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メインストーリー
15.生徒会の仕事2
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一週間程経った土曜日、零と葵は生徒会本部のあるビルの前にいた。零達意外にも結構な人数が集まっているのだ。ざっと1クラス以上の人数が集結していた。集合時の時刻は電子メールに書かれていた午前8時集合になっていた。その10分前には集結しているのだ。
「人多いね」
葵は零にひっそりと言った。
「多分60人ぐらいはいるんじゃないかな」
零も葵にちゃんと返した。そんな時、後ろから誰かに声を掛けられた。
「何回見ても仲良いね」
零は声のした方向に振り向いた。そこに立っていたのはショートヘアーの女子生徒が立っていた。
「あの、どなた…ですか?」
葵が女性に対して質問した。女性は以外と同情せずに、
「おっと、自己紹介してなかったね。私は2年0組所属の夢道澄子って言うの。あ、あなた達の話は来夏から聞いてるから」
夢道と名乗った少女は零と葵の事を来夏から聞いたと言った。だが零はそこに執着せずに、
(エリート様…か……)
夢道はエリートクラスに入っていると言っていた。なので相当実力もあるのだろう。
「夢道先輩はなぜ俺達に声を掛けたんですか?」
零は質問した。夢道はニコッとして、
「それはねえ…生徒会に呼ばれてその日に事件を解決した子がいるって聞いたからかな」
クラスの中でも話されていたが、かなり噂で広まったのだろう。
「あとそれを解決した美人一年生って方が結構広まっていると思うよ」
「「えっ?」」
二人は同時に反応した。なんか変な方向に流れているからだ。そこまではいかないと零は感じていたがそれ以上の事が今広まっているのだ。
そういった話が広まっているためか、ここ最近葵の所に人がよく集まっていた。
「なんでそんな方向に持って行けるんだ…」
零がボソッと呟いた。
「凄く…恥ずかしいです…」
葵も夢道の話を聞いて顔を真っ赤にしていた。人見知りの彼女は学園でもまだ十数人しか話せない。見知らぬ人とかだと会話はすぐに止まる。夢道が苦笑いしながら、
「ハハハ……、まあ噂は噂だよ」
そんな噂も嘘ではないと零は感じていた。改めて葵を見た時に、顔を真っ赤にした葵が、
「何ジロジロ見ているんですか!!」
零にはある意味で今日は不幸になりそうな1日だった。
「あら、何があったの?」
「分かっているような微笑みと言葉使いやめてください」
「あら、釣れないわねえ」
そろそろバスが出発する前に零は生徒会長である美濃会長の所にいた。零は現在美濃会長に呼び出されていた。理由も分からずとりあえず来たのだ。
「…それで話ってなんですか?」
「あら、もう入っちゃうんだ…」
「さっさと済ませたいもので」
この場の雰囲気を楽しんでいた美濃会長からさっさと話を聞いてこの場から離れたい零に対して、美濃会長は、
「要件は少ないのだけど、今日は面白い試合になりそうだから楽しんでね」
「その微笑みからして何か俺によからぬ事が起こるから注意するようにって所ですかね」
「あら、さすがに分かっちゃうか」
彼女は少し残念そうな顔をしながら腕を組んだ。バスに乗り込んでいく生徒役員を見ながら、
「あなたもせいぜい頑張る事ね」
そう言ってこの場から立ち去ってバスに乗った。
美濃会長と話をしていたので少し葵を待たせていた。零と葵が乗るバスはまだ半分も乗っていなかった。席順でどうのこうのと長引いたらしい。とりあえず、零も乗り込んで空いてた席に座った。葵とは少々席は離れたが、同じバスの中にいるのだからそれでいいっと思っていた。
「あれ、君って確か…光咲君…かな?」
隣の窓際に座っていた男子生徒が話してきた。メガネをしており、どこでもいる優等生的な印象が一番に来そうな人が座っていた。彼は零の事を知っていたというより知っていて当然のような表情をしていた。
「あ、僕は2年A組の書記長、安堂紅だよ。君と同じ高等部からの入学になるかな」
彼は零に優しく自己紹介をしていた。
「あの事件の本当に暴れたのも君という事も聞いているよ」
「あれは仕方なく暴れただけです」
彼は誰から聞いたのか分からないが、どうやらあの事件の方で一部知っている人もいるようだ。
