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貴族たちの願望
103ー2 交錯する思惑 マギ公爵領(2)ー2
「大事な情報が何故届いていないのか分かりませんが、王都では誰でも知っていることです。
今の魔法省と軍では、魔獣やドラゴンと戦うのは無理だと。
だから王立高学院特別部隊を作ったんですよ。
卒業する学生を無駄死にさせないよう、そして、本気で魔獣の大氾濫で打ち勝つために。
まさか・・・父上まで現実を見ておられないのか?」
魔獣の大氾濫が起こっても、軍や魔法省が助けに来てくれるなんて期待しても無駄だし、役にも立たないというのに、王宮で働いている大臣や領主たちは、いったい何をしているんだろうか・・・
現実を直視してきたアコルの焦る気持ちや怒りの感情を、今の会話で本当に実感した。
いや本当に死ぬからクルト兄さん……頼むから魔獣と戦おうなんて考えないでね。
俺はマギ公爵領の現状に愕然とした。
情報に疎いのもここまで来ると領主の怠慢のような気がする。
もしもこのまま春が来てしまったら、そしてドラゴンが龍山から襲撃してきたら、戦える者が居ないじゃないか。領都だって安全じゃないのに。
俺は姉貴に、ドラゴン襲撃に備えた地下室を、マギ公爵家で働いている魔術師に命じて、屋敷の敷地内に幾つか造ってもらうようお願いした。
俺は早目に昼ご飯を食べ「まだマギ領に居ればいいのに」って引き留める母上には申し訳ないけど、親父が何を考えているのか確認するため王都に戻ることにした。
被災地を見ないから救済しようと思わないし、強い魔獣と戦ったことがないから簡単に倒せると勘違いするんだって、アコルが話していたことを思い出す。
……親父はきっと、被災地も見てないし、上級魔獣と戦ったことがないんだ。
……いやホント勘弁して! 次期国王問題で対立してる場合じゃないだろう!
龍山の状況を知るためチェルシー先輩の家に行き、冒険者ギルドにも寄ってみよう。そこで一泊してから王都に戻った方がいいな。
焦る気持ちを落ち着かせようと、領都から馬車をチャーターして向かうことにした。
ちょうど冒険者ギルド龍山支部に向かう冒険者が3人居たので、馬車代を俺が半分持つことにして相乗りした。
相乗りした冒険者は全員がCランクで、パーティー名は【風の刃】というらしい。年齢は22・24・29歳とバラバラで、全員がマギ領の出身だった。
「一人で龍山に挑戦する気か?」と、年長者でありリーダーだというムロンさんが訊いてきた。
「いえ、最近の情報を集めようと思って寄るだけです」と答えながら、俺はマジックバッグの中からオレンジを取り出して渡す。
俺のマジックバッグは、アコルのそれとは違い、見た目の大きさはノートくらいで、容量は縦横50センチで深さは60センチくらいだ。
これでも素材は上級魔獣だし、公爵家の子息が持つのに相応しい代物だ。
アコルが常識外なだけで、これでも金貨10枚はしたと思う。
「身形からすると貴族か? 成人してるのか? もしも山に登るならCランク以上じゃないと厳しいぞ」と、一番若い男が心配そうに俺を見て質問してくる。
「俺は高学院の1年生で、経験は少ないけど魔法が使えるからランクはCです」
「高学院の学生? 魔法使いなのに冒険者してるなんて珍しいな」と、リーダーがオレンジを器用にナイフで切り分けながら俺を見る。
「高学院と言えば、王都じゃ、王立高学院特別部隊っていうのができて、なんでもドラゴンに襲撃された町の住民を助けてるらしいな。
年末に王都から里帰りした仲間が、今度はサナへ領に支援に向かったって教えてくれた。
王都じゃ大評判らしい。軍よりも頼りになるって話だ」
今度は24歳の男が、自慢気に王立高学院特別部隊の話を振ってきた。
まさかマギ領の冒険者から王立高学院特別部隊の噂を聞くとは、予想もしていなかったので驚いたけど、グッと気分が上がったし少しにやけてしまった。
俺もその王立高学院特別部隊の一員ですと言いたいけど、ここは我慢する方がいいだろう。
チェルシー先輩の実家であるアルダ子爵領は、人口1万人を超える町で、主な産業は龍山から産出される魔獣の素材を使った加工品や装飾品、薬草、金属加工である。冒険者と職人の町として有名だ。
冒険者ギルドの近くには、宿屋や飯屋、武具店、鍛冶屋などが建ち並んでおり、一旗揚げようと考えるCランク冒険者から、ベテラン冒険者までを惹き付けている。
相乗りだったので、先に冒険者ギルドに到着した。
アコルから龍山支部の話は聞いていたけど、ここは領主の子息としてではなく、ただのCランク冒険者として振る舞うことにする。
王都の冒険者ギルドと比べると、掲示板に貼り出されている依頼も数倍くらいあり、ギルド内に居る冒険者の数も多く賑やか……というより騒然としている。
……何かあったのだろうか?
