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第六章 学園都市ブラウディア
第二十八話 エルダートレント
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儂はエルダートレント、忌まわしき人間を屠る戦力がやっと育ったというのに儂達は足を止められている、ただ一人の小さき人間に。
「何で都市を襲おうとしているの?聞かせてよ」
小さき者は儂に言葉を交わすことを許した。小さき者は儂ら達を蟻を潰すように簡単に殺せる力があるにも関わらず。
「儂は昔からあの森に棲んでおる。1000年ほど昔から人間共があの忌々しい街を作り、事あるごとに森を切り開き儂らの仲間を屠ってきた。儂は先代より人間は信じるなと言われてきた、憎いぞ人間。今に神の鉄槌が」
儂は今にも襲い掛からんと顔を歪めて話したが小さき者は飄々としておった。100年も生きられない人間ではわからんか。
「そうだね。街をつくるには多くの木が必要だもんね。でも今は木を必要としていないよ。僕も来たばっかだからナイトフォレストに冒険者達がどれほど来ているのかわからないけど」
小さき者は申し訳なさそうに頭を垂れた。何故だ?こんなにも強く猛々しいマナを持っているのに何故儂らを蹂躙せんのだ。儂は呆気に取られた、もしも儂がその力を持っていたら必ず敵を討ち滅ぼし人間共を絶滅させてやるものを。
「エルダーさん、そんな怖い顔しないでよ。僕は見ての通り子供なんだからさ。それよりもあの街と共存をしていけないかな?」
何を言っているのだ、この小さき者は。
人間と共存・・・考えるだけで虫唾が走る。だがあの人間と同じ綺麗な目をしている。どちらにしろこのままではこの小さき者に殺されるのではないか?
「・・・考えてみよう、だがそれは万に一つしかないぞ」
「よかった。とりあえずは和解できるんだね」
小さき者から放たれたマナが解かれた。小さき者は手を伸ばしてきた。これは人間達の風習の握手というものだろう。儂も若かりし頃、儂も小さき者だった頃に人間と交わしたことがある。儂の心は落ち着きを取り戻してその手に枝をのばす。
「何甘っちょろい事やってんだ![インフェルノブレス]!」
急に現れた小さき者よりも少し大きな人間、憎き人間が周りの同胞に向かって炎を放って傷つけ始めた。
「ガア!憎き人間殺してやる」
「おう、やってみろよ。この木くず野郎」
「二人共動かないで[ウォーターレイン]」
小さき者は一瞬で儂ともう一人の人間の動きを止めた。周りの火も豪雨によっ消火されていった。
「な、何で動けないんだ。さっきまで」
「さっきは君の事知ってたけど敵意はなかったからほおっておいただけだよ」
「小さき者よ。分かったであろう。我らは相いれないのだ。どちらかが滅びるまで殺し合う運命なのだ」
儂は力いっぱい人間を叩きつぶそうとするのだがいくらやっても拘束は解けなかった。悔しさで樹液が目から溢れてくる。
「エルダー、君はただ殺されたいんじゃないんでしょ。悔しいんだよね。だから涙を流すんだ。君達の言葉は僕が伝えるよ。それに不要な伐採やトレント達を狩るのもやめさせる。でもわかってほしいんだ。本当に必要な時は木を分けてほしい」
小さき者も目から水をこぼし始めた。何故、他に対してこんなにも優しくできるのか。
「小さき者よ。お前の優しさは人間、皆に備わっているのか?そうではないだろ。この人間のような者が人間なのだ。儂らは人間を襲う事をやめる事はない。だがお前が対話を求める時は知らせてくれ。すぐに対話に応える。木や魔物が必要な時はダンジョンを案内しよう。ダンジョンの魔物達は意思を持たぬ、そこらの石と同じような存在だ。素材も落とすと人間が言っていた」
儂は生き残った同胞を連れて森に帰る。あの小さき者の名はジーニと言ったか、同胞たちとも共有しなくてはな。
あの者と話していると昔助けた人間達を思い出す。あの人間達は元気だろうか?