バスは出発を始めた。初日の今日は一台のバスは別の方を担当して、後の二台は同じ道路を走っていた。零は二台の方に入っている。一台の方はチーム内で決めたメンバーが中心になっているため、あっちでかなり派手な戦闘になると零は感じていた。
対戦するチーム分けも既に行われた。零と葵はBチームになっており、ちょうど同じチームになり一緒のバスに乗っている。
2日目は分かれていたチームと合流して全員で最後の試合をするというプログラムになっている。プログラム上には終わる時刻も定められている。1戦目が午前10時スタートで制限時間は一時間と記載されていた。2戦目は午後2時スタート、こちらも制限時間は一時間となっている。
「そういえば、君はどんな事でこの学園に来たの?」
隣にいた書記長の安堂がそう零に聞いてきた。
「どんな…事というと」
「まあ前に異世界に攻められたし、それに対抗するために推薦して学園に受ける人が毎年増加しててね。君も異世界に行くために受けているの?」
彼はこう言いたいのだ。『君は何のために戦いでこの学園に来たか…』と、零はここに来たのはある意味では半端親の意思で来ている。零は安堂に、
「俺は親に言われてここに来ただけです。それ以外は何もありません」
息を吐くようにそう呟いた。安堂はそうなのかっという顔をしていた。零は過去に父親に言われた事を少しずつ思い出していた。
そう零が学園に入る三ヶ月ほど前の1月である。零の父親はある意味では零と葵の師匠でもあり、家族でもある。そんな父親が零と葵を呼び出していた。
「父上何のようでございましょうか」
零は畳の上で正座している父親を向きながら伺った。零のいる所は零の実家の道場だ。今の門下生は零と葵しかいない、そんな小さな道場だった。
「私が呼んだのは他でもない……光魔学園に行ってこいっとお前達に言うためだ」
「本当ですか!!師匠どの!!」
葵が驚くように叫んだ。彼女もまた学園に憧れていたのだ。
「父上……何今更言っているんですか。学校でも受験届け出しましたし…、何も今更言わなくても」
もう一月の後半に入っており、零と葵の通っている学校では既に受験届けは出していた。それは一週間ほど前に食卓で父上には話していた。
「安心しろ。そこは私の力で何とかする」
零の父親はある意味では力があった。彼の権力だと受験届けを受理する前に戻してしまうかも知れない。更に付け加えるように口を開き、
「行くなら…一つだけ条件がある」
彼は目をつぶり沈黙が1分ぐらい続いた。彼が目を開けた時は真剣な顔となり、
「雪を守ってやれ」
そう彼は告げた。
「妹を守れって…そりゃあ家族ですけど」
「雪には今年の秋にある『四獣神選抜祭』という所に候補生として向かう。零には雪の護衛と彼女に会って来るのが条件になる」
『四獣神選抜祭』と彼は言った。四獣神はこの世で4人しかおらず、一人一人の実力も桁外れである。
1人目の神は『神獣レギオーガス』、獣みたいな姿をしているとの事。話によれば自然系の能力と聞く。この世の中に存在する近い感じの動物だとホワイトライオンに近い。
2人目の神は『鬼神ラルガーナ』、人に角が生えた神の事。力系や能力上昇系の能力だとか。
3人目の神は『鳥神ジャラガルスト』、鳥の神の事。能力もスピード系や転移系の能力との事。
そしてまだ発見されてないのが『獣人神ホロロギ』、人の姿に尻尾や耳が生えている獣っ子の姿とか。能力は擬人系能力で姿を自在に変えられる能力だ。
『獣人神ホロロギ』を探すため世界にいる候補生を一箇所に呼び、その中からホロロギに選ばれた人を探すとの事。 四獣は死んだご主人の次に生まれた子に乗り移る。なので生まれつき一緒に過ごしている事になる。ホロロギもそうらしいので、それで四獣神の3人が自ら探し出すとか…。
「雪が候補生として入っているのですね」
「そういう事になる。お前の手で守ってあげてほしい」
「………」
さすがに零も返事が出せなかった。その時葵ちゃんが、
「…分かりました。その役目私達がやります」
「葵!!わかっていると思うけど…」
「分かっているからこそやるのですよ。雪ちゃんが私達を忘れていようともまた友達になればいいのですよ!」
彼女の言葉に零も反論は出来なかった。それよりも何かと目を覚ました顔をした。
(忘れられているなら、友達になればいい…か…)
葵に向けていた視線を父親に戻して、
「その話分かりました。引き受けさせてもらいます」
そう告げたのだった。
過去を少々思い出していた零は更に考えていた。
(父上は何かが起こると見えていたのだろう。その渦の中心に俺がいるって事も……)
