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4章 惆悵と本懐
15話
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目標が思いの外はやく終わったフランは、一人何もせずにはいられなかったため雑用をすることにした。武器や薬などの確認補充や手入れを手伝った。初めは皆しなくていいと遠慮して言っていたが何かしていないと気が済まないフランに渋々許可を出した。
それから数日を経て、ついに隣国へと出発する日となった。
国民にも隣国の情報を軽く伝え、戦争になるかもしれないとつたえた。だが魔族が原因だとは伝えなかった。
一日前に兄上と魔族たちを連れ先にガンディラスへと向かった。先に言って周辺を見て回るとのことだった。あちらを見張っているものの情報では、今やガンディラスの周りには結界が貼られており中に入ることができなくなっているらしい。
「フラン様、大丈夫ですか?」
「アリア、、、うん。、、、本当に一緒に行くの?」
いつものメイド服ではなくアリアが着ているのは魔法師の服装だった。いつもはおろしている髪も一つに縛っており、見慣れないはずなのにとても綺麗で似合っている。
「はい。私も、未熟ではありますが魔法には自信がありますから。大丈夫です。陛下と皇太子殿下には許可をいただき、私は今からフラン様の護衛兼メイドでございます」
「、、、、」
そう言われて、よろしくとは言いずらいのがフランの本音だ。陛下に認められたと言うことはそう言うことで間違いはないのだろうが、でも、今まで優しくしてくれたアリアがもし怪我でもしてしまったらと思うとできれば安全な場所で待っていて欲しいのだ。
「フラン、大丈夫だよ」
「!兄上、、、でも、、、怪我したら、、、」
「アリアの魔法を見せてもらったが、、、さすがの俺も驚きを隠せなかったよ。あれほどとは、、、」
「?」
何やら遠い目をしている兄を不思議に見つめていると父様も近くにやってきた。
「心配かもしれないが、大丈夫だ。彼女は治癒魔法にも長けている怪我なんて一瞬で直してしまうだろう」
「、、、、」
「フラン様」
「アリア、、、」
「私はもう、フラン様を危険な目に遭われている間、ただ待っているだけなんて嫌なのです。確かに私は争い事を好みません。ですが、私の甘い考えでフラン様に何かあったらと思うと私は、、、、。フラン様、私はもう、後悔などしたくはないのです。だから私もお連れください」
覚悟を決めたアリアに、フランは何も言い返すことができなかった。自分だけではないのだ。この戦いに多くのものが覚悟を決めて挑もうとしている。
「、、、うん。よろしく、、、アリア」
「!はい。全力でお守りいたします!」
陛下と皇太子はこちらに魔族が襲ってこないとも限らないので国の守りのため残った。何かあった時のために魔王自ら作った簡易な転移陣のおかげでこちらにすぐに来れるようにはしてある。
太陽が頂点に差し掛かるのと同時に出発をした。
馬車の中にはフランやレイ、ルディアン、ロイドにアリアなど複数人乗っている。時間もあるので情報の確認をすることにした。
「では、アリアさんも増えたところで再度確認をいたしましょう」
「ふふ、アリアでよろしいですよ?」
「、、、はい。まずはアバドンに協力している者について再度確認いたしましょう。アバドンに協力しているのは、多種族含めおよそ2000ほど、そのほとんどが何かしらのハーフであることが確認されています。そしてその中にいる魔族の血を引くものは1割にも満たないと思われます」
「1割、、、」
「はい。そこで、危険性のある魔族はおよそ十数名ほどです。そしてその中で魔王が危険視されていたのが3名ほどいます」
こちらがその詳細です、と渡された資料にはその情報が書かれていた。おそらく魔王が渡したのだろう。そこには3名の情報が書かれていた。
ルーカス・デイン 102歳
・身長:220cm 体重:120kg
・獣人族と魔族のハーフ
・戦闘民族である獣人族の血を色濃く受け継いであり、血を好む
・犯した罪:(確認できた範囲)
魔族・他種族含め26名殺害、49名重症、27名軽傷、
性的暴行男女含め19名以上
・主に拳で戦い、その力強さと体を覆った硬い魔力により敗北する
・獣化することでさらに何倍もの力を増す
マリス 230歳
・身長:170cm 体重:58kg
・魔族(サキュバス)とダークエルフとのハーフ
