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第四章 ルインズガル大陸
第十話 許されざる罪
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ジーニが孤児院から帰還している頃、アステリアでは重大な事件が起こっていた。
「ララがいないんです」
ジーニが孤児院に飛んでいったあと、ララは本のある部屋にこもってしまった。しかしいつの間にか部屋からいなくなった。
セバスはただ街へと気晴らしに出たのだろうと思って街を散歩がてら見て回ったのだった。だがララのいそうな場所にはいなかった。
セバスは嫌な予感と共に背筋に走る殺気のようなものを感じてツヴァイに報告することにして今に至る。
「ララが....確かに思い当たる所にはいなかったんだな?」
「ええ」
ツヴァイは顎に手を当てて考えこんだ。実はつい最近何件か行方不明の知らせがあがっていた。ツヴァイは気をつけていたのだが起こってしまった。
「ララは感知系のスキルを持っているはずだ。そう簡単に捕まるのはおかしい」
ララはジーニの神眼の下位にあたる千里眼を持っている。無抵抗に捕まるはずがないのだ。という事は何か手がかりを残しているかもしれない。
ツヴァイは三方向の門へと向かう。アステリアから出るには必ずこの三つの門を通るはずなのだ。
「南と東には何もなかったな」
ツヴァイは残りの北門へとやってきた。そしてそこでおかしな紙を見つけた。
「スキンシップはオーバーに?」
これはララの持っていた本の一部であった。ツヴァイはそれに気付きキーファ達を連れてくる。
「確かにこれはララさんの....じゃあやっぱり」
「ああ、連れ去られたな....」
「でもララさんも結構強いですよ。抵抗もなしに負けるなんて」
「ああ、俺も考えられないがこのところララは悩んでいたからな。言葉巧みに何か言われて連れていかれたのかもしれん」
ツヴァイの予想は当たっていた。騙されて薬を飲まされてしまったのだ。遠のく意識の中持っていた本を魔法で裂き門の前に置いたのだ。
ツヴァイ達はまだ間に合うと捜索隊を編成して捜索に当たる。
ツヴァイが捜索隊と共に捜索している時、ララは外套を被った者達に北へと運ばれていた。
「捜索隊が動いたな。じゃあもういいだろう」
「ああ、この娘はどうする?」
「奴隷にして売り飛ばせばいい。他の娘たちと一緒だ」
ララは他の少女と一緒に奴隷に下げられようとしていた。
そして、外套を被る集団はアドスバーンから献上された村へとたどり着き村には入らずに横を通り過ぎる。その時!
「ぐは!」
「誰だ!!」
ララを背負っていた男は誰かから攻撃を受けて倒れた。攻撃されたであろう方向を見るとそこには黒いスーツのような服を着た双子が立っていた。
彼らはルーズとフーズ。この村の守護を任せられた双子は暇していた。そしてそこへ丁度この黒い外套を被った男達が村の近くを通ったのが見えてつけていたのだ。そしてアステリアで見た事のあるララを見てこれは敵だと思い攻撃をあびせたのだった。
「お前らこそ誰だ」
「ここをどこだと思ってる。俺達の守る村だぞ」
双子は魔力を練り込んでいく。そして双子は双子の特性を生かした協力魔法を唱えた。
「ファイアストーム」「ウォーターストーム」
青の渦と赤の渦が黒い外套の集団を包み込んで遠方へと吹き飛ばした。残るは最初に傷つけたララを背負っていた男だけになった。
双子はその男の足を切りつける。ララとその男を連れてアステリアへと連れて行くのだった。
双子はララと男を連れてアステリアへと歩いて行く。
「やっぱり街になって日が浅いからこういう事に」
「ああ、しかしこれで俺達も元の幹部に近づけるはずだ」
双子は確かな手ごたえを感じながらアステリアへとあるく。
しばらく歩いて行くと見知った顔の男がアステリアから数人引き連れて歩いてきた。双子を見るとすぐに剣を抜いてた。
「お前達ララをどうした!」
「いやいや、違うぞ」
「そうだよ。俺達はこの男と数人の男がこの子を担いでいたのを見つけて助けたんだよ」
双子は事細かく説明する。ツヴァイは安心して剣を収めた。そして非礼を詫びて助けてくれた礼をする。
「ありがとう。二人共、この子は俺達にとって大切な子だったんだ。ジーニも喜ぶ」
ツヴァイのこの言葉に双子は心の中でガッツポーズをするのだった。
