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LOVE
5-1 cross again
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二日後、二二時──枝依中央区、某タワーマンション。
最上階唯一の部屋番号、それから『呼出』ボタンを押す。一度のコールもままならないほどの短さで、「はぁい」がインターホン越しに返ってきた。
先の自動ドアが開く。家主が解錠した証拠。
その先のエレベーターへ乗り込むやいなや、エレベーターは勝手に最上階へ向かおうとした。最上階のボタンのみが、押してもいないのに既に淡く光っている。試しに他の階のボタンに触れると、「そちらの階には止まりません」という電子的な女声が響き、制止されてしまった。
外は、朝から黒く厚い雲にズンと覆われ、真冬の冷たい雨が降り続いている。見上げた夜空は、未だ低く重圧的だった。
エレベーターに連れられるまま、最上階へ到着。唯一の玄関扉を目の前に、壁際に傘を立て掛けてから、深く吸って吐いてを一度行う。意を決し、チャイムは押さず、代わりに扉をゴンゴンゴンと叩いた。
「いらっしゃい」
八秒後に静かに出迎えたのは、家主である善一。
黒のVネックロングTシャツに、ダークグレーのスウェットパンツ。それらはゆったりとしているのに、しかしまるで正装のごとくその身に馴染んでいる。自宅用のグレーグラデーションのサングラスも、当然その目元に装備済み。
「濡れなかった?」
「まぁ、裾だけな」
「着替える?」
「折っとくし」
かたや、来客である良二。約束のとおり、時間ぴったりにマンションエントランスに現れ、ここに至る。
くたびれた黒スーツ、なんでもない白Yシャツ。両手をスーツパンツのポケットへ突っ込んでいる様は、普段どおりの良二。
唯一違うのは、胸元に緩く締められたネクタイ。
若草色のそれは、布地ではない。艶やかな肌触りの綿とアクリルの併せ糸でかぎ針編みをしたであろうこれは、善一の目にも真新しく映った。
「アイツらは」
「もう寝たよ」
玄関を静かに閉める良二。幼い双子へは、細心の注意を払う。
「お前のそんなカッコ、一〇年振りに見たな」
「俺だって家にいるときくらいラフにするよ」
しかしそれすらも画になっているのだから、本当にイヤな奴だな──良二はスラックスの裾を二度折り返しながら思った。
下足箱が見当たらず、脱いだ革靴は揃えて端へ寄せる良二。横顔でそれを盗み見て、「我が弟は相変わらずお利口サンだ」と善一は気分を良くした。
「何年ローンだ、ここ」
「二回払いだったかな」
「マジかよ」
「祖父の遺産が、助けてくれたから」
弱く笑んだようなその背を眺めて、良二は胸にキツキツとした感情を抱く。
短い廊下を抜け、広がるリビングルーム。
大きな窓、それなりのテレビ、壁に掛かっている柔いタッチの水彩画。何より最も良二の目を惹いたのは、黒い本革の三人がけソファ。
「適当に座ってて」
「あ? あ、おう」
「そのソファ、やっぱり気になった?」
「はァ? 別っ、いや。お前なぁ……」
「言っとくけど、俺がイタリアで六年前に買ったやつだから。別に良二の事務所にあるのを真似して買ったわけじゃないよ」
「…………」
にんまり向けられる笑みと、弱く苦々しい舌打ち。
ふらりとキッチンへ進む善一は、白いカウンターに置かれたブランデーボトルを手にしながら良二を眺めた。
「なんか飲む?」
「酒やんねぇし」
「そーなの? 意外。じゃあコーヒーでも淹れる? こういうのしかないけど」
シャカシャカ、と善一が振るのは、若菜がよく事務所で淹れているミルクティと同じ、一回分の粉末が入っているスティック状のもの。
「別にいらねぇよ、わざわざ。長居するつもりねーし」
「まぁまぁ、そう言わずに」
一も二もなく解かれてしまう、スティックコーヒーの封。鼻歌混じりに、コンロ上にあったケトルから、マグカップへ湯が注がれた。
「用意周到っつーことかよ」
湯が既に沸かしてあったという点を、肩を竦めて指摘する良二。
「だって。良二がウチに来るなんて想像もしてなかったから、嬉しくて」
「チッ。あ、あとその鼻歌。音感相変わらずか? やっぱ音ずれてんぞ」
「えぇ? そうかなぁ。結構上手くなったと思うんだけど。良二上手いんだからお手本聞かしてよ」
「い、や、だ」
くるり、良二は自らのものと酷似している三人がけソファの真ん中に、腰を下ろした。座り心地までそっくりで、落ち着くような落ち着かないようなと、ソワソワした心地がつきまとう。
「はぁーい、お、待、た、せ」
オーバル型ガラス天板のセンターテーブルへ、布製コースターと共に置かれるマグカップ。
