転生したら性別までも変わっていて、可愛い妹までいて幸せだけど。まさかの妹が悪役令嬢！？

番外編

女子トーク

ユリアーナ、キャンデイスによってディアンナ、アンジェリカ、アンリは女子トークをしようと集まっていた。

「こういう女子トークって憧れてたんだよね？ねぇねぇ、みんなの恋ばな聞きたい」

ユリアーナが素の口調で話しかけていた。

「フレッドの事について語ればよいのだな？フレッドは眉目秀麗、容貌魁偉、質実剛健、八面六臂、博識多才、蓋世之材、文武両道、智勇兼備あげると切りがないがフレッド程の男はおらぬ。長く語ることも出来るが、皆も語るだろうこれくらいにてやめておく」

「…えっと、わからない言葉もあったけど、次にしようかな？」

ユリアーナがそ言うと、ディアンナに囁かれ
「お兄様はわからない事を前向きに学ぶ姿勢を好みますわ、教えますから後程学びませんか？」ユリアーナは盛大に頷いた。

「次は私でいいですか？」
アンジェリカの隣にいたアンリがそう言うと話し始めた。

「偽りの想いなのかもしれないって思う事もあるんですけど。エドは小さい頃から優しくて、私が泣いてると泣き止むまで側にいてくれたんです。そんな優しいエドの事も怖くなって避けた事もあったけど、それでも私を小さい頃から一途に想い続けてくれていて、そんなエドにならと思って今、付き合ってます」

「幸せそうで良かったわ」

キャンデイスは幸せそうに語るアンリの手を取り握りしめた。

「次は私でよろしいですか？」

アンリの隣にいたキャンデイスが言い語り始めた。

「一言で言えば全てをお慕いしています。怖い程の一途な所、信頼している方への怖い程の警固な思い、国を大事にしている所、容姿から内面まで全てを好ましく思いますわ」

「スゴいね？アレをそんな風に言えるなんて…」

「ユリアーナ王女そんな言い方は駄目ですよ」

アンリに窘められユリアーナは渋々頷いた。そして、次はユリアーナだからと嬉々として話し始めた。

「顔、声、体型が好みのタイプで一目惚れした。存在してくれている事が尊い！」

「簡単に語ってますわね？推しでしたらわからなくはありませんけど」

キャンデイスは簡単過ぎるユリアーナの語りにユリアーナらしいなと思い納得していた。

「最後は私ですね」

ディアンナは照れたように言い語り始めた。

「お姿は知ってはいました、そんな方からの婚約の申し入れに驚きと嬉しさありました。実際にお会いしたら、お姿はもちろん内面まで素敵で、婚約を結ばせて頂いてから手紙やプレゼントを貰いました。好かれているのか義務としてなのかと悩みお兄様に相談したこともありました。カイン様は一目惚れされたと言いましたが、私は少しずつ人柄を知りお慕いしました。謹厳実直で、お兄様曰く私が絡むとポンコツになると言われますけど、一緒にいると安心出来る所は好ましく思いますわ」

「そう言って貰うと安心しますわ。シスコンを自認しているお兄様ですがこれからもよろしくお願いいたします」

ディアンナとキャンデイスが話している中、ユリアーナは暑さから窓を開けると窓の下でカインとグレンが剣術の鍛練をしていた。

「グレンー！カッコいい、最高！！あっ、マミー女子トークしてるから来ない？」

カインとグレンは手を止め見上げた。
グレンは汗を拭いながら手を振ってくれて、ユリアーナは歓喜していた。

「断る」

カインは馬鹿な誘いをしてくるユリアーナに一言で断るもユリアーナは引かずに誘い続けた。

「マミーも前世女子だから一緒に女子トークしようよ。今、恋ばなしてたからマミーの恋ばな聞かせてよ」

「断る！そこにディアもいるだろう？ディアの前でディアへの想いを語るなら、ディアと２人の時に語る。鍛練の邪魔するな！」

カインに断られ、ユリアーナは諦めて元いた席へと座った。

「まさかお兄様に声をかけるとは思いませんでしたわ」

「断られちゃったけどね」

「当たり前ですわ。女子トークの中に入って語るお兄様なんて見たくありませんわ！」


その後も女子トークは帰宅時間まで楽しく語り、楽しい時間は終えた。