異世界転生!ハイハイからの倍人生

カムイイムカ(神威異夢華)

文字の大きさ
113 / 252
第五章 兄妹の絆

第四話 我獣攻防

しおりを挟む
 アステリア城壁内の畑。

 ジャンヌ達は3人で畑の茂みに隠れてこそこそと密談中。赤ちゃん言葉は翻訳済みです。

「ニクライを倒すわよ」
「え!、でも人を殺すの?」
「何よライ、怖いの?」
「だってジーニお兄様だって殺すのを躊躇ったんだよ。それに人を殺した後、お兄様も一か月寝込んじゃったって聞いたし」

 ライはとても消極的だがレイはやる気満々である。しかしライの言いたいことはわかるジャンヌは二人を抱きしめる。

「大丈夫、奴隷にすればいいのよ。二人には流石にまだ早いと思うもの」
「ジャンヌお姉ちゃんありがとう」

 二人はジャンヌの暖かさを感じながら心を決めた。

「じゃあ行くわよ。レイ、これを収納空間に入れておいて」
「は~い!」

 なんとレイはアイテムバックを自前で作り出すことが出来るのだった。これはジーニにはできなかった事だ。魔法特化のレイならではのものである。

 レイは収納空間にライの剣と自分の杖、それにジャンヌの着替え?を入れていく。

「ジャンヌお姉ちゃん、何でお着替えを?」
「ふふふ、新しい新技は服が破けちゃうのよ」

 ジャンヌは不敵に笑う。ただでさえ強いジャンヌは日々強さへの探求を欠かさないのだ。それは一重にジーニへの愛である。ジーニの役に立つ日までジャンヌは自分を磨いていく。

「ジーニお兄様ってそんなに強いの?」
「私達が3人で全力でも勝てないわよ。[マナパック]すら抜けれないわ」
「わ~お兄様って凄いんだね!」
「そうよ。最高最強の4歳。お兄様を越える事はできないけど後ろを守るくらいには強くならないと」
「僕も頑張る」

 いつの間にか子供達の良い指針になっている、ジーニであった。

 ジャンヌ達は精霊達に抱えられて我獣へと飛んでいく。風の女神と光と闇の女神の三人で抱えています。

 途中馬車が襲われていたので精霊たちで助けてあげるのは割愛します。姿を見せるとめんどくさい事になるので姿は見せません。

 我獣付近に着くと森が生い茂る中人の気配を感じるようになってくる。森すべてがニクライの軍なんじゃないかと思うほどの人数だ。ジャンヌは手始めに森の木々を巨人化していき騒ぎを起こす。

「何だ!何事だ!」
「ニクライ様巨人が森の木が急に動き出し兵士達を襲い始めました」
「何~!!」

 ニクライの盗賊達は統率が取れていない為この騒ぎだけで半分以上が離れていった。まさか盗賊達もこんなヤバそうな戦闘になると思っていなかったのだろう。話では町を襲うというものだったのだから。

 しかしニクライのジーニへの憎しみはこんな事では終わらなかった。残った盗賊達に逃げていった盗賊達の金を使い更に人を集められないか思案していく。



「ダブ?(あれ?)」
「バブバ?(どうしたのお姉さま)」

 そしてジャンヌは我獣へと入ろうと思ったのだが結界によって入れずに困惑していく。

 訳が分からずに何度も入ろうとするのだが我獣の血を持っていないので入れるわけもない。

「バブバブ!!(あそこに獣人さんがいるよ!聞いてみようよ)」

 ニクライ達が混乱している中にいた、犬の獣人っぽい人がおどおどしている。木の巨人達はちゃんと人を判断して攻撃しているので非戦闘員っぽいこの人は大丈夫だったみたい。

「赤ん坊!!」
「バブ!」

 犬の獣人と接触したジャンヌ達、犬の獣人は驚いている。でもこの犬の獣人は人質に家族を取られている。ここから離れれば家族は無事では済まないだろう。

 そんな事になっていると知らないジャンヌは犬の獣人を連れて行こうとするのだが犬の獣人は抵抗をみせる。

「君達がこれを起こしているのか?、それに私を助けてくれるのか?だけどダメなんだよ。僕の妻と子供を人質に取られているんだ。それが解放されないと私はここから離れられないんだ。離れたと知れたらすぐに私の妻と子供は...」