「すみません、最近の龍山の様子を知りたいんですが、危険な上位種や変異種が下山してきたりってことがありますか?」
「龍山支部は初めてかしら? 現在龍山にはCランク以上の冒険者しか入れません。
昨年末から低い場所での上位種の目撃情報や、変異種による被害も出ています。
今朝もスノーウルフの群が下山を始めたという情報があり、Aランク冒険者を含む4つのパーティーが確認に向かっています。
確認が出来るまで入山禁止です」
さらりと掲示板を確認した俺は、総合受付と書いてある窓口のお姉さんに質問し、厳しい現状を知った。
スノーウルフの群は、普通2月の頭くらいに下山を始めるそうで、今年は例年より早いらしい。
もしも変異種が混じっていたら大変だ。
どうしようかと迷ったけどスノーウルフが気になるから、ギルドの隣の宿に泊まることにし、早めに夕食をとることにした。
食べ終わってお茶を飲もうとしていたら、調査に向かったパーティーが戻ってきたと、食堂内の冒険者たちが騒ぎ始めたので、俺も席を立ちギルドに向かう。
「変異種が群を率いています。もしもこのまま下山してきたら危険です。
群の数は20頭くらい。変異種は体長4メートルはありました。
直ぐに警戒態勢をとり、住民に避難を呼びかけてください。
これはアルダの町の領主の娘としての命令です」
なんだか聞き覚えのある声だなと思って人混みを搔き分けて進むと、冒険者らしい衣装に身を包んだチェルシー先輩が懸命に叫んでいた。
今の魔法省と軍では、魔獣やドラゴンと戦うのは無理だと。
だから王立高学院特別部隊を作ったんですよ。
卒業する学生を無駄死にさせないよう、そして、本気で魔獣の大氾濫で打ち勝つために。
まさか・・・父上まで現実を見ておられないのか?」
魔獣の大氾濫が起こっても、軍や魔法省が助けに来てくれるなんて期待しても無駄だし、役にも立たないというのに、王宮で働いている大臣や領主たちは、いったい何をしているんだろうか・・・
現実を直視してきたアコルの焦る気持ちや怒りの感情を、今の会話で本当に実感した。
いや本当に死ぬからクルト兄さん……頼むから魔獣と戦おうなんて考えないでね。
俺はマギ公爵領の現状に愕然とした。
情報に疎いのもここまで来ると領主の怠慢のような気がする。
もしもこのまま春が来てしまったら、そしてドラゴンが龍山から襲撃してきたら、戦える者が居ないじゃないか。領都だって安全じゃないのに。
俺は姉貴に、ドラゴン襲撃に備えた地下室を、マギ公爵家で働いている魔術師に命じて、屋敷の敷地内に幾つか造ってもらうようお願いした。
俺は早目に昼ご飯を食べ「まだマギ領に居ればいいのに」って引き留める母上には申し訳ないけど、親父が何を考えているのか確認するため王都に戻ることにした。
被災地を見ないから救済しようと思わないし、強い魔獣と戦ったことがないから簡単に倒せると勘違いするんだって、アコルが話していたことを思い出す。
……親父はきっと、被災地も見てないし、上級魔獣と戦ったことがないんだ。
……いやホント勘弁して! 次期国王問題で対立してる場合じゃないだろう!
