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第19章 畑野浩志の観察
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彼女は言えば言うだけ醜態、痴態の沼にハマっていく。取り返しの付かない失言の連発だ。恵美はたまらず顔を両手のひらで隠した。穴があったら入りたい、という類いの落ち込みだ。それでも、手のひらの指の隙間から浩志の反応をそっとのぞいていた。彼女はやはり、こういうところが姑息で計算高い、冷静な痴態好きな最低のけだもの族の血を引いていた。
しかし、本人は祖先の恥ずかし過ぎる痴態の歴史など全く知るよしもない。また、痴態、醜態などが自覚できないのがけだもの族の特性でもあった。つまり、けだもの族は基本、自己中で自分が幸せなら周囲も幸せになれるという基本的な自己中の思い込みで支配されていた。
浩志の顔が真っ赤になって当惑しているのが彼女にも歴然だった。
「フフフぅ」
浩志の困り顔を見て恵美は微笑んだ。
「勘太郎にもてあそばれて報復できない今となっては、きみにたっぷりお返しするしかないの。きみのあそこが夏休み中、正常でいられるか心配だわ……って、これから加害者のわたしが言うことではないけどね…… フフフ…… これからきみもお父さんと同じ道を恥ずかしくも歩むのよ」
心中ではとげのある憎まれ口を平気で発する恵美の言葉は、これから予想される状況を妄想しうれしさで満ち満ちていた。目の前にある資料、ノートを両手で広げて固定すると、そのまま浩志の隣に移動させるため勢いよく押した。ノートの端が浩志の資料に当たりテーブルからはじかれるように床へ落下した。
「あっ わたしのきみに対する気持ちをうっかり話してしまって…… もう動揺してしまったわぁ…… ほ、ほんと、ごめんなさーーい…… で、できればね、たった今、あ、あなたのことが好きだって、言ったの、これからの勉強のこともあるし…… き、聞かなかったことにしてくれると、すっごく助かるわぁーー」
しかし、本人は祖先の恥ずかし過ぎる痴態の歴史など全く知るよしもない。また、痴態、醜態などが自覚できないのがけだもの族の特性でもあった。つまり、けだもの族は基本、自己中で自分が幸せなら周囲も幸せになれるという基本的な自己中の思い込みで支配されていた。
浩志の顔が真っ赤になって当惑しているのが彼女にも歴然だった。
「フフフぅ」
浩志の困り顔を見て恵美は微笑んだ。
「勘太郎にもてあそばれて報復できない今となっては、きみにたっぷりお返しするしかないの。きみのあそこが夏休み中、正常でいられるか心配だわ……って、これから加害者のわたしが言うことではないけどね…… フフフ…… これからきみもお父さんと同じ道を恥ずかしくも歩むのよ」
心中ではとげのある憎まれ口を平気で発する恵美の言葉は、これから予想される状況を妄想しうれしさで満ち満ちていた。目の前にある資料、ノートを両手で広げて固定すると、そのまま浩志の隣に移動させるため勢いよく押した。ノートの端が浩志の資料に当たりテーブルからはじかれるように床へ落下した。
「あっ わたしのきみに対する気持ちをうっかり話してしまって…… もう動揺してしまったわぁ…… ほ、ほんと、ごめんなさーーい…… で、できればね、たった今、あ、あなたのことが好きだって、言ったの、これからの勉強のこともあるし…… き、聞かなかったことにしてくれると、すっごく助かるわぁーー」
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