 犬の獣人は人質の事を考えたのか顔を青ざめさせた。ジャンヌは話せないが言葉はわかる。犬の獣人の言葉を聞いて頷き情報を引き出そうとジェスチャーで会話していく。

「え?ああ、人質か。それがどこに?...え?まさか助けてくれるのか?」

 ジャンヌは頷く。犬の獣人はその様子を見て顔が少し安堵に変わっていく。

「(ニクライの言っていた。赤子というのはこの子達の事なのか?それならば助けてもらえば...)」

 犬の獣人は自分の名をワグモと名乗りジャンヌ達に加担していく。混乱の中だったので秘密裏に話し合う事ができたのは大きなアドバンテージである。

 ジャンヌはまず人質のいるここから少し離れたニクライの屋敷へと侵入していく。
 
しおりを挟む
感想 179

あなたにおすすめの小説

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語

Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。 チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。 その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。 さぁ、どん底から這い上がろうか そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。 少年は英雄への道を歩き始めるのだった。 ※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。

侯爵家三男からはじまる異世界チート冒険録 〜元プログラマー、スキルと現代知識で理想の異世界ライフ満喫中!〜【奨励賞】

のびすけ。
ファンタジー
気づけば侯爵家の三男として異世界に転生していた元プログラマー。 そこはどこか懐かしく、けれど想像以上に自由で――ちょっとだけ危険な世界。 幼い頃、命の危機をきっかけに前世の記憶が蘇り、 “とっておき”のチートで人生を再起動。 剣も魔法も、知識も商才も、全てを武器に少年は静かに準備を進めていく。 そして12歳。ついに彼は“新たなステージ”へと歩み出す。 これは、理想を形にするために動き出した少年の、 少し不思議で、ちょっとだけチートな異世界物語――その始まり。 【なろう掲載】

異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる

転生してしまったので服チートを駆使してこの世界で得た家族と一緒に旅をしようと思います

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
俺はクギミヤ タツミ。 今年で33歳の社畜でございます 俺はとても運がない人間だったがこの日をもって異世界に転生しました しかし、そこは牢屋で見事にくそまみれになってしまう 汚れた囚人服に嫌気がさして、母さんの服を思い出していたのだが、現実を受け止めて抗ってみた。 すると、ステータスウィンドウが開けることに気づく。 そして、チートに気付いて無事にこの世界を気ままに旅することとなる。楽しい旅にしなくちゃな

異世界での異生活

なにがし
ファンタジー
役職定年を迎えた男が事故に巻き込まれケガをする。病院に運ばれ治療をしていたはずなのに、なぜか異世界に。しかも、女性の衣服を身に着け、宿屋の一室に。最低な異世界転移を迎えた男が、異世界で生きるために頑張る物語です。

異世界転生日録〜生活魔法は無限大!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
☆感想の受付開始しました。 【あらすじ】   異世界に転生したルイは、5歳の高熱を境に、記憶を取り戻す。一度は言ってみたい「ステータス・オープン」で、ステータスを見れることに気付いた。スキル「生活魔法∞(無限大)」を発見。その意味を知るルイは、仄かに期待を抱いた。  それと同時に、今世の出自である農家の四男は、長男大事な両親の態度に、未来はないと確信。  家族に隠れて、ステータスにあったスキルの一つ「鑑定」を使い、村のお婆(薬師)相手に、金策を開始。  十歳の時に行われたスキル鑑定の結果を父に伝えたが、農家向きのスキルではなかったルイは「家の役には立たない」と判断され、早々に家を追い出される。   だが、追放ありがとう!とばかりに、生活魔法を知るべく、図書館がある街を目指すことにしたルイ。  最初に訪れた街・ゼントで、冒険者登録を済ませる。だがそのギルドの資料室で、前世の文字である漢字が、この世界の魔法文字だという事実を知ることになる。  この世界の魔法文字を試したルイは、魔法文字の奥深さに気づいてしまった。バレないように慎重に……と行動しているつもりのルイだが、そんな彼に奇妙な称号が増えて行く。  そして、冒険者ギルドのギルドマスターや、魔法具師のバレンと共に過ごすうちに、バレンのお師匠様の危機を知る。  そして彼に会いにいくことになったが、その目的地が、図書館がある魔法都市アルティメットだった。  旅の道中もさることながら、魔法都市についても、色々な人に巻き込まれる運命にあるルイだったが……それを知るのは、まだ先である。 ☆見切り発車のため、後日変更・追記する場合があります。体調が不安定のため、かける時に書くスタイルです。不定期更新。 ☆カクヨム様(吉野 ひな)でも先行投稿しております。

知識スキルで異世界らいふ

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ

神の加護を受けて異世界に

モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。 その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。 そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。

処理中です...