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メインストーリー
51.開戦6
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状況的に追い込んではいるが、どのようにして攻略すべきか。俺の範囲外の為、どこに配属しているかが予測出来ない。
『状況的にこっちが有利だし、攻め込んだ方が勝ちじゃね』
「数でごり押ししても戦略で壊滅の可能性もある。相手が動けないように今は配置はしてるに過ぎない」
相手の人数はほんの数人程度、こちらはまだ半数が生き残っている感じだ。相手には戦略家もいる。容易に陣を崩す訳にはいかない。
「高い所からグレランで拠点狙えるか?」
「やってみます」
ビルの屋上から拠点を見てはいるが、今の所いる。この爆撃もキャッチされ落としにかかるだろう。
2人がグレネードランチャーを片手に構える。
「よし、撃て」
連続で拠点へと爆撃を開始する。順次に発射され、数発の弾が拠点へと飛んでいく。
だが、空中で次々と落とされていく。
「そんなにうまくはいかないか」
「そんな攻撃でうちらに攻撃が届くでも思ったんですかね」
「流石だな。ナンバー2の実力は違うね」
「こんなので相手を全滅出来れば苦労しませんよ。相手も戦略家がいるんです。これも確認作業だとは思いますね」
爆撃の攻撃を空中で全て撃ち落とした如月は中央にあるテーブルへと向かう。
「このままでは僕達は負けるでしょう。諦めて降伏しますか?」
その場にいた者たちに質問をする。現状でここまでやられた以上、抵抗する力などもう残ってない。
「だ、だけど、ここで負けを認めたら俺らのプライドが!」
「最後まで全力で相手してこそ俺らだ」
「そうよ。ここからの持久戦で力を見せましょう!」
彼の意見はその場にいた連中は反対した。抵抗しようにもこちらには不利な陣形になりつつある。そして既に遅くどこからでも攻撃するように配備されているであろう。
もしも、仮に攻撃を仕掛けようとしたら10分もないうちに全滅もありえる。
「流石に僕もそこまでバカではありません。では一直線の路上、一気に走り抜けますよ」
「中央のビルにいる敵はどうする」
「無視していきましょう。多分上には相手のエースがいる可能性ありますから」
全員の合意を終えた後、行動を開始した。
『動き出したみたいだ。俺らが両サイドから挟んでることも予想して中央突破するみたいだ』
「報告ご苦労さん。こちら通りに動いてくれたね」
近くにいたクラスメイトへと手で指示を送る。そのクラスメイトはグレネードランチャーを発射する。
中央突破するように両サイドは2名ずつしか配置してない。他は中央道路の付近に潜伏させてある。もし仮に左右の突破を試みられたら、援護として送る事も出来た。
「好都合だ。第B班は動いて前方から妨害してやれ」
彼の指示通りに行動を回収し、銃撃戦を展開する。数は不明だが7名程度だ。たった2人で足止め出来る訳がない。だけど屋上からのグレネードの投下、このようにして一気に片付けていく。
今回の作戦はどこまで相手の行動を読めるかだ。俺はそれを先読みし、そして行動をした。
グレネードの投下により、下の方では爆破と銃撃戦が展開されていた。上に上がってこないのは、俺がいるからだろう。
「3人か……、だけどまだ強敵はいるB班、スモーク炊いてそこから離脱だ」
この爆破と銃撃の中、1人の者が走っていた。そいつは如月だ。頭脳派だと思っていたが戦闘も軽々とこなせるか。
「葵……撃ち落せ」
指示が飛び、飛び出したところを視界が無くとも、指示通り発射する。彼女自身も見えなくとも大体どこに飛び出すか予想出来る。俺だと大体は分かるのだが、ここから射撃の領域ではない。
今は視界が見えてない時に素早く倒す事だ。
「命中したが、腕だけだ。それとそこから離れて、次のポイントに移動して最後の花火をお見舞いしてやれ」
『りょーかい』
上空前後左右、ほぼ囲まれたも同然だ。拠点の左右を守ってた者達は中央に移動を確認した後、塞ぐように追いかけさせるように伝えている。
あとは相手が勝手に倒れてくれるのを祈るだけだ。何発もの銃撃戦が響く。
「俺もそろそろか。時間かけるのも嫌だからな」
屋上から飛び降り、地面へと立つ。
「足止めをする。葵は準備完了次第、仲間もろとも撃て!」
『は!?俺らごと撃つのかよ』
『こっちは必死に引きつけてるんだから、時間ぐらいは…』
「逃げ切ればな」
歩きながら味方に通信で喋る。味方が時間稼いでいるが、人員回せるのがこれが限界だ。
『残り2人』
通信で誰かが相手の人数を見たらしく、通信でそんな声が流れる。
こちらの勝ちは確定だ。いや、拠点まで攻めてた時点で勝ち確定だったか。
ともあれ、この状況で相手の勝利はもうないだろう。走り現場へと向かう。
『チャージ完了、いつでも撃てるよ』
「そう、なら撃て」
『りょーかい』
『え、ちょっとま……』
激しい発射音がし、その2秒後に爆発と爆風が凄まじく襲ってきた。近くでいるとここまで迫力が出るのか。
