悪役令嬢の弟

ミイ

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85. 本番

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次の日、いよいよ実戦のテストがやってきた。

「(はぁ~緊張するなぁ…。)」

僕は動きやすい服装に着替えると自分の順番が来るのを待った。

今日やる実戦のテストは先生が魔法で作り出した"影"を相手に体術と魔法で攻撃し倒す、というものだ。サンバックが言った通り、今回初めての実戦ということで影は攻撃してこないがその分、如何に短時間で効率よく影を倒すかを先生に見られている。

今回のテストの監督は3人。3人の先生が付ける点数の平均が自分の点数となり、そしてそれに筆記の試験の点数が加わり、総合して実戦の点数となる。
実技50点、筆記50点の100点満点だ。

「では、今から影を実際に皆に見てもらう。」

そう言って先生は魔法を唱え、影を作り出す。その姿は僕らの影、そのもの。目も鼻も口もない真っ黒の人型で腕はあるが足は地面から伸びた影のように立っているので足はない。僕はその姿に不気味さを感じながら影を見つめた。

「これが影だ。今はほとんど魔力を込めていないから何もできないが上手く使えば自分の身代わりになってくれたり戦ってくれたりする。実戦が苦手な奴にはもってこいの代物だ。だから皆も後々、影の作り方を教えるから上手く使うように。では、出席番号順に呼んでいく、呼ばれたら前に出て他の者は待機。」

そして1番から呼ばれ出した。僕は1番の人がどんな風にやるのかを眺めイメージトレーニングをする。やはり皆、初めて対峙する影に戸惑いを隠せないようだ。そして思いの外、避けるのが上手い影に四苦八苦しており、焦りが目に見える。僕もサンバックに言われていなければああなっていただろう。

ちなみに僕の番号は9番なのでちょうど真ん中くらい。まだ呼ばれるのに時間がある。なので、隣で行われているBクラスのも視界に入れつつ、自分の順番を待った。

そして、いよいよ僕の番が来る。
僕はサンバックに言われた通りのことを思い出しながら体術と魔法を繰り出す。すると思ったよりもすんなり影を倒すことができ、拍子抜けした。

「(あれ…こんな簡単なの…?もっと難しいと思ってたのに…。)」

僕は他の人よりも短時間で終了した。この結果に満足しながらも次はヒロインやブルーマリーのを見なくてはいけない。少し待つとヒロインの番となった。
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