「何か呼んだか?」
「え?何も言っていないわよ。何かあったの?」
「いや、今誰かに呼ばれたような」
家でのんびりと過ごしていたツヴァイはそう呟いた。
ツヴァイはアルスと一緒に学園都市ブラウディアに来てナイトフォレストに出かけていたのだ。伐採はせずにダンジョンに入り狩りをしていた。
その時、ツヴァイとは関係のない者達が森を傷つけているのを見て注意をした時、ツヴァイは不意に傷つけられた。
その傷から毒が入り込みツヴァイは危険な状況だった。その時にまだ中くらいの大きさだったエルダートレントは[木の癒し]を発動させて癒したのだ。
ツヴァイはその後も森に行ってはエルダーと親交を深めていたがアルスが帰ることになり行くことが出来なくなってしまったのだ。昔から優しいかったツヴァイはエルダーに親しまれていた。
「そういえばあのトレントは元気なのかな・・・」
「どうしたの?」
「いや、昔の友を思ってな。ナイトフォレストに行きたいがそれは叶わないだろう」
ツヴァイは昔を思って微笑んだ。
「何で都市を襲おうとしているの?聞かせてよ」
小さき者は儂に言葉を交わすことを許した。小さき者は儂ら達を蟻を潰すように簡単に殺せる力があるにも関わらず。
「儂は昔からあの森に棲んでおる。1000年ほど昔から人間共があの忌々しい街を作り、事あるごとに森を切り開き儂らの仲間を屠ってきた。儂は先代より人間は信じるなと言われてきた、憎いぞ人間。今に神の鉄槌が」
儂は今にも襲い掛からんと顔を歪めて話したが小さき者は飄々としておった。100年も生きられない人間ではわからんか。
「そうだね。街をつくるには多くの木が必要だもんね。でも今は木を必要としていないよ。僕も来たばっかだからナイトフォレストに冒険者達がどれほど来ているのかわからないけど」
小さき者は申し訳なさそうに頭を垂れた。何故だ?こんなにも強く猛々しいマナを持っているのに何故儂らを蹂躙せんのだ。儂は呆気に取られた、もしも儂がその力を持っていたら必ず敵を討ち滅ぼし人間共を絶滅させてやるものを。
「エルダーさん、そんな怖い顔しないでよ。僕は見ての通り子供なんだからさ。それよりもあの街と共存をしていけないかな?」
何を言っているのだ、この小さき者は。
人間と共存・・・考えるだけで虫唾が走る。だがあの人間と同じ綺麗な目をしている。どちらにしろこのままではこの小さき者に殺されるのではないか?
「・・・考えてみよう、だがそれは万に一つしかないぞ」
「よかった。とりあえずは和解できるんだね」
小さき者から放たれたマナが解かれた。小さき者は手を伸ばしてきた。これは人間達の風習の握手というものだろう。儂も若かりし頃、儂も小さき者だった頃に人間と交わしたことがある。儂の心は落ち着きを取り戻してその手に枝をのばす。
「何甘っちょろい事やってんだ![インフェルノブレス]!」
急に現れた小さき者よりも少し大きな人間、憎き人間が周りの同胞に向かって炎を放って傷つけ始めた。
「ガア!憎き人間殺してやる」
「おう、やってみろよ。この木くず野郎」
「二人共動かないで[ウォーターレイン]」
小さき者は一瞬で儂ともう一人の人間の動きを止めた。周りの火も豪雨によっ消火されていった。
「な、何で動けないんだ。さっきまで」
「さっきは君の事知ってたけど敵意はなかったからほおっておいただけだよ」
「小さき者よ。分かったであろう。我らは相いれないのだ。どちらかが滅びるまで殺し合う運命なのだ」
儂は力いっぱい人間を叩きつぶそうとするのだがいくらやっても拘束は解けなかった。悔しさで樹液が目から溢れてくる。
「エルダー、君はただ殺されたいんじゃないんでしょ。悔しいんだよね。だから涙を流すんだ。君達の言葉は僕が伝えるよ。それに不要な伐採やトレント達を狩るのもやめさせる。でもわかってほしいんだ。本当に必要な時は木を分けてほしい」
小さき者も目から水をこぼし始めた。何故、他に対してこんなにも優しくできるのか。
「小さき者よ。お前の優しさは人間、皆に備わっているのか?そうではないだろ。この人間のような者が人間なのだ。儂らは人間を襲う事をやめる事はない。だがお前が対話を求める時は知らせてくれ。すぐに対話に応える。木や魔物が必要な時はダンジョンを案内しよう。ダンジョンの魔物達は意思を持たぬ、そこらの石と同じような存在だ。素材も落とすと人間が言っていた」
儂は生き残った同胞を連れて森に帰る。あの小さき者の名はジーニと言ったか、同胞たちとも共有しなくてはな。
あの者と話していると昔助けた人間達を思い出す。あの人間達は元気だろうか?
「何か呼んだか?」
「え?何も言っていないわよ。何かあったの?」
「いや、今誰かに呼ばれたような」
家でのんびりと過ごしていたツヴァイはそう呟いた。
ツヴァイはアルスと一緒に学園都市ブラウディアに来てナイトフォレストに出かけていたのだ。伐採はせずにダンジョンに入り狩りをしていた。
その時、ツヴァイとは関係のない者達が森を傷つけているのを見て注意をした時、ツヴァイは不意に傷つけられた。
その傷から毒が入り込みツヴァイは危険な状況だった。その時にまだ中くらいの大きさだったエルダートレントは[木の癒し]を発動させて癒したのだ。
ツヴァイはその後も森に行ってはエルダーと親交を深めていたがアルスが帰ることになり行くことが出来なくなってしまったのだ。昔から優しいかったツヴァイはエルダーに親しまれていた。
「そういえばあのトレントは元気なのかな・・・」
「どうしたの?」
「いや、昔の友を思ってな。ナイトフォレストに行きたいがそれは叶わないだろう」
ツヴァイは昔を思って微笑んだ。
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