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第3幕
似たもの兄妹2
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人気のない空き教室に入ると、多少は状況把握しているであろう、アベルとグレンにディアンナを任せる事にした。
「ディアには、後で全部説明する。今は、ユリアーナ王女に落ち着いてもらうのが先決だ」
カインは突然前世を思い出したであろうユリアーナに何と声をかけるべきか思案していた。
そんな、カインの肩に手を置きキャンディスは微笑んだ。
「お兄様、私に任せてください」
カインはキャンディスに任せる事にし頷いた。
キャンディスはユリアーナの前に立ち。
「落ち着いてください。グレン様以外に顔のわかる方はいらっしゃるなら、お名前を上げて言ってもらってもよろしいですか?」
ユリアーナは目を瞬かせながら頷き周囲を見回した。
「キャンディス、アベル、グレン、グレンの妹ディアンナ、マミー?」
目の前のキャンディスから順に名を上げて言く、ユリアーナにカインの呼び名だけが違う事にキャンディスは首を傾げながらも続けた。カインは黙って見守りつつも頭を抱えていた。
「お兄様以外のお名前はわかるみたいですから。落ち着いて欲しいんですけど。前世を思い出されたと思いますがどうですか?」
「そうそれ。目の前に最推しがいてテンパりました。キャンディスはどうしてわかってくれたの?」
キャンディスは視線をアベルなチラッと向け僅かに照れながらも話をした。
「私が思い出したのは自宅の部屋でしたが、推しと婚約している事に歓喜しましたわ…でも、絶望もしましたわ」
ユリアーナはキャンディスの言葉に手をポンと叩き納得した。
「アベルと婚約破棄をされるからだ。あれ?でも、何かアベル優しげにキャンディス見てるよ?」
「それは、多分解決しましたわ。私は今、3学年です。この意味わかりますか?」
ユリアーナはしばらく考え込み、頷いた。
「シリーズ1と2がおわった。あれ?待って、私3プレイしてない!?告知記憶はあるけど、プレイ記憶はないんだけど?」
「シリーズ化してましたの…。お兄様とアベル殿下が何か動いていた理由が理解出来ましたわ。多分ですが、3もほぼ解決だと思いますわ?…そうですわね、アベル殿下?」
キャンディスはアベルに同意を求めるとアベルは頷いた。
「落ち着いてください。ご自分の名前はわかりますか?」
「……ユリアーナ・アルバート?」
「では、この国に来た理由はわかりますか?」
「…兄ウィリアムの留学についてきた。でも、兄が1年で帰国しても、グレンの側にいたいから残った」
「今は、混乱しているかもですが。落ち着いたら大丈夫だと思いますわ。後は、お兄様のお名前だけわからないのが不思議ですわね?」
「キャンディスの兄って、文官魔術師ヒョロ眼鏡のカインだよね?」
ユリアーナが部屋を見回した。
「理解しましたわ。それはゲームのお兄様ですわ。お兄様はユリアーナ様がマミー?と言った方です」
「マミーがカイン??推しがいる世界に来るとテンション上がるけど、推しの姿にはなるってどうなの???」
ディアンナ以外はカインに視線を向けた。
「キャシー、もうユリアーナ王女は転生は理解したはずだ。もういい」
カインはキャンディスに肩を置き下がるように促した。
「何故、兄妹揃って人の事を晒し上げるんだ。ウィリアムと違い悪気はないのはわかるが、少し黙って欲しいんだが」
「ほえー、マミーがカイン?何で推しをそこまで鍛えたの??」
「話し聞いてたか?人の事を晒し上げるなと、言ったんだが?」
ユリアーナは首を傾げキャンディスに視線を向けた。
「キャンディス、本当にマミーがカインなの?」
キャンディスは話の邪魔にならない様に頷いた。
「先程から、思っていたが呼び捨てはやめておけ。後、その話し方もだ。ユリアーナ王女の時の話し方で話さないと駄目だ!」
「ねえ、マミーは何でそんなに鍛えたの?推しなのに?答えてくれないと口調戻せないよ?」
カインは呆れながらも答えるのは事にした。
「推しではない。以前に見せられた立ち絵で誰がいいか問われ、その中ならと言ったはずだ。鍛えた理由は動く体が楽しかったから、私は貴女と違い生まれた時から記憶があったから。だから、見せられた立ち絵が私だとは知らない。これでいいな?後、今はマミーと呼ぶな!」
「マミー凄い!…理由もわかりましたから、口調はもどしますわ。でも、マミーはマミーですわ。グレン様!私、グレン様の婚約者なのですね?先程みたく頭撫でください」
ユリアーナは口調は戻しはしたが、カインへの呼び名は変えずに、グレンの元へと走り寄った。