一方、善一の目の前には、同じコースターとロックグラス。大きな氷がふたつと半量のブランデーが、グラスの中で溶け混ざる。
「なんでそんなに機嫌いいんだ、今日」
「んー? わかっちゃう? 実はねぇ」
「別に聞きたかねぇけど」
「遠慮しなくていいのに」
良二の直角左側にある、一人用の本革チェア。背の高い背面や縁取りの細工が立派なそれは、まるで貴族が優雅に座すようなイタリアンクラシックデザイン。
「で?」
そこへ身を深々と沈めた善一は、センターテーブルに置いたロックグラスを右手に取り、細長い脚を高く組んだ。
「サムとエニーに聞かせたくない話って何?」
ロックグラスが、良二へわずかに傾く。「乾杯」とでも言いたいのだろうか、と覚るも、良二はそれどころではなく。
深呼吸の後に、前に乗り出すようにして、良二はモモにそれぞれ前腕を乗せて善一を向く。
「お前と、ちゃんと決着つけに来た」
「決着? 何のこと?」
「掘り返したくもねぇし、掘り返すこともねぇと思ってたことだ」
コロロ、と氷を回す善一。口角は上がったまま、良二の話題の検討もつかない。
「俺は、自分の中でなんとなくだけど折り合いがついてきて、けど俺一人が折り合いつけたって、どーにもなんねーから」
「良二、ねぇ何の話?」
「ここでお前ときっちり話しとかねーと、先に進めねぇような気がすんだよ。だから、お前と腹割った話をしに来たんだ」
「腹、割った?」
「あー。格好つけんのやめた、腹割った話を俺たちはしたことがねぇ。互いに取り繕ってっからいつまでもねじれの位置だ」
そうだろ? と問われるも、肯定も否定もままならない善一。
「それに。腹の内曝け出す話なんざ、アイツらに聴かせらんねーし聴かれたくもねーだろ。少なくとも俺は嫌だ」
至極真剣な、良二のまなざし。それは、つい最近まで善一へ向けていた『怒り』や『苛立ち』によるものではなく。
二度まばたきを重ねた善一は、それ毎に口角が脱力する。やがてそれは引き結ばれ、組まれた脚はほどかれ、ロックグラスはセンターテーブルへと静かに戻された。
「…………」
「俺は──」
呼吸は、回を重ねる毎に浅くなる。
良二と同様、前のめりにその身を傾ける善一。まるで二人の間に鏡があるかのように同一になると、良二は小さく口を開いた。
「──俺は、もうあん時の『ヨシ』を恨み想うのを、やめにする」
「なっ」
それは、九年振りに弟から呼ばれた兄の呼称。
「俺は、俺を生きるから。だからヨシも、これからきっちり自分を生きろ」
気を張っていたがために寄っていた眉間は緩み、善一は言葉を失い目を見開く。
「今日は、そういう話をしに来た」
最上階唯一の部屋番号、それから『呼出』ボタンを押す。一度のコールもままならないほどの短さで、「はぁい」がインターホン越しに返ってきた。
先の自動ドアが開く。家主が解錠した証拠。
その先のエレベーターへ乗り込むやいなや、エレベーターは勝手に最上階へ向かおうとした。最上階のボタンのみが、押してもいないのに既に淡く光っている。試しに他の階のボタンに触れると、「そちらの階には止まりません」という電子的な女声が響き、制止されてしまった。
外は、朝から黒く厚い雲にズンと覆われ、真冬の冷たい雨が降り続いている。見上げた夜空は、未だ低く重圧的だった。
エレベーターに連れられるまま、最上階へ到着。唯一の玄関扉を目の前に、壁際に傘を立て掛けてから、深く吸って吐いてを一度行う。意を決し、チャイムは押さず、代わりに扉をゴンゴンゴンと叩いた。
「いらっしゃい」
八秒後に静かに出迎えたのは、家主である善一。
黒のVネックロングTシャツに、ダークグレーのスウェットパンツ。それらはゆったりとしているのに、しかしまるで正装のごとくその身に馴染んでいる。自宅用のグレーグラデーションのサングラスも、当然その目元に装備済み。
「濡れなかった?」
「まぁ、裾だけな」
「着替える?」
「折っとくし」
かたや、来客である良二。約束のとおり、時間ぴったりにマンションエントランスに現れ、ここに至る。
くたびれた黒スーツ、なんでもない白Yシャツ。両手をスーツパンツのポケットへ突っ込んでいる様は、普段どおりの良二。
唯一違うのは、胸元に緩く締められたネクタイ。
若草色のそれは、布地ではない。艶やかな肌触りの綿とアクリルの併せ糸でかぎ針編みをしたであろうこれは、善一の目にも真新しく映った。
「アイツらは」
「もう寝たよ」
玄関を静かに閉める良二。幼い双子へは、細心の注意を払う。
「お前のそんなカッコ、一〇年振りに見たな」
「俺だって家にいるときくらいラフにするよ」
しかしそれすらも画になっているのだから、本当にイヤな奴だな──良二はスラックスの裾を二度折り返しながら思った。
