対異世界防衛学園

くノ一

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メインストーリー

53.前触れの練習2

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※リアルで少々トラブルなど、色々と起こった為、あまり書けきれていませんでした。次回は早めに更新出来るように頑張ります。

 進む先にいるモブを一掃しながら先へと進む。ライフルにはサプレッサーを付けている。普通ではまず気づかれない。
 それにしても戦闘があちこちで始まってるが、今の所人同士の戦闘は無い。
「どこにいるかな」
 一度通ったところは感覚的に伝わってくるが、モブ程度で人の痕跡は今の所ない。それに近くにいるのかさえ怪しい。
「どんだけ広いんだよ。ここは」
 先程から出発地点から大体1キロは進んだぐらいか。適当にグレを撃ち込んでも反応はない。開始早々だ。そう簡単には見つからないか。
 適度に移動ルートを変えては移動している。それにしてもモブが多いな。単発撃ちで次々とヘッドで仕留めているが、ほんとにキリがない。
 ポイントになると言われているから仕留めているに過ぎないが、既に30体近くは倒している。
「どんだけ現れるやら」
 ライフルを構え、撃ち続ける。そして走り壁へと張り付く。ライフルに装着されたグレネードランチャーを下へと撃つ。3人ほどで行動していたモブの辺りにグレが落ち、爆破した。
 そのまま上へと上がり、俺は辺りの戦闘地域を見渡せる位置まで行く。
「あそこに…、あそことあそこだな」
 ちょうど近くで俺と同じく戦闘をしていた者が何人かいた。見つけた者は皆鉢合わせする感じもした。
「肉弾戦……、やるか」
 ライフルを腰に掛け直し、剣を抜く。俺に合わせたこのアーマーでどこまでやれるかは分からない。
 そのまま屋上から下へと降りた。全員アーマー装着している。何分で終わるかは分からないが、とりあえず3分で仕留めるようにするか。
 目標は3人、どっちにしろランダムに復活するみたいだし、素早く片付けたいところだ。
 そのまま屋上へと上がり、ショートカットしていく。あと30ぐらいで接触するだろう。その前に俺が相手して仕止める必要性がある。
 そう簡単には倒れないだろうし、銃じゃなく剣で一気に削った方が早いだろう。
「まずは一人発見」
 屋上から覗くと、一人の青年を見つけた。こちらには気付かず、モブの相手をしていた。
 片方の剣をしまい、ハンドガンを取り出し、そいつの頭へと撃つ。何発も連射しながら撃ち込む。
 サプレッサー付いてるので、相手は音じゃなく、撃ってきた位置を確認しないといけない。
 相手は気付いたが、既に半分以上は削れたはずだ。こちらから狙えない門の通路へと入っていた。
「厄介な位置に移動してくれたな」
 俺はため息をつきながら次の行動を開始した。

「あそこから一気に狙ってくるなんて…」
 発砲音のキャッチは無かった。サプレッサーを使用していたと考えるのが妥当。もう移動したか。
「ここだよ」
 青年は突如と後ろを振り向いた時、一瞬にして剣で残っていたフィールドの耐久値を一気に削られ、破壊されていた。
 そして腹へと一撃を食わらせ、戦闘不能へと追いやった。

「こんなものか。とりあえずまず一人」

 まず一人を仕止め、残り2人は遭遇している頃だろうな。
 すると銃撃の音が響いてくる。戦闘が始まったようだ。俺も現場に向かった乱入だな。
 すぐさま屋上へと上がり、移動開始をすると、何かが後ろから飛んで来る。それを避けて後ろを振り向くと、
「こんな時に葵の襲撃か」
 そこにはスナイパーライフルを構えた葵の姿があった。破壊力を求めた一品物だろうな。
 最悪な事に射程距離外だ。まだあそこは俺の領域に入ってない。まさか計測して撃ってきたとかないよな。
 ここは無視して、近くの獲物に行った方が良さそうだ。
 次々と飛んで来るが、それを避けながら先へと近い方の者へと向かって進んだ。

「こんな時だけ勘が働くなんてね」
 スナイパーライフルを構えた葵の姿があった。確実に狙って狙撃したが、気付かれて全て避けられた。
 スナイパーとして場所がバレた以上ここを離れないといけない。
「予定通り、これ置いていくか」
 葵はそこにスナイパーライフルを置いていく事にし、その場を離れた。

 葵の狙撃の範囲からそれ、一気に移動した。銃撃の近くまで来るとそこには2人が瓦礫などを用いての銃撃戦を繰り返していた。
 どちらも接近せず、互いに少しずつアーマーが削れていた。
「接近したくても接近出来ないなあれは」
 一旦屋上に上がってから、そこから爆撃をして、一気に接近するか。それとも後ろから素早く片付けてその後にもう1人を片付ける。
 先程は完全な屋上からの攻撃、たまには接近戦で終わらす方も良いだろ。
 両手を剣で握った後、一気に後ろから接近する。反応は思ったより早くこちらへと振り向く。
 シールド破壊を目的とした下斜めからの一撃、その後にくないの持ち方のように逆手に持ち、一気に刺す。そこから重力波によるシールド削りだ。
 これだけで簡単にシールドは破壊出来る。それだけで彼は死亡だ。
 先程は体を真っ二つにしたが、ここはちょいっと仮想空間の設定を施されている為に様々な体験が可能だ。
 真っ二つにされようがされないが、復活した状態で出現可能だ。
 1人を仕留めた後に奥にいた者は能力を使って、こちらへと攻撃を仕掛けてくるが、俺はそれを神速で避けながら、一気に近づいた。
「ちくしょおおおお」
 叫びながら大きく銃口をこちらへと向けて撃ち続ける。更には魔力弾も飛ばして来た。
 魔力弾を落としながら一気に加速する。体のシールドへとダメージを与え、その後に連続で剣で斬りに掛かる。
 その反動で銃を離してしまい、俺は一気にシールドの破壊へと移る。
 とっさに腰に装備されている剣を抜こうとするが、その隙に俺はシールドを破壊、体へと筋が走る。
 3人、これで全員だろうな。これで大体何ポイント入ったのかは知らないが、これを狩り続ければ1位は確定だろう。
「…!」
 とっさに前へと倒れ込む。ハンドガンの弾がすれすれで飛んできたのだ。
「葵……、元からあれは捨てる為に持ってきたのか」
「ええ、こんなに早く捨てるとは思わなかったけど」
 こんな時にあってはならない相手にあってしまった。実力は俺の方が高いが、あのアーマーからすると実力は同じ程度だろう。
 カスタマイズが施されている為だ。俺のアーマー同様に専用のアーマーへと作り変えたのだ。
 どちらにせよこの状況を打開する事がない限り、突破は難しそうだ。
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