運命の番

ミイ

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3. 性癖

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「店長!何で俺なんですか?」

俺は動揺を隠せないでいた。

「いや、僕も新規なら豊の方がいいと思ってそれとなく勧めたんだけどさ、それでも忍君の方がいいって言うから。」

店長も不思議そうな顔をしていた。

「…まぁ仕方ないですね、指名されたんじゃ俺に拒否権はないですし。行ってきます。」

俺はそう言うと事務所を後にした。

俺は一通り、準備を済ませ客が待っている部屋の扉をノックした。そのまま返事を待たず入室する。

「初めまして、忍です。宜しくお願いします。」

と全く笑顔を浮かべず頭を下げた。

すると客も「ああ、宜しく。」と答えた。

「お客様、当店の仕組みはご存知ですか?」

「ああ、さっき受付に聞いた。」

「左様ですか。ではシャワーを浴びましょう。」

俺はマニュアル通りに話を進めると客の服を脱がせ始めた。俺は脱がせやすいようにビジネスホテルとかにある丈の長い前ボタンのワンピースを着ている。後は下着のみだ。客を下着一枚にすると俺は全裸になり、そこから客の下着を脱がしシャワーへと誘う。

俺は客の身体を泡立てたスポンジで洗い、性器も念入りに洗う。何故ならこの後、舐めないといけないからだ。この時点でセックスに慣れていなかったりヤル気満々なやつはすぐに勃ち上がる。この客はそうではないみたいだ。お互いの身体をシャワーで流し終え、風呂場を出ようとすると「なあ。」と声を掛けられる。

「はい。」と振り返ると「コッチってもう準備してんの?」とお尻を撫でられた。

「あっ、はい。マナーですから。」と答えると「そう。」と興味無さげに言われる。

「(なんだ?)」と思いつつもタオルで身体を拭き、ベッドに腰掛ける。

「お客様、本日はどのように致しましょうか?」

「俺のことは哲と呼んでくれ。」

「畏まりました。」

「本番とフェラで。」

「はい、では失礼します。」

俺は静かに客の性器に手を伸ばした。







1時間後、俺は疲れを見せた顔で事務所に戻ってきた。

「お疲れ様、忍君。新規のお客さんはどうだった?」と店長に聞かれる。

「どうしたもこうしたもないですよ…あの客、本番始めてから豹変しすぎなんですよ…。」

俺は先程のことを思い出して溜息を吐いた。

「えっ?どういうこと?」

「本番始まるまでは普通だったんですけど、始まったらアイツなんて言ったと思います?"ネコに攻められながらヤりたい"って言ったんですよ?」

「あー…。」と店長は理解したようだ。

簡単に言うと忍が受けなのは変わりないが、その忍にオラオラと攻められながら挿れたいと言うことだ。ちょっと変わったドMである。

「だから忍君なんだね…。」

「無愛想なSに罵られたいんだと。それならSMプレイ出来るところに行ってくれよ…。」

シャワーを浴びた後、お尻の確認をされたのは自分が命令されながらお尻を綺麗にしたかったからだそうだ。

「でも、お客さんのこと満足させたんでしょ?なんせこの店のベテラン君だからね。」

今はその店長の笑顔が憎い。

「まぁ…久しぶりにちょっと演技しましたけど。」

「なら、いいじゃない?きっとリピーターになるよ。」

「勘弁してほしい…。」

と俺は愚痴った。
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