下足箱が見当たらず、脱いだ革靴は揃えて端へ寄せる良二。横顔でそれを盗み見て、「我が弟は相変わらずお利口サンだ」と善一は気分を良くした。
「何年ローンだ、ここ」
「二回払いだったかな」
「マジかよ」
「祖父の遺産が、助けてくれたから」
弱く笑んだようなその背を眺めて、良二は胸にキツキツとした感情を抱く。
短い廊下を抜け、広がるリビングルーム。
大きな窓、それなりのテレビ、壁に掛かっている柔いタッチの水彩画。何より最も良二の目を惹いたのは、黒い本革の三人がけソファ。
「適当に座ってて」
「あ? あ、おう」
「そのソファ、やっぱり気になった?」
「はァ? 別っ、いや。お前なぁ……」
「言っとくけど、俺がイタリアで六年前に買ったやつだから。別に良二の事務所にあるのを真似して買ったわけじゃないよ」
「…………」
にんまり向けられる笑みと、弱く苦々しい舌打ち。
ふらりとキッチンへ進む善一は、白いカウンターに置かれたブランデーボトルを手にしながら良二を眺めた。
「なんか飲む?」
「酒やんねぇし」
「そーなの? 意外。じゃあコーヒーでも淹れる? こういうのしかないけど」
シャカシャカ、と善一が振るのは、若菜がよく事務所で淹れているミルクティと同じ、一回分の粉末が入っているスティック状のもの。
「別にいらねぇよ、わざわざ。長居するつもりねーし」
「まぁまぁ、そう言わずに」
一も二もなく解かれてしまう、スティックコーヒーの封。鼻歌混じりに、コンロ上にあったケトルから、マグカップへ湯が注がれた。
「用意周到っつーことかよ」
湯が既に沸かしてあったという点を、肩を竦めて指摘する良二。
「だって。良二がウチに来るなんて想像もしてなかったから、嬉しくて」
「チッ。あ、あとその鼻歌。音感相変わらずか? やっぱ音ずれてんぞ」
「えぇ? そうかなぁ。結構上手くなったと思うんだけど。良二上手いんだからお手本聞かしてよ」
「い、や、だ」
くるり、良二は自らのものと酷似している三人がけソファの真ん中に、腰を下ろした。座り心地までそっくりで、落ち着くような落ち着かないようなと、ソワソワした心地がつきまとう。
「はぁーい、お、待、た、せ」
オーバル型ガラス天板のセンターテーブルへ、布製コースターと共に置かれるマグカップ。
一方、善一の目の前には、同じコースターとロックグラス。大きな氷がふたつと半量のブランデーが、グラスの中で溶け混ざる。
「なんでそんなに機嫌いいんだ、今日」
「んー? わかっちゃう? 実はねぇ」
「別に聞きたかねぇけど」
「遠慮しなくていいのに」
良二の直角左側にある、一人用の本革チェア。背の高い背面や縁取りの細工が立派なそれは、まるで貴族が優雅に座すようなイタリアンクラシックデザイン。
「で?」
そこへ身を深々と沈めた善一は、センターテーブルに置いたロックグラスを右手に取り、細長い脚を高く組んだ。
「サムとエニーに聞かせたくない話って何?」
ロックグラスが、良二へわずかに傾く。「乾杯」とでも言いたいのだろうか、と覚るも、良二はそれどころではなく。
深呼吸の後に、前に乗り出すようにして、良二はモモにそれぞれ前腕を乗せて善一を向く。
「お前と、ちゃんと決着つけに来た」
「決着? 何のこと?」
「掘り返したくもねぇし、掘り返すこともねぇと思ってたことだ」
コロロ、と氷を回す善一。口角は上がったまま、良二の話題の検討もつかない。
「俺は、自分の中でなんとなくだけど折り合いがついてきて、けど俺一人が折り合いつけたって、どーにもなんねーから」
「良二、ねぇ何の話?」
「ここでお前ときっちり話しとかねーと、先に進めねぇような気がすんだよ。だから、お前と腹割った話をしに来たんだ」
「腹、割った?」
「あー。格好つけんのやめた、腹割った話を俺たちはしたことがねぇ。互いに取り繕ってっからいつまでもねじれの位置だ」
そうだろ? と問われるも、肯定も否定もままならない善一。
「それに。腹の内曝け出す話なんざ、アイツらに聴かせらんねーし聴かれたくもねーだろ。少なくとも俺は嫌だ」
至極真剣な、良二のまなざし。それは、つい最近まで善一へ向けていた『怒り』や『苛立ち』によるものではなく。
二度まばたきを重ねた善一は、それ毎に口角が脱力する。やがてそれは引き結ばれ、組まれた脚はほどかれ、ロックグラスはセンターテーブルへと静かに戻された。
「…………」
「俺は──」
呼吸は、回を重ねる毎に浅くなる。
良二と同様、前のめりにその身を傾ける善一。まるで二人の間に鏡があるかのように同一になると、良二は小さく口を開いた。
「──俺は、もうあん時の『ヨシ』を恨み想うのを、やめにする」
「なっ」
それは、九年振りに弟から呼ばれた兄の呼称。
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