そして雪を守れ以外にもう一つ父親は言っていた彼女に会う事も…、一ヶ月間零と葵と1歳年下の妹に色々と教えてもらった先生の事だ。
そしてそんな事を思っていた時にバスが止まり目的地に着いたのだった。
「人多いね」
葵は零にひっそりと言った。
「多分60人ぐらいはいるんじゃないかな」
零も葵にちゃんと返した。そんな時、後ろから誰かに声を掛けられた。
「何回見ても仲良いね」
零は声のした方向に振り向いた。そこに立っていたのはショートヘアーの女子生徒が立っていた。
「あの、どなた…ですか?」
葵が女性に対して質問した。女性は以外と同情せずに、
「おっと、自己紹介してなかったね。私は2年0組所属の夢道澄子って言うの。あ、あなた達の話は来夏から聞いてるから」
夢道と名乗った少女は零と葵の事を来夏から聞いたと言った。だが零はそこに執着せずに、
(エリート様…か……)
夢道はエリートクラスに入っていると言っていた。なので相当実力もあるのだろう。
「夢道先輩はなぜ俺達に声を掛けたんですか?」
零は質問した。夢道はニコッとして、
「それはねえ…生徒会に呼ばれてその日に事件を解決した子がいるって聞いたからかな」
クラスの中でも話されていたが、かなり噂で広まったのだろう。
「あとそれを解決した美人一年生って方が結構広まっていると思うよ」
「「えっ?」」
二人は同時に反応した。なんか変な方向に流れているからだ。そこまではいかないと零は感じていたがそれ以上の事が今広まっているのだ。
そういった話が広まっているためか、ここ最近葵の所に人がよく集まっていた。
「なんでそんな方向に持って行けるんだ…」
零がボソッと呟いた。
「凄く…恥ずかしいです…」
葵も夢道の話を聞いて顔を真っ赤にしていた。人見知りの彼女は学園でもまだ十数人しか話せない。見知らぬ人とかだと会話はすぐに止まる。夢道が苦笑いしながら、
「ハハハ……、まあ噂は噂だよ」
そんな噂も嘘ではないと零は感じていた。改めて葵を見た時に、顔を真っ赤にした葵が、
「何ジロジロ見ているんですか!!」
零にはある意味で今日は不幸になりそうな1日だった。
「あら、何があったの?」
「分かっているような微笑みと言葉使いやめてください」
「あら、釣れないわねえ」
そろそろバスが出発する前に零は生徒会長である美濃会長の所にいた。零は現在美濃会長に呼び出されていた。理由も分からずとりあえず来たのだ。
「…それで話ってなんですか?」
「あら、もう入っちゃうんだ…」
「さっさと済ませたいもので」
この場の雰囲気を楽しんでいた美濃会長からさっさと話を聞いてこの場から離れたい零に対して、美濃会長は、
「要件は少ないのだけど、今日は面白い試合になりそうだから楽しんでね」
「その微笑みからして何か俺によからぬ事が起こるから注意するようにって所ですかね」
「あら、さすがに分かっちゃうか」
彼女は少し残念そうな顔をしながら腕を組んだ。バスに乗り込んでいく生徒役員を見ながら、
「あなたもせいぜい頑張る事ね」
そう言ってこの場から立ち去ってバスに乗った。
美濃会長と話をしていたので少し葵を待たせていた。零と葵が乗るバスはまだ半分も乗っていなかった。席順でどうのこうのと長引いたらしい。とりあえず、零も乗り込んで空いてた席に座った。葵とは少々席は離れたが、同じバスの中にいるのだからそれでいいっと思っていた。
「あれ、君って確か…光咲君…かな?」
隣の窓際に座っていた男子生徒が話してきた。メガネをしており、どこでもいる優等生的な印象が一番に来そうな人が座っていた。彼は零の事を知っていたというより知っていて当然のような表情をしていた。
「あ、僕は2年A組の書記長、安堂紅だよ。君と同じ高等部からの入学になるかな」
彼は零に優しく自己紹介をしていた。
「あの事件の本当に暴れたのも君という事も聞いているよ」
「あれは仕方なく暴れただけです」
彼は誰から聞いたのか分からないが、どうやらあの事件の方で一部知っている人もいるようだ。
バスは出発を始めた。初日の今日は一台のバスは別の方を担当して、後の二台は同じ道路を走っていた。零は二台の方に入っている。一台の方はチーム内で決めたメンバーが中心になっているため、あっちでかなり派手な戦闘になると零は感じていた。
対戦するチーム分けも既に行われた。零と葵はBチームになっており、ちょうど同じチームになり一緒のバスに乗っている。
