彼女が言った時、真上から野犬のように襲ってきた。多分待機していた連中だろうな。
 最初の真上から下へ降りる時に剣を振ってきたが、それを避けながら聖剣で加速しながら斬る。
 他にも数名が上から降りてきたので、聖剣を空中へと振り、斬撃を作り出す。それにより、彼らは一斉に当たり、そのまま背中などから落下した。

「その調子よ。こういう隠れている連中は多いから。そこだけは注意してね」

 そう言いながら、分かれ道らしき場所では俺を左へと行かせ、彼女は右へと走って行った。
 俺も先へと行く為に廊下を走った。
 だが、目の前から兵士達が次々と来る足音が聞こえてきた。

「伏兵は全員やられたのか」
「多分突破はされている。ここは我々だけでも守護は必要だ」

 数はおよそ20・・・、多分相当な人数がこちらへと向かっているはずだ。
 俺は聖剣を構えながら、向かってきている兵士へと走った。

「こっちに誰か向かってくるぞ・・・まさか!」

 こちらへと見ている隙に、俺は聖剣で前方にいた2人を斬った。それを見たのか、兵士達は後ろへと下がる。
 さて、先へ行くにはこいつらを倒す必要があるな。なら、強行突破するまでだ。

「ビビるな。我ら魔王直属守備隊の一員だ。奴に我らの力を見せつけろ!」

 誰かが叫んだのか、その声だけで彼らは一斉に襲ってきた。俺は避けながら、正確に彼らを一撃で仕留める。

「貴様らがどんな実力かは知らない・・・。だけどここを突破させてもらう!」
「こ、こいつ・・・」

 俺は襲ってくる兵士を仕留めながら、先へと急ぐ。聖剣と生成した短剣だけで仕留めていく。
 それでもなお、兵士達は増え続けた。
 他の兵士よりもレベルは高い。それに加え、相当な人数がいる。
 ここを突破するのは簡単な事ではないが、今の俺ならこれくらいでは諦めない。
 俺は止めていた足を動かし、彼らを通る時に斬っていく。更には上の伏兵も同時に襲ってくる。
 俺は懐から煙玉を投げる。最後の煙だけあって、彼らを巻き込む。見えない中、兵士達は咳をしながらも声を上げていた。

「くそ、ゴホゴホ・・・何も見えねえ」
「これじゃあ誰が味方で敵か分からが・・・」

 俺は喋っている兵士を後ろから斬った。その後に兵士達をあと2人斬った時、兵士達は同士討ちを始めた。
 俺はそれを察知した後、先へと急ぐ為にジャンプし、壁と柱で移動しながら先へと急いだ。
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