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第23話モブちゃんとの楽しさ皆無な会話
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少し奴隷の子達と話したいのだが、そんなことに気遣ってくれる筈も無く…
「さて、では授業を続ける」
軍人を多く輩出するだけあって、私語厳禁という雰囲気が凄い。
「今日は陰陽師と魔法の関連性についてだ。魔法とは魔力で魔法陣を作り、そこに言霊を吹き込む事により発動する。詠唱は長く遅い方が安定し威力も上がるが、戦闘時はそんな事をしている暇は殆ど無い。よって詠唱を省略し魔法の威力を落とさず安定させるのが必須条件だ。無詠唱というのもあるが、あれは魔力のコントロールが達人の域に達しないと無理だ。お前達にはまだ早い。即効魔法は魔法の名前自体が詠唱のため発動迄数秒だ。ここまでで質問は?」
俺に視線を向けながら聞いて来る先生。
殆どの貴族は家庭教師がいるため教養があるが、平民はいないから理解出来ているか心配なのだろう。
取り敢えず大丈夫という意を込めて軽く首を縦に振る。
「…続ける。今回見つかった陰陽師という職業は、札や手印、風水と呼ばれる決まった配置の呪具など、これは儀式魔法に近いな。これらを触媒にして発動している。これは我々の使う魔法とは似て異なる。私達が魔法陣を書くのは、魔法陣に沿って魔力を流し素早く魔法陣を構築するためである…が、陰陽師は魔法陣を別の形…声や札指の形に似たてて魔法陣とは全く違う物を媒介としている。そのため…」
長いのでそろそろ右から左へ流れ出した。…眠い。
✳︎
結果から言えば船漕いだ。魔法撃たれた。電撃。痺れた。怒られた。
…厳しい。
授業が終わり、奴隷の子達は俺の部屋(エリスの希望により相部屋)に送られた。
その後わかった事は授業は移動教室の時は大抵実技(但し今回の様な講座もある)で、移動教室が無い時は皆んな普通にお喋りしてる。
昼放課になったらアリスとアンジェに人が群がり、俺には視線(殺意・敵意・好奇心etc…)が集まる。
俺は暇だったのでモブに気になった事を聞きに行った。
「なあモブ」
「おい貴様次その呼び方で俺の名を呼んだら焼き殺すぞ」
「わかったよ。で、聞きたい事があるんだが…」
「ふっ。良いだろう。何でも聞くと良い」
?素直だな…。
「俺だけ奴隷を貰った件について、何故反感が一つも無いんだ?お前辺りが一番突っかかって来そうだが…」
「失敬な。俺だって場の雰囲気くらい察するさ。お前は気付かなかったのか?アレは学校からお前へのプレゼントだ」
「プレゼントだったら普通に渡せばよくね?」
「学校は『平等』にこだわっているんだ。あの問題も俺達には解けず、お前だけに解ける様に工夫されていた。そもそも黒髪、黒眼の人間なんて聞いたことがない。あの2人を見ればお前と何かしらの関係がある事がわかる」
なるほど、だからプレゼントか。
「で、何で俺にだけプレゼント?」
この質問にモブは苦笑しながら答える。
「お前貴族じゃ無いだろ?つまり付き人がいない訳だ。この学校では付き人がいないと出来ない事もあるからな」
ゴーンゴーンゴーン
丁度昼放課終了の鐘が鳴った。
俺は席に戻った。モブはまだ何か話してるけど大丈夫なのか…あ、痺れてる。
✳︎
全ての授業が終わりエリスと帰ろうと思ったら、エリスはまだ囲まれていた。アンジェも同様だ。
俺は先に帰ることにした。
「さて、では授業を続ける」
軍人を多く輩出するだけあって、私語厳禁という雰囲気が凄い。
「今日は陰陽師と魔法の関連性についてだ。魔法とは魔力で魔法陣を作り、そこに言霊を吹き込む事により発動する。詠唱は長く遅い方が安定し威力も上がるが、戦闘時はそんな事をしている暇は殆ど無い。よって詠唱を省略し魔法の威力を落とさず安定させるのが必須条件だ。無詠唱というのもあるが、あれは魔力のコントロールが達人の域に達しないと無理だ。お前達にはまだ早い。即効魔法は魔法の名前自体が詠唱のため発動迄数秒だ。ここまでで質問は?」
俺に視線を向けながら聞いて来る先生。
殆どの貴族は家庭教師がいるため教養があるが、平民はいないから理解出来ているか心配なのだろう。
取り敢えず大丈夫という意を込めて軽く首を縦に振る。
「…続ける。今回見つかった陰陽師という職業は、札や手印、風水と呼ばれる決まった配置の呪具など、これは儀式魔法に近いな。これらを触媒にして発動している。これは我々の使う魔法とは似て異なる。私達が魔法陣を書くのは、魔法陣に沿って魔力を流し素早く魔法陣を構築するためである…が、陰陽師は魔法陣を別の形…声や札指の形に似たてて魔法陣とは全く違う物を媒介としている。そのため…」
長いのでそろそろ右から左へ流れ出した。…眠い。
✳︎
結果から言えば船漕いだ。魔法撃たれた。電撃。痺れた。怒られた。
…厳しい。
授業が終わり、奴隷の子達は俺の部屋(エリスの希望により相部屋)に送られた。
その後わかった事は授業は移動教室の時は大抵実技(但し今回の様な講座もある)で、移動教室が無い時は皆んな普通にお喋りしてる。
昼放課になったらアリスとアンジェに人が群がり、俺には視線(殺意・敵意・好奇心etc…)が集まる。
俺は暇だったのでモブに気になった事を聞きに行った。
「なあモブ」
「おい貴様次その呼び方で俺の名を呼んだら焼き殺すぞ」
「わかったよ。で、聞きたい事があるんだが…」
「ふっ。良いだろう。何でも聞くと良い」
?素直だな…。
「俺だけ奴隷を貰った件について、何故反感が一つも無いんだ?お前辺りが一番突っかかって来そうだが…」
「失敬な。俺だって場の雰囲気くらい察するさ。お前は気付かなかったのか?アレは学校からお前へのプレゼントだ」
「プレゼントだったら普通に渡せばよくね?」
「学校は『平等』にこだわっているんだ。あの問題も俺達には解けず、お前だけに解ける様に工夫されていた。そもそも黒髪、黒眼の人間なんて聞いたことがない。あの2人を見ればお前と何かしらの関係がある事がわかる」
なるほど、だからプレゼントか。
「で、何で俺にだけプレゼント?」
この質問にモブは苦笑しながら答える。
「お前貴族じゃ無いだろ?つまり付き人がいない訳だ。この学校では付き人がいないと出来ない事もあるからな」
ゴーンゴーンゴーン
丁度昼放課終了の鐘が鳴った。
俺は席に戻った。モブはまだ何か話してるけど大丈夫なのか…あ、痺れてる。
✳︎
全ての授業が終わりエリスと帰ろうと思ったら、エリスはまだ囲まれていた。アンジェも同様だ。
俺は先に帰ることにした。
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