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第2章
92. 僕の嘘
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「フェル…大丈夫だよ、私がついてるから…。」
と兄様に見つめられ、だんだんと顔が近付いてくる。
「(あっ…これキスされるやつ…。)」
と思い目を瞑ると、
コンコンッ
「フェンネル様。」とエリーの声がした。
僕は慌てて兄様から距離を取ると「ラーチ様からお届け物が届いております。」
と言われた。
その瞬間、兄様が「チッ!」と舌打ちをしたので、そのあからさまな嫉妬にクスッと笑うとエリーに返事をした。
早速渡された中身を見てみると"スーツ"が入っており、添えられている手紙には「今度はこれを着てディナーを共にしよう。」と書かれていた。
「(ディナー?夜に誘われるなんて初めてだなぁ…どうしよう。)」
と思っていると兄様に「フェル!行ってはダメだ!」と必死な形相で言われた。
「どっ…どうしたの、兄様?」
その豹変っぷりに驚いていると、
「好きな相手にスーツやドレスを贈ってディナーに誘い、相手がその服を着てきた場合は"朝まであなたといる"ということを表しているんだ…。だから、フェルがこれを着てディナーに行くということはフェルの初めてをアイツに捧げるということだ。」
と説明された。
「(えっ!?そうなの?この国ってそんな風習があったんだ!)
そうなんだ…じゃあ勿体無いけどコレは着れないね…。でも、せっかく貰ったからお礼のお手紙は書かなくっちゃ!」
と言うと、兄様は安心したような顔で
「うん…そうした方がいいよ。
せっかく今まで我慢したのに全部水の泡になる…。」
とボソボソ言っていた。
「(兄様…聞こえてるよ…。)」
「あっ!そうだ、フェル。今から一緒に誕生日パーティーで言うセリフを考えよう。私も一緒に考えるから。」
と兄様から言われ、僕はお言葉に甘えて一緒に考えて貰うことにした。
それから夕食を済まし、再び部屋で1人になった僕はラーチさんへのお礼の手紙を書くことにした。
「(それにしてもラーチさん…急に積極的になったな、何かあったのかな…?次男だからそこまで跡継ぎのこととか言われないとは思うけど…結婚を急かされたとか…?でも僕としてはオットーさんとくっ付いてほしいんだけど…。)」
と思いつつ、手紙を書き進めた。
手紙が書き終わる頃にはタジェット兄様が現れ、毎日恒例の"おやすみのキス"をする。
「んっ…ふっ…(兄様、いつもより激しい…!)」
キスを止めると、兄様が抱き締めてきた。
いつもと違う様子に背中を撫でると
「フェル…あの男の元には行かないよね…?」
と言われた。
「(兄様、嫉妬してる…分かりやすいなぁ…。)」と思い、ちょっと意地悪することにした。
「ん~…迷ってる…かな?」
と兄様の顔を覗き込みながら言うと
「えっ…!?だってさっき着ない、って言ってたでしょ?」と焦っている。
兄様の焦っている様子に益々面白くなり
「そう思ってたんだけど…ちょっと迷っちゃって…。だって…ラーチさん…素敵な人でしょ…?」
と答えた。
「ダメだ!フェルにはまだ早いよ…!」
と説得してくる。
「(え~…!?兄様、あれだけ僕と繋がりたいって言ってるくせに…。)
そうかなぁ~?僕、少しは大人に近づいてると思うんだけど…兄様はそう思わない…?」
と上目遣いに聞く。
「~~~!そんなことない!フェルは、だんだん色気も出てきたし前以上に可愛くなってる!身体付きも抱き心地が良くて、特に乳首が可愛い!」
と言ってきた。
「(…乳首?乳首が可愛いってなんだろ…?)
じゃあ僕がラーチさんと朝まで一緒に居たらその乳首もラーチさんに食べられちゃうのかな…?」
とわざとらしく言うと、兄様の目がカッとなり僕を抱き上げるとそのままベッドに直行した。
「(うわ~!やりすぎた~!マズイやつ!兄様、暴走しちゃうよ~!)」
そのまま兄様は僕ごとベッドに倒れ込むとキスをしながらその合間に
「アイツなんかにフェルの初めてを奪われてたまるか…アイツに奪われるくらいなら今、ここで…。」と言っている。
そしてだんだん手付きも怪しくなり、腰を撫でたり服の上からやんわりと乳首を弄ってくる。
「あっ…あんっ。にい…さま、ゴメ…!」
と言いかけると
「ゴメン?それは何に対してのゴメン?アイツに初めてをあげるからのゴメン?」
と怖い笑顔で聞いてくる。
それを否定したくても兄様に身体の至る所を触られ弁解する余裕がない。
「あんっ…ダメ…!止め…!」
「私なんかにはもう触れられたくない…?…そんなの許さないよ。こんなにフェルの身体を知り尽くしているのは私だけだ…!」
と僕の身体を弄り続ける。
「(ヤバイ…!ヤバイ…!兄様、ヤンデレ発動してるよ!どうにか止めないと…!)
んっ…んんっ!あっ…にい…さまぁ…
好き。」
と言うとピタッと止まった。
兄様は驚いた顔でこちらを見つめている。
「はぁ…はぁ…にいさま…ゴメンなさい…
にいさまに嫉妬してもらえるのが嬉しくて嘘ついちゃった…。」
「…嘘?」
「僕…ラーチさんに初めてはあげないよ、だってにいさまの為においてあるから…。」
と見つめながら言うと「フェル!」と噛み付くようなキスをされた。
「(これはこれでマズイやつ…?)」
と兄様に見つめられ、だんだんと顔が近付いてくる。
「(あっ…これキスされるやつ…。)」
と思い目を瞑ると、
コンコンッ
「フェンネル様。」とエリーの声がした。
僕は慌てて兄様から距離を取ると「ラーチ様からお届け物が届いております。」
と言われた。
その瞬間、兄様が「チッ!」と舌打ちをしたので、そのあからさまな嫉妬にクスッと笑うとエリーに返事をした。
早速渡された中身を見てみると"スーツ"が入っており、添えられている手紙には「今度はこれを着てディナーを共にしよう。」と書かれていた。
「(ディナー?夜に誘われるなんて初めてだなぁ…どうしよう。)」
と思っていると兄様に「フェル!行ってはダメだ!」と必死な形相で言われた。
「どっ…どうしたの、兄様?」
その豹変っぷりに驚いていると、
「好きな相手にスーツやドレスを贈ってディナーに誘い、相手がその服を着てきた場合は"朝まであなたといる"ということを表しているんだ…。だから、フェルがこれを着てディナーに行くということはフェルの初めてをアイツに捧げるということだ。」
と説明された。
「(えっ!?そうなの?この国ってそんな風習があったんだ!)
そうなんだ…じゃあ勿体無いけどコレは着れないね…。でも、せっかく貰ったからお礼のお手紙は書かなくっちゃ!」
と言うと、兄様は安心したような顔で
「うん…そうした方がいいよ。
せっかく今まで我慢したのに全部水の泡になる…。」
とボソボソ言っていた。
「(兄様…聞こえてるよ…。)」
「あっ!そうだ、フェル。今から一緒に誕生日パーティーで言うセリフを考えよう。私も一緒に考えるから。」
と兄様から言われ、僕はお言葉に甘えて一緒に考えて貰うことにした。
それから夕食を済まし、再び部屋で1人になった僕はラーチさんへのお礼の手紙を書くことにした。
「(それにしてもラーチさん…急に積極的になったな、何かあったのかな…?次男だからそこまで跡継ぎのこととか言われないとは思うけど…結婚を急かされたとか…?でも僕としてはオットーさんとくっ付いてほしいんだけど…。)」
と思いつつ、手紙を書き進めた。
手紙が書き終わる頃にはタジェット兄様が現れ、毎日恒例の"おやすみのキス"をする。
「んっ…ふっ…(兄様、いつもより激しい…!)」
キスを止めると、兄様が抱き締めてきた。
いつもと違う様子に背中を撫でると
「フェル…あの男の元には行かないよね…?」
と言われた。
「(兄様、嫉妬してる…分かりやすいなぁ…。)」と思い、ちょっと意地悪することにした。
「ん~…迷ってる…かな?」
と兄様の顔を覗き込みながら言うと
「えっ…!?だってさっき着ない、って言ってたでしょ?」と焦っている。
兄様の焦っている様子に益々面白くなり
「そう思ってたんだけど…ちょっと迷っちゃって…。だって…ラーチさん…素敵な人でしょ…?」
と答えた。
「ダメだ!フェルにはまだ早いよ…!」
と説得してくる。
「(え~…!?兄様、あれだけ僕と繋がりたいって言ってるくせに…。)
そうかなぁ~?僕、少しは大人に近づいてると思うんだけど…兄様はそう思わない…?」
と上目遣いに聞く。
「~~~!そんなことない!フェルは、だんだん色気も出てきたし前以上に可愛くなってる!身体付きも抱き心地が良くて、特に乳首が可愛い!」
と言ってきた。
「(…乳首?乳首が可愛いってなんだろ…?)
じゃあ僕がラーチさんと朝まで一緒に居たらその乳首もラーチさんに食べられちゃうのかな…?」
とわざとらしく言うと、兄様の目がカッとなり僕を抱き上げるとそのままベッドに直行した。
「(うわ~!やりすぎた~!マズイやつ!兄様、暴走しちゃうよ~!)」
そのまま兄様は僕ごとベッドに倒れ込むとキスをしながらその合間に
「アイツなんかにフェルの初めてを奪われてたまるか…アイツに奪われるくらいなら今、ここで…。」と言っている。
そしてだんだん手付きも怪しくなり、腰を撫でたり服の上からやんわりと乳首を弄ってくる。
「あっ…あんっ。にい…さま、ゴメ…!」
と言いかけると
「ゴメン?それは何に対してのゴメン?アイツに初めてをあげるからのゴメン?」
と怖い笑顔で聞いてくる。
それを否定したくても兄様に身体の至る所を触られ弁解する余裕がない。
「あんっ…ダメ…!止め…!」
「私なんかにはもう触れられたくない…?…そんなの許さないよ。こんなにフェルの身体を知り尽くしているのは私だけだ…!」
と僕の身体を弄り続ける。
「(ヤバイ…!ヤバイ…!兄様、ヤンデレ発動してるよ!どうにか止めないと…!)
んっ…んんっ!あっ…にい…さまぁ…
好き。」
と言うとピタッと止まった。
兄様は驚いた顔でこちらを見つめている。
「はぁ…はぁ…にいさま…ゴメンなさい…
にいさまに嫉妬してもらえるのが嬉しくて嘘ついちゃった…。」
「…嘘?」
「僕…ラーチさんに初めてはあげないよ、だってにいさまの為においてあるから…。」
と見つめながら言うと「フェル!」と噛み付くようなキスをされた。
「(これはこれでマズイやつ…?)」
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