カインは深い溜息を吐き諦めた。アベルは国に帰国したウィリアムにユリアーナの現状を報告だけしておいた。
「ディアには、後で全部説明する。今は、ユリアーナ王女に落ち着いてもらうのが先決だ」
カインは突然前世を思い出したであろうユリアーナに何と声をかけるべきか思案していた。
そんな、カインの肩に手を置きキャンディスは微笑んだ。
「お兄様、私に任せてください」
カインはキャンディスに任せる事にし頷いた。
キャンディスはユリアーナの前に立ち。
「落ち着いてください。グレン様以外に顔のわかる方はいらっしゃるなら、お名前を上げて言ってもらってもよろしいですか?」
ユリアーナは目を瞬かせながら頷き周囲を見回した。
「キャンディス、アベル、グレン、グレンの妹ディアンナ、マミー?」
目の前のキャンディスから順に名を上げて言く、ユリアーナにカインの呼び名だけが違う事にキャンディスは首を傾げながらも続けた。カインは黙って見守りつつも頭を抱えていた。
「お兄様以外のお名前はわかるみたいですから。落ち着いて欲しいんですけど。前世を思い出されたと思いますがどうですか?」
「そうそれ。目の前に最推しがいてテンパりました。キャンディスはどうしてわかってくれたの?」
キャンディスは視線をアベルなチラッと向け僅かに照れながらも話をした。
「私が思い出したのは自宅の部屋でしたが、推しと婚約している事に歓喜しましたわ…でも、絶望もしましたわ」
ユリアーナはキャンディスの言葉に手をポンと叩き納得した。
「アベルと婚約破棄をされるからだ。あれ?でも、何かアベル優しげにキャンディス見てるよ?」
「それは、多分解決しましたわ。私は今、3学年です。この意味わかりますか?」
ユリアーナはしばらく考え込み、頷いた。
「シリーズ1と2がおわった。あれ?待って、私3プレイしてない!?告知記憶はあるけど、プレイ記憶はないんだけど?」
「シリーズ化してましたの…。お兄様とアベル殿下が何か動いていた理由が理解出来ましたわ。多分ですが、3もほぼ解決だと思いますわ?…そうですわね、アベル殿下?」
キャンディスはアベルに同意を求めるとアベルは頷いた。
「落ち着いてください。ご自分の名前はわかりますか?」
「……ユリアーナ・アルバート?」
「では、この国に来た理由はわかりますか?」
「…兄ウィリアムの留学についてきた。でも、兄が1年で帰国しても、グレンの側にいたいから残った」
「今は、混乱しているかもですが。落ち着いたら大丈夫だと思いますわ。後は、お兄様のお名前だけわからないのが不思議ですわね?」
「キャンディスの兄って、文官魔術師ヒョロ眼鏡のカインだよね?」
ユリアーナが部屋を見回した。
「理解しましたわ。それはゲームのお兄様ですわ。お兄様はユリアーナ様がマミー?と言った方です」
「マミーがカイン??推しがいる世界に来るとテンション上がるけど、推しの姿にはなるってどうなの???」
ディアンナ以外はカインに視線を向けた。
「キャシー、もうユリアーナ王女は転生は理解したはずだ。もういい」
カインはキャンディスに肩を置き下がるように促した。
「何故、兄妹揃って人の事を晒し上げるんだ。ウィリアムと違い悪気はないのはわかるが、少し黙って欲しいんだが」
「ほえー、マミーがカイン?何で推しをそこまで鍛えたの??」
「話し聞いてたか?人の事を晒し上げるなと、言ったんだが?」
ユリアーナは首を傾げキャンディスに視線を向けた。
「キャンディス、本当にマミーがカインなの?」
キャンディスは話の邪魔にならない様に頷いた。
「先程から、思っていたが呼び捨てはやめておけ。後、その話し方もだ。ユリアーナ王女の時の話し方で話さないと駄目だ!」
「ねえ、マミーは何でそんなに鍛えたの?推しなのに?答えてくれないと口調戻せないよ?」
カインは呆れながらも答えるのは事にした。
「推しではない。以前に見せられた立ち絵で誰がいいか問われ、その中ならと言ったはずだ。鍛えた理由は動く体が楽しかったから、私は貴女と違い生まれた時から記憶があったから。だから、見せられた立ち絵が私だとは知らない。これでいいな?後、今はマミーと呼ぶな!」
「マミー凄い!…理由もわかりましたから、口調はもどしますわ。でも、マミーはマミーですわ。グレン様!私、グレン様の婚約者なのですね?先程みたく頭撫でください」
ユリアーナは口調は戻しはしたが、カインへの呼び名は変えずに、グレンの元へと走り寄った。
カインは深い溜息を吐き諦めた。アベルは国に帰国したウィリアムにユリアーナの現状を報告だけしておいた。
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