2日目は分かれていたチームと合流して全員で最後の試合をするというプログラムになっている。プログラム上には終わる時刻も定められている。1戦目が午前10時スタートで制限時間は一時間と記載されていた。2戦目は午後2時スタート、こちらも制限時間は一時間となっている。
「そういえば、君はどんな事でこの学園に来たの?」
隣にいた書記長の安堂がそう零に聞いてきた。
「どんな…事というと」
「まあ前に異世界に攻められたし、それに対抗するために推薦して学園に受ける人が毎年増加しててね。君も異世界に行くために受けているの?」
彼はこう言いたいのだ。『君は何のために戦いでこの学園に来たか…』と、零はここに来たのはある意味では半端親の意思で来ている。零は安堂に、
「俺は親に言われてここに来ただけです。それ以外は何もありません」
息を吐くようにそう呟いた。安堂はそうなのかっという顔をしていた。零は過去に父親に言われた事を少しずつ思い出していた。
そう零が学園に入る三ヶ月ほど前の1月である。零の父親はある意味では零と葵の師匠でもあり、家族でもある。そんな父親が零と葵を呼び出していた。
「父上何のようでございましょうか」
零は畳の上で正座している父親を向きながら伺った。零のいる所は零の実家の道場だ。今の門下生は零と葵しかいない、そんな小さな道場だった。
「私が呼んだのは他でもない……光魔学園に行ってこいっとお前達に言うためだ」
「本当ですか!!師匠どの!!」
葵が驚くように叫んだ。彼女もまた学園に憧れていたのだ。
「父上……何今更言っているんですか。学校でも受験届け出しましたし…、何も今更言わなくても」
もう一月の後半に入っており、零と葵の通っている学校では既に受験届けは出していた。それは一週間ほど前に食卓で父上には話していた。
「安心しろ。そこは私の力で何とかする」
零の父親はある意味では力があった。彼の権力だと受験届けを受理する前に戻してしまうかも知れない。更に付け加えるように口を開き、
「行くなら…一つだけ条件がある」
彼は目をつぶり沈黙が1分ぐらい続いた。彼が目を開けた時は真剣な顔となり、
「雪を守ってやれ」
そう彼は告げた。
「妹を守れって…そりゃあ家族ですけど」
「雪には今年の秋にある『四獣神選抜祭』という所に候補生として向かう。零には雪の護衛と彼女に会って来るのが条件になる」
『四獣神選抜祭』と彼は言った。四獣神はこの世で4人しかおらず、一人一人の実力も桁外れである。
1人目の神は『神獣レギオーガス』、獣みたいな姿をしているとの事。話によれば自然系の能力と聞く。この世の中に存在する近い感じの動物だとホワイトライオンに近い。
2人目の神は『鬼神ラルガーナ』、人に角が生えた神の事。力系や能力上昇系の能力だとか。
3人目の神は『鳥神ジャラガルスト』、鳥の神の事。能力もスピード系や転移系の能力との事。
そしてまだ発見されてないのが『獣人神ホロロギ』、人の姿に尻尾や耳が生えている獣っ子の姿とか。能力は擬人系能力で姿を自在に変えられる能力だ。
『獣人神ホロロギ』を探すため世界にいる候補生を一箇所に呼び、その中からホロロギに選ばれた人を探すとの事。 四獣は死んだご主人の次に生まれた子に乗り移る。なので生まれつき一緒に過ごしている事になる。ホロロギもそうらしいので、それで四獣神の3人が自ら探し出すとか…。
「雪が候補生として入っているのですね」
「そういう事になる。お前の手で守ってあげてほしい」
「………」
さすがに零も返事が出せなかった。その時葵ちゃんが、
「…分かりました。その役目私達がやります」
「葵!!わかっていると思うけど…」
「分かっているからこそやるのですよ。雪ちゃんが私達を忘れていようともまた友達になればいいのですよ!」
彼女の言葉に零も反論は出来なかった。それよりも何かと目を覚ました顔をした。
(忘れられているなら、友達になればいい…か…)
葵に向けていた視線を父親に戻して、
「その話分かりました。引き受けさせてもらいます」
そう告げたのだった。
過去を少々思い出していた零は更に考えていた。
(父上は何かが起こると見えていたのだろう。その渦の中心に俺がいるって事も……)
そして雪を守れ以外にもう一つ父親は言っていた彼女に会う事も…、一ヶ月間零と葵と1歳年下の妹に色々と教えてもらった先生の事だ。
そしてそんな事を思っていた時にバスが止まり目的地に着いたのだった。
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