45 / 124
第14章 家族
1
しおりを挟む
大学が夏休みの間、恵美は勘太郎の家を訪問するため、午前中で自分の用事を済ませ、後の時間は自分のための幸せな時間にしたかった。彼女の頭の中は一人の男にこれから報復できる喜びで満ちていた。「あの男はあたしに痴漢をした。また、してくるはず」と彼女は確信していた。電車の時と同じ環境を家庭にも作り男に痴漢をさせる。
つまり、息子の彼女と知りながら痴漢をさせる。彼は電車の時と同じように家庭でも良心の呵責で悩む。恵美は男の苦悶の表情を想像したら体の芯が熱くなってきた。彼女は男の誠実さを破壊していく。彼は痴漢したときのように野生が表出したとき、極上の笑顔に変わることを知っている。彼女は彼の笑顔を見たい。だからこそ、電車の時と同じ非日常の設定を家庭にも作ってやろうとしていた。それは自分の幸せでもあるし、浩志の幸せでもあった。
勘太郎の家で会った日を「K再開の日」と報復基準日としスマホにその日を忘れないよう入力した。Kは勘太郎の頭文字だ。
「7月8日か? 計画通りには行かないものね…… 乙姫と彦星のように七夕の日に再開とはならなかったけれど…… ま、いいわ…… きょうは9日…… 報復決行2日目ってところでまずまずの滑り出しね……」
彼女は姿見の前でつぶやくと部屋着用のスエットを脱ぐと下着だけの姿のままになり姿見に映る全身を見つめた。「彼に触られた箇所を順に思い出すたび、体の芯がゾクゾクしてくる……」つぶやくと両腕で体を抱きかかえその場にしゃがみ込み体を小さくした。「フフフッ……」と含み笑いをしながら彼女は少しずつ顔を上げていった。姿見に映った顔は満面の笑顔に変わっていた。彼女は静かに立ち上がり髪を手のひらで整える。「心を込めた報復をこれからたっぷり、まったり、感じてね……」と言うと彼女は目を閉じ想像した。
つまり、息子の彼女と知りながら痴漢をさせる。彼は電車の時と同じように家庭でも良心の呵責で悩む。恵美は男の苦悶の表情を想像したら体の芯が熱くなってきた。彼女は男の誠実さを破壊していく。彼は痴漢したときのように野生が表出したとき、極上の笑顔に変わることを知っている。彼女は彼の笑顔を見たい。だからこそ、電車の時と同じ非日常の設定を家庭にも作ってやろうとしていた。それは自分の幸せでもあるし、浩志の幸せでもあった。
勘太郎の家で会った日を「K再開の日」と報復基準日としスマホにその日を忘れないよう入力した。Kは勘太郎の頭文字だ。
「7月8日か? 計画通りには行かないものね…… 乙姫と彦星のように七夕の日に再開とはならなかったけれど…… ま、いいわ…… きょうは9日…… 報復決行2日目ってところでまずまずの滑り出しね……」
彼女は姿見の前でつぶやくと部屋着用のスエットを脱ぐと下着だけの姿のままになり姿見に映る全身を見つめた。「彼に触られた箇所を順に思い出すたび、体の芯がゾクゾクしてくる……」つぶやくと両腕で体を抱きかかえその場にしゃがみ込み体を小さくした。「フフフッ……」と含み笑いをしながら彼女は少しずつ顔を上げていった。姿見に映った顔は満面の笑顔に変わっていた。彼女は静かに立ち上がり髪を手のひらで整える。「心を込めた報復をこれからたっぷり、まったり、感じてね……」と言うと彼女は目を閉じ想像した。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる