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第7章 二つの世界の裁き
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「世界の境界が──破れた、だと?」
その声は、月国の神殿から放たれた。青白い石でできた神殿の奥、神官長が杖を鳴らしながら立ち上がる。
「地球の王女の“想像”が形を持ち、この世界に影響を及ぼした。うさ太は“概念の使徒”と化した。すなわち、世界秩序を歪める罪人である」
「お言葉ですが!」
その場に割って入ったのは、ルーラだった。彼女は王宮から走ってきたばかりで、ドレスの裾には土の跳ねが残っていた。
「うさ太は罪人なんかじゃありません! あれは、私の“想い”が呼んだ、大切な友達です!」
「だからこそ問題なのだ」と神官長は静かに言った。「君の想像が現実を侵食し、それによって“世界”が壊れようとしている。わかっているのか? 君一人の感情で、境界が揺らいだのだ」
「じゃあ私の想像力は、罪なんですか?」
「秩序を脅かすものであれば、そう断じるしかない」
ルーラは唇を噛んだ。
そのとき、うさ太がルーラの背からひょこっと顔を出した。
「なあ、ルーラ。もういいよ。おいらが元の世界に戻れば、それで済むんだろ? もともと一時の奇跡みたいなもんだったんだし」
「違うの、うさ太……!」
ルーラは振り返り、うさ太をまっすぐに見つめた。
「あなたがいてくれて、私は生きてこられた。空想が罪なら、私はその罪を背負う。でも……あなたの存在を否定されるくらいなら、私はこの世界全部を──」
その声は、月国の神殿から放たれた。青白い石でできた神殿の奥、神官長が杖を鳴らしながら立ち上がる。
「地球の王女の“想像”が形を持ち、この世界に影響を及ぼした。うさ太は“概念の使徒”と化した。すなわち、世界秩序を歪める罪人である」
「お言葉ですが!」
その場に割って入ったのは、ルーラだった。彼女は王宮から走ってきたばかりで、ドレスの裾には土の跳ねが残っていた。
「うさ太は罪人なんかじゃありません! あれは、私の“想い”が呼んだ、大切な友達です!」
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「なあ、ルーラ。もういいよ。おいらが元の世界に戻れば、それで済むんだろ? もともと一時の奇跡みたいなもんだったんだし」
「違うの、うさ太……!」
ルーラは振り返り、うさ太をまっすぐに見つめた。
「あなたがいてくれて、私は生きてこられた。空想が罪なら、私はその罪を背負う。でも……あなたの存在を否定されるくらいなら、私はこの世界全部を──」
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