転生したら性別変わっていたから、男装したのに何故か婚約者が出来た?

にゃんこ

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ヒロイン帰国

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話し合いも無事に終え、ミアの帰国も決まった。

カインも無事許可を取り帰国について行くことに決まった。




帰国日当日

「マミーだけズルい!!先輩について行くなんて!」

「前回、強引について行ったのは誰だ?」

ユリアーナとカインの会話にグレンとディアンナは苦笑いを浮かべ見守っていた。

「アリアの前世でどんな関係だったのかって思ってしまうな…」

「親友の親と妹ですわ。……前世の私は家族に恵まれませんでしたから、優しくしてくれただけですわ」

ユリウスは納得できたのか解らないが頷いた。

ユリウスとアレクサンドリアが話している間にディアンナが声をかけて来た。

「カイン様が強引に申しわけありません。ですが、久しぶりに楽しそうにしているカイン様が見れましたわ。カイン様は昔から、私や妹の事で暴走していましたから、アレクサンドリア様の事でも暴走しているのだと思いますが、何か困った事があれば私でもお兄様でも連絡してくだされば、止めに駆けつけますので、よろしくお願いします」

ディアンナにそう頭を下げられアレクサンドリアは頷いた。

「……気にならないんですか?アリアに対する執着心とか?」

ディアンナは困った様な笑みを浮かべた。

「少なからず妬けますけど、私や妹以外に執着する姿は新鮮ですわ。それに、私と離縁したい訳でもアレクサンドリア様を娶りたい訳でもないので、気にしない事にしてます」

「……ファーロング夫人は…もし、アリアをご子息の嫁にとカインさんがゴリ押ししたらどうしますか?」

「そうね…、息子が望んで婚約者のいるアレクサンドリア様を奪うつもりなら、覚悟を持って奪うならと見守るだけですわ。……安心してくださいませ、息子達は婚約者のいる令嬢に懸想しても愛する人の幸せを願える子ですから。ユリウス様が隣にいるアレクサンドリア様は幸せそうですから大丈夫ですわ」

ディアンナの言葉にアレクサンドリアは照れて頬を染め、ユリウスは幸せに絶対にしますと告げた。




帰国の為に馬車へと乗り、アレクサンドリアとカインは来た時と同様に同じ馬車に乗り、カインは必要最低限の少ない荷物をミアが乗る馬車に積み込みミアを1人馬車に乗せ、カインは馬に乗りアレクサンドリア達の乗る馬車に併走した。

帰国の旅路に少しでもアレクサンドリアの負担が少ない様にする為にと、カインは行ったことのある場所なら行けるからと、国境まで馬車2台と2人の護衛を転移させた。


国境からは1週間程の日数で着くからと、アレクサンドリアに疲れたらいつでも言うようにと告げていた。



こうして、帰路はあっという間に帰って来れた。

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