異世界転生!ハイハイからの倍人生

カムイイムカ(神威異夢華)

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第六章 学園都市ブラウディア

第二十話 桃花会

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「ジーニ、幸運にも今日が私の一人占めの日だな」

 うっとりした目で僕を見つめるローズさん。まだ僕は狐耳になっているのでローズさんはずっと狐耳を触ってる。

「アウ~、あの時我慢していれば私が~」
「ハッハッハ、忍耐を鍛えるんだなデシウス」
「確かにデシウスは我慢を覚えた方がいいですよ」

 デシウスが抱かれている僕をみてハンカチをかみしめる。ローズさんとシリカさんはデシウスを戒めた。

「何でみんなは我慢できるんです!。あの可愛らしいジーニ様と寝られるチャンスだったんですよ。我慢できるはずがないでしょ!!」

 力説ありがとうデシウス。だけど我慢できなかった結果今があるのでちゃんと順番を待ってね。

「ではそろそろ行こうかジーニ」
「うん」

 みんなに見送られて僕とローズさんは僕の寝室に。

「しかし、この狐耳を生やせるポーションとはすばらしいな。君の魅力が更にましている」

 ローズさんはうっとりした目で僕を見つめる。ローズさんから甘い香りが。

「ローズさんもとっても魅力的だよ。流石僕が尊敬した人だね」
「え!、尊敬?私を?」
「あ!」

 僕はローズさんを尊敬してローズさんのようになりたいと思っていた。それを伝えた事はなかった事に気付いて僕は恥ずかしく顔を手で覆った。

「あの、あのね。初めてローズさんを見た時に僕は決意を固めたんだ。差別をなくすって。それで...」

 顔を両手で覆ったまま僕がそう言うとローズさんは僕を抱きしめてきた。

「こんな私を尊敬。ありがとうジーニ。でも私はジーニを尊敬しているよ。色々な街を救い、見返りを求めない君にね」

 ローズさんは僕のおでこをつついた。ローズさんの頬は赤く染まり目はウルウルとし始めた。

「もう我慢できない。やはり君の唇を見ていると...」

 ローズさんは無口になり唇を近づけてきた。僕は甘い香りに負けじと頬を差し出して回避。

「ふふ、恥ずかしがらないでいいんだぞジーニ。シリカとララとはキスを済ませたのだろ?」
「え!?」

 見ていたの?。この間のシリカさんとララさんとのキスは気絶したふりで若干のなかった事になってるんだけど。

「シリカも大胆になったもんだ。それもこれも君の魅力がやらせているのかもな....という事で」

 言い終わるとローズさんは僕の唇を見てズキュ~ン!!。

「君の唇はとても柔らかいな....。だが何だか初めてじゃないような気がするが。まあいいか、これでやっとシリカ達と並んだかな?」

 ローズさんは頬をさっきよりも赤く染めて僕にウインクをしてそう言った。

 僕はローズさんにキスされて頭に血が上ってきて鼻血をだして気絶したように眠りに入っちゃった。

 ローズさんの体温を感じてとってもぬくぬくだったよ。





 

 次の日、僕はローズさんの腕の中で目を覚ました。

「おはようジーニ。君のおかげでよく眠れたよ」
「お、おはようローズさん」

 眠りから覚めたばかりのローズさんはとても妖艶です。着崩した寝間着が何とも言えないよ。う~んセクシー。

「ジーニ様おはようごまいます。ローズもおはよう」
「ああ、おはようシリカ」
「おはようございますシリカさん」

 僕は挨拶をするとお着替えをしてシリカさんに手を引かれてリビングへ。

 お父様達もいたのでとっても賑やか。

「ジーニ、今日は時間あくかな?」
「どうしたのアルス様?」

 食事をしていてしばらくするとアルス様が僕に声をかけてきた。

「学院のあとでいいのだけど一緒に買い物に行かないかい?。東側に珍しい魔道具があると聞いたんだが」
「魔道具?」

 むむ、ちょっと興味がある。アイテムバックのパワーアップバージョンが欲しいんだよね~。

「魔道具見てみたいな~」
「では私も一緒に行きましょう」

 アルス様の提案に僕が肯定するとシリカさんがいの一番に手をあげて同行を申し出てきた。僕も久しぶりにシリカさんとお買い物にいきたかったからシリカさんの提案に賛同した。

 みんなも行きたい様だったけどみんなも狙われている可能性もあるので極力バラバラで行動する事を控えてもらう。

「「いってきま~っす」」

 食事が終わると僕とフローラちゃんは学院へと通学。

「通学って楽しいね~」
「う~ん、そうだね~。でも普通の通学とは違くなっちゃったね」

 通りすがりの人達にはわからないだろうけどすっごい細かい武器が飛んできてます。吹き矢とか暗器の針みたいのとか。危ないので真下に落としてるけど。

 どこから攻撃してきてるか大体わかるのでその処理はヘリアとデシウスに任せます。良い情報持ってるといいな~。

 僕らはちゃんと学業に専念していきます。

 




