転生したら性別までも変わっていて、可愛い妹までいて幸せだけど。まさかの妹が悪役令嬢！？

第２幕

失う事と、得る事２

アベルとウィリアムの予想以上の速さで、状況を抑え戻って来た、カインとグレンにアベル達は説明をした。

とりあえずは、魔王とヒロインを離し魔王にヒロインの使用した、好意の方向転換の話しをし、魔王の婚約者が魔王を誑かした事で攻めこんで来ていることを説明し、現状以上の状態悪化を防ぎたい事を説明し、理解してくれた事を説明してくれた。

カインの状態を気にしつつも、状況の確認をお互いにし終え。


「魔王は、好意はヒロインに向けつつも婚約者の事は覚えてて話しを聞いてくれているんだな？魔王の件はアベルとウィリアムに任せる。私達の事は任せておけ」


グレンがカインの目の事を説明したにも、関わらずカインは目の事を全く話さずにお互いに出来る事をして行動し、解決しようと情報の交換は終えた。


騎士団長から、状況を聞いた国王はカインとグレンを呼び話し合いの場を設けた。

早急に、国への攻撃を防いだ２人に何か褒美をと言われカインは最大の望みを国王へと願い出ていた。


叶うなら、国を守れたと「英雄」としての名とキャンディスを「英雄の最愛の妹」として国も認める名が欲しいと望み出ていた。

今後、キャンディスが「悪役令嬢」と断罪されそうになっても「英雄の最愛の妹」として守るべき対象として守って欲しいと、他者から見たら些細な望みかもしれないが、カインからしたら最大の望みだった。

現状で、見えなくなった視界で守る為に出来る事も少なくなっていた為、最大の望みだった。


カインの望みは了承され、グレンは何も出来なかったからと辞退した。


その後

カインはグレンと２人にして貰った。

「グレンが気にする事はない。これから話す事は私の我儘なんだが…、ディアとの婚約解消をしようと思う。こんな私では守れないと思うから。これは兄として言わせて貰う！妹の幸せを願うなら、幸せに出来ない男との婚約は解消していい、グレンが気にする事は何もない。私は友達のグレンを、そして最愛の人が住む国を守っただけだから。妹の幸せは兄が１番に望め、同情するならグレンとは絶交も考えるから覚えておけ！」

カインは言いたい事だけを告げ、後日家を通して婚約解消の旨を伝えて貰う様に両親に告げた。


国への攻撃は解決したが、魔王とヒロインの関係制が落ち着かずアベルとウィリアムは忙しく動き回っていた。

グレンは何も言えなかったが、言いたい事は理解出来た為の葛藤をしつつ。

カインは失いつつも、得た物もあると言い聞かせ前向きに努力をしていた。