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異世界へ転生した者
産まれて10年経ちました
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俺がこの世界に転生して10年が経った。
初めは何も出来なかったが、立てるようになってからは家に図書室みたいな部屋があったのでこの世界について調べることにした。
まず、この世界には広すぎて分からないが今の所3つの大陸が確認されている。
そして、今人が住んでいる大陸はシロンス大陸だけらしい。
あとの2つの大陸はサキラス大陸とドランズ大陸という名前らしい。
この世界には魔物がいて俺達が住んでいる大陸以外は何処を見ても魔物ばかりでとても住める場所じゃ無いらしい。
俺達の住んでいる大陸にはそれぞれの国に魔物を倒すギルドという施設がありそこで冒険者になる事が出来る。
それとステータスにあった魔法やスキルについてだが、魔法は火魔法・水魔法・土魔法・風魔法・雷魔法・氷魔法・時魔法・時空魔法があり、それぞれ初級・中級・上級と強さがある。
スキルはある条件を満たすと獲得出来るらしい。
ちなみにこの魔法等は上級まで無いものもあったが殆どは本を読んで取得している。
話はこれくらいにして今は何をしているかというと…
「甘い!」
「痛たっ!」
俺は頭に向かって振られた木の剣が直撃し、頭を抱えるようにして地面に膝をついた。
「ははっ、まだまだだな」
「父さん、威力強過ぎだから!?」
「そうか?剣の腹で叩いたんだけどな…」
「力を抜いて!?」
そう、剣術の特訓だ。何故こんな事をしているかというと…
…数時間前…
「…」
俺はこの時この世界についての本を読んでいた。その時、父さんがふと声をかけてきた。
「なぁ、シナ」
「ん~何?」
「シナの将来の夢は何だ?」
「なんで急にそんな事聞くの?」
「だってシナはいつも魔道書とか読んでるだろ?だから魔道師になりたいのかなと思って」
確かに魔導師は良いかと思うが、俺は冒険者の方がいい。ちなみに魔導師とは、簡単に言えば優秀な魔法使いという意味らしい。
「俺は冒険者になりたいかな」
そう言うと父さんは成る程と呟いた後こう言った。
「父さんは冒険者だから教えてあげようか?」
俺は剣術を使えるようにしようと思っていたので丁度良かった。
「本当?それなら今すぐやろう」
「そうか、でも大丈夫か?」
「自分なりには身体を鍛えてるから大丈夫だよ」
…というわけだが、何故か力を緩めてくれなくてすごい痛い。どMじゃないから誤解しないでね?
「ほら、大丈夫か?」
そういいながら手を差し出してくる。
「うん、でも誰かが力を緩めてくれないから痛い」
「ごめんな流石にやり過ぎたか」
「それにしても疲れた」
そういいながら手を握って立ち上がった。
「まぁ最初だしこれくらいだろう、それじゃ今日はもう夕方だしこれで終わろうか」
「うん、またお願い」
そして俺は父さんと一緒に家へ戻った。
「お帰りなさい、ご飯出来てるから丁度良かったわ食べましょう」
「はーい」
俺は席について夕飯を食べ始めたら母さんが話しかけてきた。
「ねぇ、シナはなんで急に剣術の特訓を始めたの?」
すると俺が聞かれてるのに父さんが返事をした。
「シナは冒険者になりたいらしいから俺が教えてたんだよ」
「あら、そうなの?」
「うん、でも魔法も使えるようになりたいかな」
「あら、それなら私も教えてあげようかしら?」
「うんお願い」
やっぱり本を見るのも良いけど本物も見てみたいしな。
「それじゃあ明日からはどんどん教えてあげるからね」
「うん」
「それじゃあ俺も頑張るか」
「ちゃんと手加減してよ」
「分かってるって」
父さんは笑いながらそういった。
