転生したら性別までも変わっていて、可愛い妹までいて幸せだけど。まさかの妹が悪役令嬢！？

第１幕

ゲームと現実世界の差異

アンリがカインを避けてアベルとの親密度を上げようと、キャンディスと２人で行動をしていたら。キャンディスもカインに会う事が少なくなっていた。

カインが忙しくしている時期を狙ったが、ここまで会えない程忙しいのかとキャンディスは心配になっていたが、普段は挨拶されても素っ気なく返すカインが笑み向けて挨拶を返していると噂を聞いた。

「見えない親密度上げるのは大変ですわね」

入学してから、気づくと会えていたカインと会えなくキャンディスは寂しげに呟いていた。

「…殿下の前で震えなくはなりましたけど、親密度って上がっているのですか？」

「上がっていると思うわ。殿下と、たまにアンリの話ししてますから」

ゲームだと平均的に会わないと親密度が下がるから、カインとも会って欲しいのだが現実だと難しく溜息を吐いた。

「会って話してはくれますけど、距離感があるというか…。親密度上がっているようには思えないんですけど？」


「難しいわね。殿下は攻略対象としてみてないのよね？殿下に全部話して協力してもらうのは、どうかしら？」

話して信じてくれるような内容ではないとアンリが首を横に振り。

「信じてくれますわ。私とアンリの生命の危機や私の家の没落もありえますから。お兄様が側近として殿下のお側にいられなくなるルートもあると、お話ししたら信じてくれますわ」

アンリが見ていても解る位に、婚約者の立場のキャンディスよりは、カインとの仲が破綻する没落は信じてくれるというよりも脅しの様にもアンリは感じていた。

「アンリは誰に恋してる゙のかしら？」

「正直に言えば恋愛はしたくないです」

「それじゃあ、攻略対象者全員に話しますわ。隠しキャラは未プレイですが、攻略サイトで知ってますわ。隠しキャラには話さなくても、恋愛をしないなら問題はないと思いますわ」

流石に全員は駄目だと、信じて貰えないと止められ。

「殿下が駄目でしたら、誰なら信用出来ますの？」

「グレン様は信用出来そうです」

「まさかの腹黒ワンコですの！？」

予想にしない人の名を出され思わず驚き声に出し。

「腹黒ワンコって、グレン様がですか？」

「ゲーム内ではそうでしたから。…グレン様が腹黒って話は聞きませんから、きっと違いますわ。グレン様に相談でよろしいでしょうか？」

アンリは１番信用出来るからと頷いた。相談する時はアンリとキャンディスとグレンの３人で話せる様にして話そうと決めた。