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魔王城 後編
336.玉座の間
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地響きが響く。玉座の間、そこでは天井から埃が落ちていた。
1人、王座に座っているものがいた。その者の隣には大剣が置かれていた。
「我もここまでか・・・」
その者はそう呟いていた。次第に地響きは徐々に強くなっていく。
すると、扉が突如と光り出し、鋼鉄の扉は突如と吹っ飛んだ。爆破によるものだったのか、煙と扉の向こうから煙が出ていた。
爆破により、何人もの兵士が部屋へと入っては倒れていた。
その時、足音が部屋に響いた。煙からは誰かが歩いてくる影が徐々に現れてきた。そしてその姿を表す。
「あんたが魔王か?」
「そう言われている者だ」
俺は聖剣を玉座に座っている者に指す。その者の姿は黒い鎧、そして大きなマント、そして大きな体だ。こちらから見て左側には大きな体験が置いてあった。
ここからでもまだ距離はあったが、それでもかなり大きいと分かる。
「話をしようか・・・勇者殿」
「お前と話なんてない」
「世界について・・・だ」
俺は歩こうとしたが、足を瞬時に止めた。
何を知っている。世界、彼は何を話そうとしている。
「お前は既に情報として頭に入っているはずだ。世界は複数ある事を」
「ー!!」
彼は知っていた。この世界は1つではない事。それ以前に彼は何を知っているんだ。
「お前には知る権利はある。いや、行く権利があるか」
「何を知っている」
「我も全て知っているわけではない。ただ、貴様よりは知っている」
何を話すつもりだ。そんな事を俺に教えて何の得となるんだ。彼は何を企んでいるってんだ。
俺はその場で静止する。聖剣を構えながら、彼へと見つめる。
「我は観測者。エルキュリア・アークエイ。この世界の審判を下す者。そして、この世界の悪の元凶そのもの。我は我としてこの任を全うする」
彼は突如と大きく叫びだした。
観測者、この世界のラスボス的存在。
多くの命、多くの戦いで亡くなっていく者は多い。俺もこの手にかけた者達は数え切れない。だが、それがこの世界の理。戦わないと死ぬ、そんな世界だ。
それもここで終わる。エルキャリア、彼を倒せば全てが終わる。
彼は隣の大剣を手に取り、ゆっくりとこちらへと階段を降りてくる。そして駆け出し、俺の目の前で体験を振り下ろしてくる。
俺は聖剣で受け止めるが、受け止めた瞬間に辺りに風が走った。一瞬油断していると、この力を受け止められない。それほど力強かった。
「・・・ほんとはこんな事をしたくはなかった。だが、そうしないと、この世界は無くなっていた」
「どういう事だ」
「だが、これも定め。貴様の実力、確かめてやろう」
彼は弾いた後に後ろへと下がる。
今の俺には、彼が言っている事が分からない。いいや、今の俺は知らな過ぎるのだ。
彼は俺にその事を伝えようとしているのかもしれない。彼の宿命、そして何かを俺に託すために動いている。
俺は聖剣を片手に持ちながら、彼へと走り出した。
1人、王座に座っているものがいた。その者の隣には大剣が置かれていた。
「我もここまでか・・・」
その者はそう呟いていた。次第に地響きは徐々に強くなっていく。
すると、扉が突如と光り出し、鋼鉄の扉は突如と吹っ飛んだ。爆破によるものだったのか、煙と扉の向こうから煙が出ていた。
爆破により、何人もの兵士が部屋へと入っては倒れていた。
その時、足音が部屋に響いた。煙からは誰かが歩いてくる影が徐々に現れてきた。そしてその姿を表す。
「あんたが魔王か?」
「そう言われている者だ」
俺は聖剣を玉座に座っている者に指す。その者の姿は黒い鎧、そして大きなマント、そして大きな体だ。こちらから見て左側には大きな体験が置いてあった。
ここからでもまだ距離はあったが、それでもかなり大きいと分かる。
「話をしようか・・・勇者殿」
「お前と話なんてない」
「世界について・・・だ」
俺は歩こうとしたが、足を瞬時に止めた。
何を知っている。世界、彼は何を話そうとしている。
「お前は既に情報として頭に入っているはずだ。世界は複数ある事を」
「ー!!」
彼は知っていた。この世界は1つではない事。それ以前に彼は何を知っているんだ。
「お前には知る権利はある。いや、行く権利があるか」
「何を知っている」
「我も全て知っているわけではない。ただ、貴様よりは知っている」
何を話すつもりだ。そんな事を俺に教えて何の得となるんだ。彼は何を企んでいるってんだ。
俺はその場で静止する。聖剣を構えながら、彼へと見つめる。
「我は観測者。エルキュリア・アークエイ。この世界の審判を下す者。そして、この世界の悪の元凶そのもの。我は我としてこの任を全うする」
彼は突如と大きく叫びだした。
観測者、この世界のラスボス的存在。
多くの命、多くの戦いで亡くなっていく者は多い。俺もこの手にかけた者達は数え切れない。だが、それがこの世界の理。戦わないと死ぬ、そんな世界だ。
それもここで終わる。エルキャリア、彼を倒せば全てが終わる。
彼は隣の大剣を手に取り、ゆっくりとこちらへと階段を降りてくる。そして駆け出し、俺の目の前で体験を振り下ろしてくる。
俺は聖剣で受け止めるが、受け止めた瞬間に辺りに風が走った。一瞬油断していると、この力を受け止められない。それほど力強かった。
「・・・ほんとはこんな事をしたくはなかった。だが、そうしないと、この世界は無くなっていた」
「どういう事だ」
「だが、これも定め。貴様の実力、確かめてやろう」
彼は弾いた後に後ろへと下がる。
今の俺には、彼が言っている事が分からない。いいや、今の俺は知らな過ぎるのだ。
彼は俺にその事を伝えようとしているのかもしれない。彼の宿命、そして何かを俺に託すために動いている。
俺は聖剣を片手に持ちながら、彼へと走り出した。
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