対異世界防衛学園

くノ一

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メインストーリー

49.開戦4

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※ちょっとリアルが忙しく書くの遅れました。すみません。

「さて……ここからどうするかな」
 一時的だが、スモークで拡散した後に物陰へと隠れた。ハンドガンは飛ばされ、格闘戦を仕掛けても良かったのだが、あのままやりあっていたら他のメンバーに襲われていたであろう。
 俺も近くまで来るまでは近づかなかった。視界を彼へと向けている間に3人程で奇襲を仕掛けようとしたのだろう。
「作戦は失敗だ。多分だが感づかれていた。俺も少し痛手をしたが支障はない」
 霧上は誰かと通信していた。俺に奇襲でも仕掛けようとした連中だろう。そろそろ作戦通りに動いてるクラスメイドが攻撃を仕掛けるだろう。
『こちらB班、目標地点に到達。敵が移動しているのを確認』
「そのまま追尾。葵はタイミングよく引き金を引いて」
『オーケー』
 電子マップを開ける。確認されたポイントにマーカーをつけ、予測進路を予想する。
 もしこう来るなら、ここで遠距離砲を浴びせるであろう。まあ、そこまでうまくいける相手ではないのは俺も承知だ。
 さて、そろそろこいつを相手しないと、味方の所に行かれるであろう。
「そっちへ一旦戻る。相手が頻繁に動き出しているんだろう。俺もそっちの手伝いに向かう」
 移動を開始しようした時のタイミングよく壁の数発撃ち込む。霧上の足元にビルから数発飛んで来る。
「すまない。まだ逃がしてくれそうにない。通信は以上だ」
 通信を終わらせたのか、こちらへと向く。ハンドガンはあと二丁、折りたたみ式の剣しかない。
 あと持っているとしたら1発しかない携帯型グレネードランチャーとスモークグレード二つだけだ。
「行くしか……ないか」
 ハンドガンを取り出し剣を用意する。向こうの壁へと撃つ。そして壁から出て彼へと飛ぶが、やはり真っ二つにされる。
 そのタイミングを計らい、物陰から走り出す。そしてハンドガンを撃ちまくる。加速を使いつつ、スピードを上げる。
「そんな小細工なマネが俺に通用するとでも」
 ハンドガンは1発1発違うところに撃っていたが避けたり剣で弾いたりされる。そして霧上もこちらへと走り出す。
 剣と剣が擦り合う。何回も音が響く。俺は一旦後ろへとバック回転しながら下がりつつ、十数発か適当に狙いを定めて撃つ。
 地面に何発か吸収し、飛んでいった弾は後ろへと避けられたが、ビル足元から一斉に弾が飛び出す。無論逃げ場がないように囲むように出る。
「……ッ!ここで使うか……」
 すると霧上の左手が光り出し電磁波を発生させる。あれは使い切りタイプのマグネットフィールドか。一回しか使えない緊急防衛用を今ここで使うって事はかなり追い詰めてたと思われる。
 そして彼は全ての弾を防いだ後、落としていたマシンガンを拾う。
「危なかった……まさかここまでやるとは思わなかった」
 そして彼は俺の方へと走り出した。

「敵さん来ないかな」
 1人屋上でスコープを覗いてる者がいた。指示で動いているのだが、ここにいれば敵さんの方から来てくれると言っていた。
 ここに待機してからもう数分は経とうとしている。そろそろ来てもおかしくはない。
「私も少し焦りすぎかな」
 すう簡単には来てくれない。そう思っていた時、
「あら、来ちゃった」
 二人組の姿がこちらへと走って来る。これはチャンスと言わんばかりにチャージを開始する。
(一定距離まで来たら……)
 相手は警戒を緩めていない。タイミングとしてあと20秒程で発射出来る。2人組はゆっくりと近づいてくる。
(そう、そのまま……ここ!)
 チャージが完了したスナイパーの銃口からレーザーが発射される。
「……な!」
 大爆破が走る。
「よし……、とりあえず獲物2人片付けたから次のポイントに移動っと」
 スナイパーを抱えながら立ち上がり、その場を離れるかのように屋上を飛び越えていった。

「流石にハンドガンをここまで使いやすくしているとは」
「マシンガンを撃っている人に言われたくないな」
 マシンガンを剣とハンドガンで弾きながら後ろへと下がっていた。霧上は撃ちながらこちらへと進めてくる。
 俺よりも命中はないが、的確に3点ずつの撃ち方をしている。かなりのやり手だ。
「やっぱり銃器では傷もつけられませんか」
 マシンガンをその場に投げ捨ててから走り出す。俺もハンドガンを投げ捨てて接近戦を挑む。
 金属音がになりながら剣と剣がぶつかり合っていく。攻防戦が始まる。
「剣で決着つくとは思えないな」
 その時だ。隙を一瞬作ったとはいえ、彼が短剣を取り出し俺の剣を挟み、それを上空へと弾き飛ばした。そして一気に攻撃を仕掛けてくる。
 俺は両手に隠していたナイフで攻撃を防ぎ、そして腰に装着している短剣を二本とり、刺しにかかる。
 防がれる事を想定して、短剣には切れない糸が付けられている。その糸の先には更に短剣がある。
 ヌンチャクのように短剣がなっている。それによる攻撃で防ぎつつ、攻撃でダメージを与えていく。
「!!」
 霧上は一瞬驚いたらしく、顔に傷が入る。ヌンチャクのように攻撃を仕掛けて、攻撃の隙を与えない。そして隙を見せた瞬間に左腕を落とす。
「これは絶体絶命ってやつか……」
 彼がバク転しながら後ろへと下がる。すると彼に通信が入ったのか、耳元に手を当てる。そして驚いた表情をしながらこちらへと向く。
「ここは一旦引くとしましょう。状況が状況ですからね」
 そして彼は屋上へとジャンプし、その場を離れていった。
「ー葵、狙えるか?」
『今がチャンスってことだよね?』
「片腕はない。三連弾で確実に仕留めるように」
『ほいほい』
 俺が気付かないうちに遠距離砲を撃ったはずだ。そして次の指定したポイントに入るはず。俺は彼女にスナイパーを二丁持たせた。その2本目が3連続で撃てるライフルだ。
 更にサプレッサーも付けてあるから気付いたとしても1発は確実にヒットするはず。
 これで危険対象はいなくなったはずだろう。
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