・性を貪る悪魔に近い種族の血が濃く、また魔に落ちたエルフの血を継ぐ
・性行為を食事とし、人を殺すことに快楽を経るダークエルフの血を注いだことで性を貪り生命を刈り取ることに快感を覚えるようになった
・犯した罪:魔族・他種族含め数百名殺害
・魔力が膨大であり、魔法の実力も高い
・魔族特有の闇魔法はトップレベルである
カイザル・ルーデウス 97歳
・身長:200cm 体重:200kg
・魔族とドラゴン(龍族)とのハーフ
・屈強な鋼の体を持ち、ドラゴンゆえに魔力も多い
・比較的おとなしドラゴンの中でも稀有な存在である黒龍の血を受け継いでおり、人の味を覚えてしまったことで殺害=食事となっている
・犯した罪:
魔族・他種族含め200名ほど捕食している
・魔法はあまり得意ではないが、体を鱗が覆っており硬い。物理的攻撃、魔法攻撃がほとんど効かない
・龍化することができ、大きさも10倍ほどになり、ブレスを使用した場合の被害は測定不能
詳細に書かれている内容は頭が痛くなるようなことばかりだ。写真にある彼らはどれも笑っており背筋がヒヤリとする。
「できればもっと細かな内容をお伝えしたいのですが、これしかないと言われてしまったので、、、」
「情報がないの?」
「、、、いえ、、、魔王様曰く、監獄の責任者がまとめることを怠っていたようです。どうせ逃げれるはずがないと思っていたようで、、、」
「ばかか?いや、馬鹿だからそうなったんだな。もしものことも考えてちゃんと自分の仕事をしろよ。くっそ、後で魔王に会ったらそいつ連れてきてもらってぶん殴ってやろうか、、、」
「問題はこのカイザルですね。魔法攻撃、物理的攻撃が効かないとなると、、、あとは『逆鱗』を探せればいいのですが、、、」
「「逆鱗??」」
「はい。龍族のものには必ずあると言われている他の鱗とは逆向きをしている鱗のことを『逆鱗』と呼んでいるのです。多くのものは首下にあると言われていますが、弱点を知られてしまってからは、その位置が竜の個体によって変わっていると言われています。それと、黒龍であれば、光魔法にもある程度弱いのではないかと思うのですが、、、そこは攻撃してみないとわかりません」
スラスラと話すアリアにフラン尊敬の念を向けつつ、考える。ルディアン達も何やら黒い雰囲気だったがアリアの言葉を少し考えているようだった。
「、、、そういえば、あんた、あーアリアだっけ?あんた何ができるの?剣は?魔法はどれくらいできるわけ?父様たちが認めたならそれなりにできるとは思うけど」
「そうですね。少しブランクがあるので、、、剣は嗜み程度、魔法は、、、どうでしょう。二十数年ほど前は負け知らずだったなのですが、、、」
「20年以上前って、、、それ大丈夫なわけ?なんかあれ、大会とか出てないの?」
そう不満気にルディアンが問うと考えるようにしてアリアは口を開いた。
「そうですね、、、大会でしたら、いくつか優勝しています。剣術大会は、手習い程度でしたが、全大陸魔法学園対抗試合では優勝いたしました」
「、、、、は!?」
全大陸魔法学園対抗試合は大陸全土にある魔法学園に所属するものは申請すれば誰でも参加できる試合だ。参加年齢は12~18歳。当時13歳の時にアリアは参加しその膨大な魔力量で圧倒し優勝している。
「魔法のみの試合だったので、剣術なども入れていれば優勝はできなかったでしょうが、、、」
「いやいや、俺でも7位止まりなのにボソッ、、、」
「何か?」
「い、いや!なんでもない!」
「?」
何やら焦り始めているルディアンを不思議に思ったが、今は資料の方に目を向けた。
アリアの優勝した試合のことはわからないがとりあえずアリアは強いということだろう。いつもすごいと思っていたがより尊敬の気持ちが大きくなる。
「ま、まぁ、あんたがそこそこできるのは分かったとして俺たち騎士団はそいつらの相手をする。フラン兄様はアリアとロイドを護衛と数名連れて魔王の弟に向かう感じでいいんだよな?」
「はい、ざっくりいうとそんな感じです。後はレイドルト殿下の指示通りに動くことになると思います」
「まぁ、レイ兄様の考えた作戦なら問題はないだろ」
後は、戦いの中で勝てるのかどうかだ。
真剣な眼差しの中で、その瞳は爛々と輝いていた。これが、ルディアンが戦闘狂と言われる所以だろう。
みんなも、覚悟を決め身を引き締めた。
**************************
お久しぶりです。
時間がかかってしまってすいません!