『試合終了、勝者Aクラス』
ビルなどのガラスからエフェクトが表示され、多分会場では今頃盛り上がっているだろう。
『状況的にこっちが有利だし、攻め込んだ方が勝ちじゃね』
「数でごり押ししても戦略で壊滅の可能性もある。相手が動けないように今は配置はしてるに過ぎない」
相手の人数はほんの数人程度、こちらはまだ半数が生き残っている感じだ。相手には戦略家もいる。容易に陣を崩す訳にはいかない。
「高い所からグレランで拠点狙えるか?」
「やってみます」
ビルの屋上から拠点を見てはいるが、今の所いる。この爆撃もキャッチされ落としにかかるだろう。
2人がグレネードランチャーを片手に構える。
「よし、撃て」
連続で拠点へと爆撃を開始する。順次に発射され、数発の弾が拠点へと飛んでいく。
だが、空中で次々と落とされていく。
「そんなにうまくはいかないか」
「そんな攻撃でうちらに攻撃が届くでも思ったんですかね」
「流石だな。ナンバー2の実力は違うね」
「こんなので相手を全滅出来れば苦労しませんよ。相手も戦略家がいるんです。これも確認作業だとは思いますね」
爆撃の攻撃を空中で全て撃ち落とした如月は中央にあるテーブルへと向かう。
「このままでは僕達は負けるでしょう。諦めて降伏しますか?」
その場にいた者たちに質問をする。現状でここまでやられた以上、抵抗する力などもう残ってない。
「だ、だけど、ここで負けを認めたら俺らのプライドが!」
「最後まで全力で相手してこそ俺らだ」
「そうよ。ここからの持久戦で力を見せましょう!」
彼の意見はその場にいた連中は反対した。抵抗しようにもこちらには不利な陣形になりつつある。そして既に遅くどこからでも攻撃するように配備されているであろう。
もしも、仮に攻撃を仕掛けようとしたら10分もないうちに全滅もありえる。
「流石に僕もそこまでバカではありません。では一直線の路上、一気に走り抜けますよ」
「中央のビルにいる敵はどうする」
「無視していきましょう。多分上には相手のエースがいる可能性ありますから」
全員の合意を終えた後、行動を開始した。
『動き出したみたいだ。俺らが両サイドから挟んでることも予想して中央突破するみたいだ』
「報告ご苦労さん。こちら通りに動いてくれたね」
近くにいたクラスメイトへと手で指示を送る。そのクラスメイトはグレネードランチャーを発射する。
中央突破するように両サイドは2名ずつしか配置してない。他は中央道路の付近に潜伏させてある。もし仮に左右の突破を試みられたら、援護として送る事も出来た。
「好都合だ。第B班は動いて前方から妨害してやれ」
彼の指示通りに行動を回収し、銃撃戦を展開する。数は不明だが7名程度だ。たった2人で足止め出来る訳がない。だけど屋上からのグレネードの投下、このようにして一気に片付けていく。
今回の作戦はどこまで相手の行動を読めるかだ。俺はそれを先読みし、そして行動をした。
グレネードの投下により、下の方では爆破と銃撃戦が展開されていた。上に上がってこないのは、俺がいるからだろう。
「3人か……、だけどまだ強敵はいるB班、スモーク炊いてそこから離脱だ」
この爆破と銃撃の中、1人の者が走っていた。そいつは如月だ。頭脳派だと思っていたが戦闘も軽々とこなせるか。
「葵……撃ち落せ」
指示が飛び、飛び出したところを視界が無くとも、指示通り発射する。彼女自身も見えなくとも大体どこに飛び出すか予想出来る。俺だと大体は分かるのだが、ここから射撃の領域ではない。
今は視界が見えてない時に素早く倒す事だ。
「命中したが、腕だけだ。それとそこから離れて、次のポイントに移動して最後の花火をお見舞いしてやれ」
『りょーかい』
上空前後左右、ほぼ囲まれたも同然だ。拠点の左右を守ってた者達は中央に移動を確認した後、塞ぐように追いかけさせるように伝えている。
あとは相手が勝手に倒れてくれるのを祈るだけだ。何発もの銃撃戦が響く。
「俺もそろそろか。時間かけるのも嫌だからな」
屋上から飛び降り、地面へと立つ。
「足止めをする。葵は準備完了次第、仲間もろとも撃て!」
『は!?俺らごと撃つのかよ』
『こっちは必死に引きつけてるんだから、時間ぐらいは…』
「逃げ切ればな」
歩きながら味方に通信で喋る。味方が時間稼いでいるが、人員回せるのがこれが限界だ。
『残り2人』
通信で誰かが相手の人数を見たらしく、通信でそんな声が流れる。
こちらの勝ちは確定だ。いや、拠点まで攻めてた時点で勝ち確定だったか。
ともあれ、この状況で相手の勝利はもうないだろう。走り現場へと向かう。
『チャージ完了、いつでも撃てるよ』
「そう、なら撃て」
『りょーかい』
『え、ちょっとま……』
激しい発射音がし、その2秒後に爆発と爆風が凄まじく襲ってきた。近くでいるとここまで迫力が出るのか。
『試合終了、勝者Aクラス』
ビルなどのガラスからエフェクトが表示され、多分会場では今頃盛り上がっているだろう。
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