対異世界防衛学園

くノ一

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メインストーリー

54.前触れの練習3

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※前は色々と忙しかったのと、内容を絞っていた為に更新出来ませんでした。申し訳ありません。


 試合終了まで残り1時間を切った。その間に何人か倒したが、それ以前に全く遭遇しない。
 マップが広いのもあるが、そ霊前にモブしか遭遇しない。
「ここも撤収か」
 そろそろここから離れる必要も出てくる。クラスメイトが情報網に引っかからず、空中に浮いている可能性が高い。
 アーマーには空中に浮く機能もある。それを応用して俺の探索から外れているのだろう。
 なら、一気に空中にいる的に狙いを定めた方が良いだろうな。
 一気に走り出し、空へと駆け上がる。浮遊しながら一気に移動する。
 ホバー移動とかになっているが、急いで移動するなら行けるはずだ。
「まずは1人」
 空中に浮いている標的に向けてライフルを撃ちまくる。最初はわざとだ。誘導したのちに壁から飛んできた弾で仕留める。
 今の俺が考えているシナリオだ。その通りに動いてくれて、一気にアーマーの値が減っていく。
 辺りから次々と飛んで来る弾に避けきれず、そのまま消えて行った。
「さてと、次の獲物をっと」
 ライフルをしまった後、剣を抜く。今の俺の感じが合っていれば、近くに1人いる。今から移動すれば角でタイミングよく合うだろう。
「タイム、5、4、3、2、1・・・そこだ」
 壁をキックし、そのまま真っ直ぐ行こうとしていたクラスメイトと遭遇した。そして俺は止める事なく攻撃をし、地面へと叩き落とす。
 魔力弾による攻撃を一斉に発射した後、接近戦へと持ち込み、耐久を減らしていき、倒した。
「こんなものか。他にもまだいるだろうし、油断は禁物だな」
 魔力もまだまだある。節約、範囲拡大をしながら標的を見つけていくのが得策だろう。
 範囲内にいればさっきみたいに一瞬で倒せる。
「移動開始、標的を見つける」
 その場を離れ、まだ領域じゃないところへとか向かう。
 俺でも特定には時間はかかる。だから移動し、一部でも確認したら、倒すまで追いかけ続ける。
 集団で俺を倒しに来る事もありえる。なら、俺もそれなりに対策するべきだな。
 すると後ろから浮きながらこちらへと接近してくる。後ろへと回り込まれ、そこからライフルで狙いを定めて狙ってくる。
 それをなんとか、回避しながら俺はハンドガンで適度に撃つ。当てるつもりはない。今の俺の領域範囲にいるから、一気に地面へと叩きつける。
 タイミングを見ながら、一気に壁から彼女へと次々と発射される。
「あ、きゃあ」
 銃撃に耐えられず、地面へと着地する。その瞬間に魔力弾を彼女へと叩き込む。
 耐久値もなくなり、そのまま消滅した。
「次だな」
 ハンドガンを片手に持ちながら、移動する。どっちにしろここにいても敵を見つける事は出来ない。
 感覚で探し出し、仕留める。
 その場で立ち止まる。辺りから音も静寂になっていく。銃声、それを拾うためだ。
 微かに銃声の音と爆発音が響いてきた。それと同時に俺は加速しながらその場所へと向かった。

「モブしかいないな」
 彼は呟いていた。辺りには彼以外いない。何もいない事を確認すると、その場を離れようとビルすれすれまで上がろうとした時、上空に突如、魔力弾が現れ止まった。
 その後に魔力弾が狙いを定めて攻撃を仕掛けてきた。
 とっさの事に彼は後ろへと下がるが、広範囲へと攻撃が行き届いていた為に、避けきれず攻撃をもろに食らった。
 立ち上がろうとした時、第二の攻撃が彼を襲った。なんとかアーマーの耐久はギリギリ余っていた。
「くそ、一体誰かが・・・」
 呟きながらも何とかその場から離れようとした時、第三の魔力弾による攻撃を受け、消滅した。
「場所さえ分かればやりたい放題だな」
 その消滅を見届けた。その後に何かが飛んでくるのを感じ、魔力弾をその向きに合わす。
 すると魔力弾は飛んできた銃弾で弾き飛んだ。
「スナイパーか」
 位置は大体分かった。だが、撃った後に移動している可能性もある。
 俺は一旦下へと降り、飛んできた方向へと走り出す。その方向に行けば、確実に誰かと遭遇する。
 道中に現れたモブを撃退しながら、先へと急ぐ。
「さて、どんな奴が撃ってきたのかな」
 先へと急ぐようにそのポイントへと向かった。

「き、気付かれるなんて」
 屋上から狙撃したが、気付かれて魔力弾を壁にされて届かなかった。
 その為、位置が割れて絶賛逃亡中だった。
「と、とりあえず、ここで休憩」
 残り40分、一度も死んでないが、逆に1人の倒せてない。
 まさか、あの距離で射撃を感づかれるなんて、早くこの場を逃げなきゃ。
 空中に浮きながら全速力でその場を離脱する。すると他のメンバーと鉢合わせをしてしまった。
 慌ててどちらもライフルを取り出し、撃ち合いへと発展する。
 早く仕留めないと他の連中が来るかもしれないからだ。どちらも互角ともいえる状況の中、その屋上に1人の姿が現れた。

「射撃したのはあいつか。それにもう1人いる」
 これはラッキーだ。なら、2人同時に片付けてしまうか。
 俺は屋上から飛び降り、地面へと着地とともにライフルで後ろから背中へと連続で狙う。
 無論、全弾は背中へと命中し、相手は振り向く前に耐久が0になった。
 もう1人も慌ててこちらへと撃ってくるが、加速しながら壁ジャンプを繰り返して、真上からライフルで撃つ。
 止めは剣で一気に突き刺し、耐久を減らした。
 そして目の前で粒子となり、消えた。
「こんなものだろうな。次の獲物へと移るか」
 俺は次へと移動を開始した。
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