やっと再度投稿していきます。
色々と改変したのでまた話が噛み合わないところがあるかも知れませんが見つけ次第コメント等で誤字なども含め知らせてくださると嬉しいです。
普通に続きから読んでいただいてもなんとか大丈夫だとは思います!
これからもよろしくお願いします!
byそろふぃ
それから数日を経て、ついに隣国へと出発する日となった。
国民にも隣国の情報を軽く伝え、戦争になるかもしれないとつたえた。だが魔族が原因だとは伝えなかった。
一日前に兄上と魔族たちを連れ先にガンディラスへと向かった。先に言って周辺を見て回るとのことだった。あちらを見張っているものの情報では、今やガンディラスの周りには結界が貼られており中に入ることができなくなっているらしい。
「フラン様、大丈夫ですか?」
「アリア、、、うん。、、、本当に一緒に行くの?」
いつものメイド服ではなくアリアが着ているのは魔法師の服装だった。いつもはおろしている髪も一つに縛っており、見慣れないはずなのにとても綺麗で似合っている。
「はい。私も、未熟ではありますが魔法には自信がありますから。大丈夫です。陛下と皇太子殿下には許可をいただき、私は今からフラン様の護衛兼メイドでございます」
「、、、、」
そう言われて、よろしくとは言いずらいのがフランの本音だ。陛下に認められたと言うことはそう言うことで間違いはないのだろうが、でも、今まで優しくしてくれたアリアがもし怪我でもしてしまったらと思うとできれば安全な場所で待っていて欲しいのだ。
「フラン、大丈夫だよ」
「!兄上、、、でも、、、怪我したら、、、」
「アリアの魔法を見せてもらったが、、、さすがの俺も驚きを隠せなかったよ。あれほどとは、、、」
「?」
何やら遠い目をしている兄を不思議に見つめていると父様も近くにやってきた。
「心配かもしれないが、大丈夫だ。彼女は治癒魔法にも長けている怪我なんて一瞬で直してしまうだろう」
「、、、、」
「フラン様」
「アリア、、、」
「私はもう、フラン様を危険な目に遭われている間、ただ待っているだけなんて嫌なのです。確かに私は争い事を好みません。ですが、私の甘い考えでフラン様に何かあったらと思うと私は、、、、。フラン様、私はもう、後悔などしたくはないのです。だから私もお連れください」
覚悟を決めたアリアに、フランは何も言い返すことができなかった。自分だけではないのだ。この戦いに多くのものが覚悟を決めて挑もうとしている。
「、、、うん。よろしく、、、アリア」
「!はい。全力でお守りいたします!」
陛下と皇太子はこちらに魔族が襲ってこないとも限らないので国の守りのため残った。何かあった時のために魔王自ら作った簡易な転移陣のおかげでこちらにすぐに来れるようにはしてある。
太陽が頂点に差し掛かるのと同時に出発をした。
馬車の中にはフランやレイ、ルディアン、ロイドにアリアなど複数人乗っている。時間もあるので情報の確認をすることにした。
「では、アリアさんも増えたところで再度確認をいたしましょう」
「ふふ、アリアでよろしいですよ?」
「、、、はい。まずはアバドンに協力している者について再度確認いたしましょう。アバドンに協力しているのは、多種族含めおよそ2000ほど、そのほとんどが何かしらのハーフであることが確認されています。そしてその中にいる魔族の血を引くものは1割にも満たないと思われます」
「1割、、、」
「はい。そこで、危険性のある魔族はおよそ十数名ほどです。そしてその中で魔王が危険視されていたのが3名ほどいます」
こちらがその詳細です、と渡された資料にはその情報が書かれていた。おそらく魔王が渡したのだろう。そこには3名の情報が書かれていた。
ルーカス・デイン 102歳
・身長:220cm 体重:120kg
・獣人族と魔族のハーフ
・戦闘民族である獣人族の血を色濃く受け継いであり、血を好む
・犯した罪:(確認できた範囲)
魔族・他種族含め26名殺害、49名重症、27名軽傷、
性的暴行男女含め19名以上
・主に拳で戦い、その力強さと体を覆った硬い魔力により敗北する
・獣化することでさらに何倍もの力を増す
マリス 230歳
・身長:170cm 体重:58kg
・魔族(サキュバス)とダークエルフとのハーフ
・性を貪る悪魔に近い種族の血が濃く、また魔に落ちたエルフの血を継ぐ
・性行為を食事とし、人を殺すことに快楽を経るダークエルフの血を注いだことで性を貪り生命を刈り取ることに快感を覚えるようになった
・犯した罪:魔族・他種族含め数百名殺害
・魔力が膨大であり、魔法の実力も高い
・魔族特有の闇魔法はトップレベルである