この時はまあ大丈夫だろうと思っていたが、次の日特訓で手加減せずに木の剣で叩いてきたりしてきてぼこぼこにされた。
俺が何をしたっていうんだ。
初めは何も出来なかったが、立てるようになってからは家に図書室みたいな部屋があったのでこの世界について調べることにした。
まず、この世界には広すぎて分からないが今の所3つの大陸が確認されている。
そして、今人が住んでいる大陸はシロンス大陸だけらしい。
あとの2つの大陸はサキラス大陸とドランズ大陸という名前らしい。
この世界には魔物がいて俺達が住んでいる大陸以外は何処を見ても魔物ばかりでとても住める場所じゃ無いらしい。
俺達の住んでいる大陸にはそれぞれの国に魔物を倒すギルドという施設がありそこで冒険者になる事が出来る。
それとステータスにあった魔法やスキルについてだが、魔法は火魔法・水魔法・土魔法・風魔法・雷魔法・氷魔法・時魔法・時空魔法があり、それぞれ初級・中級・上級と強さがある。
スキルはある条件を満たすと獲得出来るらしい。
ちなみにこの魔法等は上級まで無いものもあったが殆どは本を読んで取得している。
話はこれくらいにして今は何をしているかというと…
「甘い!」
「痛たっ!」
俺は頭に向かって振られた木の剣が直撃し、頭を抱えるようにして地面に膝をついた。
「ははっ、まだまだだな」
「父さん、威力強過ぎだから!?」
「そうか?剣の腹で叩いたんだけどな…」
「力を抜いて!?」
そう、剣術の特訓だ。何故こんな事をしているかというと…
…数時間前…
「…」
俺はこの時この世界についての本を読んでいた。その時、父さんがふと声をかけてきた。
「なぁ、シナ」
「ん~何?」
「シナの将来の夢は何だ?」
「なんで急にそんな事聞くの?」
「だってシナはいつも魔道書とか読んでるだろ?だから魔道師になりたいのかなと思って」
確かに魔導師は良いかと思うが、俺は冒険者の方がいい。ちなみに魔導師とは、簡単に言えば優秀な魔法使いという意味らしい。
「俺は冒険者になりたいかな」
そう言うと父さんは成る程と呟いた後こう言った。
「父さんは冒険者だから教えてあげようか?」
俺は剣術を使えるようにしようと思っていたので丁度良かった。
「本当?それなら今すぐやろう」
「そうか、でも大丈夫か?」
「自分なりには身体を鍛えてるから大丈夫だよ」
…というわけだが、何故か力を緩めてくれなくてすごい痛い。どMじゃないから誤解しないでね?
「ほら、大丈夫か?」
そういいながら手を差し出してくる。
「うん、でも誰かが力を緩めてくれないから痛い」
「ごめんな流石にやり過ぎたか」
「それにしても疲れた」
そういいながら手を握って立ち上がった。
「まぁ最初だしこれくらいだろう、それじゃ今日はもう夕方だしこれで終わろうか」
「うん、またお願い」
そして俺は父さんと一緒に家へ戻った。
「お帰りなさい、ご飯出来てるから丁度良かったわ食べましょう」
「はーい」
俺は席について夕飯を食べ始めたら母さんが話しかけてきた。
「ねぇ、シナはなんで急に剣術の特訓を始めたの?」
すると俺が聞かれてるのに父さんが返事をした。
「シナは冒険者になりたいらしいから俺が教えてたんだよ」
「あら、そうなの?」
「うん、でも魔法も使えるようになりたいかな」
「あら、それなら私も教えてあげようかしら?」
「うんお願い」
やっぱり本を見るのも良いけど本物も見てみたいしな。
「それじゃあ明日からはどんどん教えてあげるからね」
「うん」
「それじゃあ俺も頑張るか」
「ちゃんと手加減してよ」
「分かってるって」
父さんは笑いながらそういった。
この時はまあ大丈夫だろうと思っていたが、次の日特訓で手加減せずに木の剣で叩いてきたりしてきてぼこぼこにされた。
俺が何をしたっていうんだ。
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