「ジーニ!」
「フィーフィー先生?」

 僕は学院に着くとすぐにフィーフィー先生に呼び止められた。

「ジーニにいいニュースだぞ」
「え?」

 僕は首を傾げてフィーフィー先生の良いニュースを聞く。

 フィーフィー先生が言うにはこの学院に首席で入学した人しか入れない会があるみたいでそれに入れるらしい。

「でもいいんですか?僕は加護なしですよ?」
「ははは、君は入学式でも言ってたじゃないか。みんなと仲良くしたいんだろ?その会に入れば学院内での発言力は格段にあがるぞ」
「それにはルクス君ははいれないの?」

 僕はルクス君も入れてもらえないかと思って言ったんだけどフィーフィー先生は首を横に振った。

「ジーニ、君のそのやさしさは時に心の刃になってしまう。ルクスのプライドを傷つける事になってしまうよ」
「...そうなのかな。でも僕はルクス君と」
「じゃあ、ルクスの事は桃花会に入ってからにしたらどうだ?その方がルクスのプライドを傷つけずにできるんじゃないか?」
「そうか~。そうだね。僕、その桃花会って言うのに入るよ」

 僕が肯定の言葉を返すとフィーフィー先生はすぐに桃花会への返事を返すと言って職員室へと走っていった。

 でも桃花会って何する会なのかな?。

 僕はフローラちゃんと一緒にSランクの教室へ向かった。

「ルクス君はいない?」
「いないよ~」

 僕はすぐにルクス君がいない事をフローラちゃんと確認するそして。

「アユーラちゃん、おはよう~」
「!?。おはようございます」

 ルクス君と訓練していたアユーラちゃんに朝の挨拶を皮切りに桃花会って何なのかを聞くことにしました。アユーラちゃんは自分の名前を知られている事に驚いてるみたい。

「桃花会っていったら学院の学生の最高位の会よ。まさかジーニ君はそれに入ったの?」
「入れてくれるって言うんだけど」

 アユーラちゃんは驚き戸惑ってる。一応口止めしておくけど無駄に終わりそう。

 今にも周りに言いまわってしまいそうなアユーラちゃん。ルクス君に気付かれるのも時間の問題かな...。

 心配しながらも一限目がスタートしていった。










「ロクーデ、会いに来たぞ」
「またか?。何故お前は私にこだわる?」

 アステリアの鉱山にてギールがロクーデを見舞っていた。

 ギールはアドスバーンと共にアステリアへと援軍に来た際、鉱山を守っていた。少なからずゾンビ達がやってきていた鉱山はギールによって守られたのだった。

「こだわるというか...」
「何故赤くなる?...私はそんな趣味はないぞ。それに私はもっとボンキュッボンの...」
「・・・」

 ロクーデの言葉にギールは白目でロクーデを見やった。

 ロクーデはギールを男だと思っている。ギールはロクーデに少なからず惚れてしまっている。とても変わった趣味の持ち主であった。

「何故この男にこんなにドキドキするのだ?..」
「何か言ったか?。毎回外の飯を持ってきてくれるのはありがたいがアドスバーンに借りがあるんじゃないのか?」
「それは前回のアステリアの援軍で返せた。情報を得たがブラウディアに私は入れないからな。どうしようもない」

 ギールは俯く。ギールの求めている人物はブラウディアにいるようだ。しかしギールはブラウディアに入れずにアステリアで様子を見る事にしているという事らしい。

「ロクーデはその....好きな人はいるのか?」
「あ?、さっきも言ったがそんな趣味はないからな。好きな女子何ておらん女ならば誰でもいい」
「・・・」

 ギールは再度ロクーデを白目で見る。

「それでギールはこの後どうするのだ?。ここで一緒に住むか?」
「!?、いいのか?」
「お?いやお前がいいのか?」

 ギールの迫力にロクーデは押される。ギールはロクーデにプロポーズともとれるセリフを言われて舞い上がる。しかしロクーデの言う住むというのはこの鉱山奴隷として働くかという意味である。なので奴隷達と同じこの建物で暮らすか?という事である。

「お前が女ならば結婚して家をもらうんだがな」
「!?今なんて言った?」

 またまたロクーデの言葉にギールは迫る。ロクーデは再度同じ言葉を言うとギールは悩んで顎に手をついた。

「何を考えこんでいる。さっきも言ったが私にそんな趣味は...」
「いや、違うんだロクーデ。私は....女なんだ」

 ギールの言葉にロクーデは驚愕の表情。それもそのはずだ。一年ほど一緒にいたロクーデとギール、その間服を脱いでの水浴びなどを数回していた二人であったのだがロクーデはギールが女であることに気付けなかった。それはギールの胸が板である事が起因している。顔はとても綺麗だが胸は板である。気づかなくてもしょうがない事。

「....私でいいのか?こんな私で....」
「私も同じようなものだからな。同族には命を狙われ。金の為に子供に手をだして返り討ちにあったりとか」
「そうか、私にも安息の地はあったのか..」
「ロクーデは私でいいのか...その。ボンキュッボンとはいかないが」
「あれはお前が変な気を起こさないようにだな...」

 ロクーデは恥ずかしそうに頬を掻きながら呟く。ロクーデは鉱山で働いているうちに見る見る健康的な肉体になっていき今では少し太めのマッチョになっていた。それによりロクーデの心も洗われたようで欲に負けるような心ではなくなっていた。

 ギールとロクーデはアステリアに安息の地を得た。しかしそれはギールの目的のモノがブラウディアを離れた時までの話である。
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