カイザル・ルーデウス 97歳
・身長:200cm 体重:200kg
・魔族とドラゴン(龍族)とのハーフ
・屈強な鋼の体を持ち、ドラゴンゆえに魔力も多い
・比較的おとなしドラゴンの中でも稀有な存在である黒龍の血を受け継いでおり、人の味を覚えてしまったことで殺害=食事となっている
・犯した罪:
魔族・他種族含め200名ほど捕食している
・魔法はあまり得意ではないが、体を鱗が覆っており硬い。物理的攻撃、魔法攻撃がほとんど効かない
・龍化することができ、大きさも10倍ほどになり、ブレスを使用した場合の被害は測定不能
詳細に書かれている内容は頭が痛くなるようなことばかりだ。写真にある彼らはどれも笑っており背筋がヒヤリとする。
「できればもっと細かな内容をお伝えしたいのですが、これしかないと言われてしまったので、、、」
「情報がないの?」
「、、、いえ、、、魔王様曰く、監獄の責任者がまとめることを怠っていたようです。どうせ逃げれるはずがないと思っていたようで、、、」
「ばかか?いや、馬鹿だからそうなったんだな。もしものことも考えてちゃんと自分の仕事をしろよ。くっそ、後で魔王に会ったらそいつ連れてきてもらってぶん殴ってやろうか、、、」
「問題はこのカイザルですね。魔法攻撃、物理的攻撃が効かないとなると、、、あとは『逆鱗』を探せればいいのですが、、、」
「「逆鱗??」」
「はい。龍族のものには必ずあると言われている他の鱗とは逆向きをしている鱗のことを『逆鱗』と呼んでいるのです。多くのものは首下にあると言われていますが、弱点を知られてしまってからは、その位置が竜の個体によって変わっていると言われています。それと、黒龍であれば、光魔法にもある程度弱いのではないかと思うのですが、、、そこは攻撃してみないとわかりません」
スラスラと話すアリアにフラン尊敬の念を向けつつ、考える。ルディアン達も何やら黒い雰囲気だったがアリアの言葉を少し考えているようだった。
「、、、そういえば、あんた、あーアリアだっけ?あんた何ができるの?剣は?魔法はどれくらいできるわけ?父様たちが認めたならそれなりにできるとは思うけど」
「そうですね。少しブランクがあるので、、、剣は嗜み程度、魔法は、、、どうでしょう。二十数年ほど前は負け知らずだったなのですが、、、」
「20年以上前って、、、それ大丈夫なわけ?なんかあれ、大会とか出てないの?」
そう不満気にルディアンが問うと考えるようにしてアリアは口を開いた。
「そうですね、、、大会でしたら、いくつか優勝しています。剣術大会は、手習い程度でしたが、全大陸魔法学園対抗試合では優勝いたしました」
「、、、、は!?」
全大陸魔法学園対抗試合は大陸全土にある魔法学園に所属するものは申請すれば誰でも参加できる試合だ。参加年齢は12~18歳。当時13歳の時にアリアは参加しその膨大な魔力量で圧倒し優勝している。
「魔法のみの試合だったので、剣術なども入れていれば優勝はできなかったでしょうが、、、」
「いやいや、俺でも7位止まりなのにボソッ、、、」
「何か?」
「い、いや!なんでもない!」
「?」
何やら焦り始めているルディアンを不思議に思ったが、今は資料の方に目を向けた。
アリアの優勝した試合のことはわからないがとりあえずアリアは強いということだろう。いつもすごいと思っていたがより尊敬の気持ちが大きくなる。
「ま、まぁ、あんたがそこそこできるのは分かったとして俺たち騎士団はそいつらの相手をする。フラン兄様はアリアとロイドを護衛と数名連れて魔王の弟に向かう感じでいいんだよな?」
「はい、ざっくりいうとそんな感じです。後はレイドルト殿下の指示通りに動くことになると思います」
「まぁ、レイ兄様の考えた作戦なら問題はないだろ」
後は、戦いの中で勝てるのかどうかだ。
真剣な眼差しの中で、その瞳は爛々と輝いていた。これが、ルディアンが戦闘狂と言われる所以だろう。
みんなも、覚悟を決め身を引き締めた。
**************************
お久しぶりです。
時間がかかってしまってすいません!
やっと再度投稿していきます。
色々と改変したのでまた話が噛み合わないところがあるかも知れませんが見つけ次第コメント等で誤字なども含め知らせてくださると嬉しいです。
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これからもよろしくお願いします!
byそろふぃ
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