無事ララは戻ってきたが行方不明の少女が他にもいるのでそれを残った男に聞くことになる。
「ララがいないんです」
ジーニが孤児院に飛んでいったあと、ララは本のある部屋にこもってしまった。しかしいつの間にか部屋からいなくなった。
セバスはただ街へと気晴らしに出たのだろうと思って街を散歩がてら見て回ったのだった。だがララのいそうな場所にはいなかった。
セバスは嫌な予感と共に背筋に走る殺気のようなものを感じてツヴァイに報告することにして今に至る。
「ララが....確かに思い当たる所にはいなかったんだな?」
「ええ」
ツヴァイは顎に手を当てて考えこんだ。実はつい最近何件か行方不明の知らせがあがっていた。ツヴァイは気をつけていたのだが起こってしまった。
「ララは感知系のスキルを持っているはずだ。そう簡単に捕まるのはおかしい」
ララはジーニの神眼の下位にあたる千里眼を持っている。無抵抗に捕まるはずがないのだ。という事は何か手がかりを残しているかもしれない。
ツヴァイは三方向の門へと向かう。アステリアから出るには必ずこの三つの門を通るはずなのだ。
「南と東には何もなかったな」
ツヴァイは残りの北門へとやってきた。そしてそこでおかしな紙を見つけた。
「スキンシップはオーバーに?」
これはララの持っていた本の一部であった。ツヴァイはそれに気付きキーファ達を連れてくる。
「確かにこれはララさんの....じゃあやっぱり」
「ああ、連れ去られたな....」
「でもララさんも結構強いですよ。抵抗もなしに負けるなんて」
「ああ、俺も考えられないがこのところララは悩んでいたからな。言葉巧みに何か言われて連れていかれたのかもしれん」
ツヴァイの予想は当たっていた。騙されて薬を飲まされてしまったのだ。遠のく意識の中持っていた本を魔法で裂き門の前に置いたのだ。
ツヴァイ達はまだ間に合うと捜索隊を編成して捜索に当たる。
ツヴァイが捜索隊と共に捜索している時、ララは外套を被った者達に北へと運ばれていた。
「捜索隊が動いたな。じゃあもういいだろう」
「ああ、この娘はどうする?」
「奴隷にして売り飛ばせばいい。他の娘たちと一緒だ」
ララは他の少女と一緒に奴隷に下げられようとしていた。
そして、外套を被る集団はアドスバーンから献上された村へとたどり着き村には入らずに横を通り過ぎる。その時!
「ぐは!」
「誰だ!!」
ララを背負っていた男は誰かから攻撃を受けて倒れた。攻撃されたであろう方向を見るとそこには黒いスーツのような服を着た双子が立っていた。
彼らはルーズとフーズ。この村の守護を任せられた双子は暇していた。そしてそこへ丁度この黒い外套を被った男達が村の近くを通ったのが見えてつけていたのだ。そしてアステリアで見た事のあるララを見てこれは敵だと思い攻撃をあびせたのだった。
「お前らこそ誰だ」
「ここをどこだと思ってる。俺達の守る村だぞ」
双子は魔力を練り込んでいく。そして双子は双子の特性を生かした協力魔法を唱えた。
「ファイアストーム」「ウォーターストーム」
青の渦と赤の渦が黒い外套の集団を包み込んで遠方へと吹き飛ばした。残るは最初に傷つけたララを背負っていた男だけになった。
双子はその男の足を切りつける。ララとその男を連れてアステリアへと連れて行くのだった。
双子はララと男を連れてアステリアへと歩いて行く。
「やっぱり街になって日が浅いからこういう事に」
「ああ、しかしこれで俺達も元の幹部に近づけるはずだ」
双子は確かな手ごたえを感じながらアステリアへとあるく。
しばらく歩いて行くと見知った顔の男がアステリアから数人引き連れて歩いてきた。双子を見るとすぐに剣を抜いてた。
「お前達ララをどうした!」
「いやいや、違うぞ」
「そうだよ。俺達はこの男と数人の男がこの子を担いでいたのを見つけて助けたんだよ」
双子は事細かく説明する。ツヴァイは安心して剣を収めた。そして非礼を詫びて助けてくれた礼をする。
「ありがとう。二人共、この子は俺達にとって大切な子だったんだ。ジーニも喜ぶ」
ツヴァイのこの言葉に双子は心の中でガッツポーズをするのだった。
無事ララは戻ってきたが行方不明の少女が他にもいるのでそれを残った男に聞くことになる。
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