龍山の状況を知るためチェルシー先輩の家に行き、冒険者ギルドにも寄ってみよう。そこで一泊してから王都に戻った方がいいな。
焦る気持ちを落ち着かせようと、領都から馬車をチャーターして向かうことにした。
ちょうど冒険者ギルド龍山支部に向かう冒険者が3人居たので、馬車代を俺が半分持つことにして相乗りした。
相乗りした冒険者は全員がCランクで、パーティー名は【風の刃】というらしい。年齢は22・24・29歳とバラバラで、全員がマギ領の出身だった。
「一人で龍山に挑戦する気か?」と、年長者でありリーダーだというムロンさんが訊いてきた。
「いえ、最近の情報を集めようと思って寄るだけです」と答えながら、俺はマジックバッグの中からオレンジを取り出して渡す。
俺のマジックバッグは、アコルのそれとは違い、見た目の大きさはノートくらいで、容量は縦横50センチで深さは60センチくらいだ。
これでも素材は上級魔獣だし、公爵家の子息が持つのに相応しい代物だ。
アコルが常識外なだけで、これでも金貨10枚はしたと思う。
「身形からすると貴族か? 成人してるのか? もしも山に登るならCランク以上じゃないと厳しいぞ」と、一番若い男が心配そうに俺を見て質問してくる。
「俺は高学院の1年生で、経験は少ないけど魔法が使えるからランクはCです」
「高学院の学生? 魔法使いなのに冒険者してるなんて珍しいな」と、リーダーがオレンジを器用にナイフで切り分けながら俺を見る。
「高学院と言えば、王都じゃ、王立高学院特別部隊っていうのができて、なんでもドラゴンに襲撃された町の住民を助けてるらしいな。
年末に王都から里帰りした仲間が、今度はサナへ領に支援に向かったって教えてくれた。
王都じゃ大評判らしい。軍よりも頼りになるって話だ」
今度は24歳の男が、自慢気に王立高学院特別部隊の話を振ってきた。
まさかマギ領の冒険者から王立高学院特別部隊の噂を聞くとは、予想もしていなかったので驚いたけど、グッと気分が上がったし少しにやけてしまった。
俺もその王立高学院特別部隊の一員ですと言いたいけど、ここは我慢する方がいいだろう。
チェルシー先輩の実家であるアルダ子爵領は、人口1万人を超える町で、主な産業は龍山から産出される魔獣の素材を使った加工品や装飾品、薬草、金属加工である。冒険者と職人の町として有名だ。
冒険者ギルドの近くには、宿屋や飯屋、武具店、鍛冶屋などが建ち並んでおり、一旗揚げようと考えるCランク冒険者から、ベテラン冒険者までを惹き付けている。
相乗りだったので、先に冒険者ギルドに到着した。
アコルから龍山支部の話は聞いていたけど、ここは領主の子息としてではなく、ただのCランク冒険者として振る舞うことにする。
王都の冒険者ギルドと比べると、掲示板に貼り出されている依頼も数倍くらいあり、ギルド内に居る冒険者の数も多く賑やか……というより騒然としている。
……何かあったのだろうか?
「すみません、最近の龍山の様子を知りたいんですが、危険な上位種や変異種が下山してきたりってことがありますか?」
「龍山支部は初めてかしら? 現在龍山にはCランク以上の冒険者しか入れません。
昨年末から低い場所での上位種の目撃情報や、変異種による被害も出ています。
今朝もスノーウルフの群が下山を始めたという情報があり、Aランク冒険者を含む4つのパーティーが確認に向かっています。
確認が出来るまで入山禁止です」
さらりと掲示板を確認した俺は、総合受付と書いてある窓口のお姉さんに質問し、厳しい現状を知った。
スノーウルフの群は、普通2月の頭くらいに下山を始めるそうで、今年は例年より早いらしい。
もしも変異種が混じっていたら大変だ。
どうしようかと迷ったけどスノーウルフが気になるから、ギルドの隣の宿に泊まることにし、早めに夕食をとることにした。
食べ終わってお茶を飲もうとしていたら、調査に向かったパーティーが戻ってきたと、食堂内の冒険者たちが騒ぎ始めたので、俺も席を立ちギルドに向かう。
「変異種が群を率いています。もしもこのまま下山してきたら危険です。
群の数は20頭くらい。変異種は体長4メートルはありました。
直ぐに警戒態勢をとり、住民に避難を呼びかけてください。
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